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特別なクレジットがない画像はすべてショパール ジャパン提供。
先日、ショパールのアルパイン イーグル ジャパンアンバサダーを務めるラグビー日本代表、稲垣啓太選手のスペシャルインタビューが公開された。
インタビュアー
― 稲垣さんにとって、この4年間はどのような年でしたか?
稲垣選手
「本当に難しい4年間だったなと思います。最初の2年間はスポーツがストップした時間もありました。スポーツだけではなく色んなものに制限がかかって、そういったなかでも自分が目指す大きな大会に向かって進んで行かなくてはならない。自分は何をしなくてはならないのか、すごく考えさせられた4年間でした。それと同時に、個人的な話ですが結婚もしましたし、アルパイン イーグルのアンバサダーにも就任させていただきました。色んなことを経験させていただくなかで、どのように大きな目標に突き進んでいくのか。模索しながら手探りで進んだ4年間だと思います」
そんなやりとりから始まったインタビューは、2019年のアルパイン イーグルコレクション誕生から4年が経過したことを糸口に、稲垣選手にとってこの4年間がどんなものであったかを振り返り、ラグビー選手としての矜持や過酷な試合・トレーニングの裏側、そして自身がジャパンアンバサダーを務めるコレクションへの想いを語るという内容だった。思えば、この4年間は時計業界においても、とても考えさせられることが多かったように思う。
振り返ると、アルパイン イーグルコレクションの門出は筆者にとって非常に印象深いものだった。ローンチの第一報を知ったのは2019年10月のこと。当時はすでにパテック フィリップのノーチラスやオーデマ ピゲのロイヤル オークが市場で手に入りにくくなりはじめ、ラグジュアリースポーツウォッチへの注目度が日増しに高まっている頃だった。そんななか、ショパールからもラグジュアリースポーツウォッチが登場するのかと、とても興奮したことを覚えている。
アルパイン イーグルの発表から約5カ月の時を経た2020年2月末。神奈川県小田原市にある小田原文化財団 江之浦測候所でアルパイン イーグル コレクションの日本でのお披露目イベントが催された。当時、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連のニュースが報道されてはいたものの、日本はまだ対岸の火事といった雰囲気。まさかその後、世界が未曾有の大混乱に陥るとはまったく想像もしていなかった。
かくして世界規模でCOVID-19が蔓延し、イベントの自粛、不要不急の外出を控えるなど行動制限の要請がなされたことを背景に、人々の興味・関心は以前に増して高級時計へと向き始めた。なかでもより一層注目されるようになった一体型ブレスレットを持ち、防水性を備えたラグジュアリースポーツウォッチは、コロナ禍において外出機会が減少したことによってフォーマルな衣服を着る必要性が薄れるなか、どんなスタイルにも合わせやすい時計として多くの人が求めた(もちろん、注目を集めた理由はそれだけではないが…)。
インタビュアー
― アルパインイーグルを愛用されていることについて、率直な想いをお聞かせください。
稲垣選手
「大会期間中もアルパイン イーグルをずっと着用させていただいていましたが、僕、時間をすごく大事にしているんです。時間って無限にあるものではないですし、僕がラグビー選手としていられる時間も限りがありますし。そんななかでアルパイン イーグルをふと見ると、自分の原点に戻ったような感覚になれるんです。この時計を着けさせてもらって撮影もさせていただいて、ルーツも細かくお聞かせいただいて。自分との共通点というか、自分の戻るべき場所はここなんだなということを思い出させてくれました。僕はこの時計をつけていてすごく心強いですし、この時計を見るたびに強い意思を取り戻させてもらっています」
彼のコメントは自身がアンバサダーであるがゆえのショパールへの賛辞に過ぎないのかもしれない。だが、時計を身につけ、自分を見つめることができたり、つけることで心強い気持ちになったりなど、心を動かされるような力を宿した時計が、今の市場にあふれる、特にトレンドだからと形をなぞっただけのラグジュアリースポーツウォッチチにどれほどあるだろうか? ラグジュアリースポーツウォッチを標榜する時計は数あれど、つける人の心を動かすことができるものはごくわずかではないかと思う。さらに彼はこんなコメントも残していた。
インタビュアー
― ファッションを愛する稲垣さんが思う、ショパールの魅力とは?
稲垣選手
「職人さんたちの技術が結集していて、職人さんたちの想いも感じます。本日ブティックにお邪魔させていただき、職人さんたちのことも細かく教えていただきました。たくさんのパーツや製造工程があって、時計が作られているんですよね。すごく時間をかけて、どれほどの想いをかけて時計を作っているか、そういう話を聞いたときに、この時計を身につけることができてよかったと強く思いました」
インタビュアー
― 職人によって磨かれた多くの技術を後世に引き継いでいるショパールのように、ラグビー選手として後輩の方々に引き継いでいきたいことはどんなことですか?
稲垣選手
「技術的な面は、選手それぞれが見て学び、何か疑問があれば僕に質問が来ると思うので心配はしていないです。一番引き継いでいかなくてはいけないと強く思うのが“精神性”、いわゆるマインドセット。代表として長く活動してきましたが、そこで必要なメンタリティって少し特殊だと思うんです。国を代表して戦うということがどういう意味を持つのか、それをよく考えてほしい。それはただプレーしているだけでは絶対にわからないと思うので、その精神性を誰かが繋いでいかないといけない。それが自分たちが今まで積み上げてきた代表としての“文化”なんですよね。その文化を途中で終わらせてはいけないんです」
実際につけて時計のことを知り、さらにその時計に込められた想いを知ることでその魅力をより深く知ることができるのは、作り手の情熱を宿した時計であればこそだ。決して形をなぞっただけのラグジュアリースポーツウォッチにはないものだろう。
時計のよし悪しを決めるのは価格がすべてだとは思わないし、人の手がかかっていればそれがすべていいものだとも思わない。だが、人の感情を揺り動かすことができるものに共通していえることがあるとすれば、単にラグジュアリースポーツウォッチのセオリーをなぞっているだけでなく、そこに揺るがないコンセプトが貫かれていること、そして作り手の情熱が魅力として形作られているか否かだと思う。そして稲垣選手の言葉を借りるならば、単に技術的に優れているだけでなく、作り手の想いや情熱といった“精神性”を引き継ぐラグジュアリースポーツウォッチだけが、これからも生き残ることができると筆者は確信している。少なくとも市場で多くの支持を得ているラグジュアリースポーツウォッチはそのような魅力を持っていると思うし、アルパイン イーグルにもそれはあると思っている。筆者が担当したアルパイン イーグルにまつわる記事では、これまでにもそういった魅力を発信してきたつもりだ。また、もしまだ読んだことがないのなら、ショパールの公式サイトで公開されているアルパイン イーグルの世界にも触れてみていただきたい。
本稿では稲垣選手のインタビューコメントのなかで筆者の印象に強く残った言葉を抽出し、市場を席巻したラグジュアリースポーツウォッチに対する筆者の考えを書きつづったが、願わくば、皆さんのラグジュアリースポーツウォッチに対する意見もぜひ聞かせて欲しい。
アルパイン イーグルの詳細はショパールの公式サイトをクリック。