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Introducing クレドール ロコモティブにグリーンの新文字盤が登場(しかも限定ではない通常品!)

そうは言っても、限られた年間生産数になることは間違いないだろう。

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クイック解説

 昨年リバイバルして大きな話題を呼んだ、クレドール ロコモティブに早くも新色が登場。しかも限定本数のない通常生産品として、5月23日より販売を予定している。細かな六角形のパターンがあしらわれた少し深みのあるグリーン文字盤は、「Green Light=青信号、Goサイン」を表現しており、光が当たる角度によって色が明滅するような効果も与えられている。

 本機はダイヤル以外は昨年の復刻モデルと同様の仕様で、38.8mmのケース、ブレスレットまで全身チタン製だ。グレード2の純チタンに比べて約1.5倍のビッカース硬度を誇り、引張強度も強化されたセイコー独自のブライトチタンは、巧みな仕上げ技術によって複雑なデザインを具現化。SSを採用したオリジナルを凌ぐクオリティでジェラルド・ジェンタによるデザインスケッチを再現している。

 内部にはクレドール専用の極薄自動巻きムーブメントCal.CR01が搭載されており、クオーツ仕様だったオリジナルモデルとほぼ同等の厚みである8.9mmを実現している。価格は187万円(税込)で5月23日に発売予定となっている。

ファーストインプレッション

 ロコモティブオーナーの一人としてインプレッションを言わせていただくと、この予想外に早い新作の登場は、正直少し戸惑った。しかも、復刻モデルであるGCCR999と同じくブライトチタンを採用したことが最も驚くべきポイントで、セイコーの関係者の話ではロコモティブのデザインをこの金属を用いて大量に生産することはかなり難易度が高く、またそれに対しては価格設定もフェアすぎるほどであるため、同じようなモデルがまた登場するか尋ねると答えをはぐらかされた。それが出ているではないか! それもこんなに早く。

 セイコーは近年ブレスレットの改良に真摯に向き合っているが、顕著に成果が現れたのがこのロコモティブだと思う。ジェンタ特有のデザインが与えられたこのブレスレットは、いわゆるトレンドのラグジュアリースポーツを想起させる。しかし通常、見た目のスポーティさを叶えるために特殊なリンクを用いたブレスレットは可動域が狭く、またケースに対応してコマ自体がやや厚くなることも相まって、つけ心地は若干犠牲になる傾向にある。対して本機の六角形の中ゴマは可動域が非常に広く、文字通り腕に吸い付くような滑らかさを備えており、正直このジャンルにおいてハイエンドなクオリティを実現しただろう。それは、明らかに薄型の設計が寄与しており、このデザインを具現化した開発チームに拍手を贈りたい。1点、バックルにはまだ改善の余地がありそうで、開閉する際の“パチッ”という瞬間の指へのフィードバックや、折りたたみ部分の裏面がブレスレットに干渉することでの金属擦れの解消など、高級機としての余白はまだありそうだ。

 といっても、僕は時計全体としての出来栄えにはとても満足しているし、自分の基準としては今のところ屈指のクオリティを備えたチタンウォッチだ。ベゼルの工作精度や仕上げは抜群で、チタン製のネジの質にも舌を巻く。

    それに、冒頭で少し戸惑ったと書いたけれど、新色のレギュラーモデルにもチタンが選択されたことは結果的に良かったのかもしれない。なぜなら、加工に難のある素材でロコモティブのデザインに仕上げるのは困難で、通常生産品とはいえ劇的にその数が増えることはないから。この時計はクレドールにとって貴重な財産だろうが、よりアクセシブルなカーボンコピーを作ることを良しとせず、あくまで自社にとってもよりチャレンジングなはずの時計づくりの道を選んだ。新しいロコモティブは、クレドールのブランドとしての姿勢を示したものであり、グランドセイコーとはまた違った形で現れた、日本の時計の素晴らしさだと思う。

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基本情報

ブランド: クレドール(Credor)
モデル名: ロコモティブ
型番:GCCR997

直径: 38.8mm
厚さ: 8.9mm
ケース素材: ブライトチタン
文字盤色: グリーン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット:ブライトチタンブレスレット、プッシュボタン式の2つ折りフォールドクラスプ


ムーブメント情報

キャリバー: CR01
機構: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約45時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
クロノメーター認定: なし、ただし日差+15~-10秒
追加情報:ねじ込み式リューズ、反射防止コーティングのサファイア風防


価格 & 発売時期

価格: 187万円(税込)
発売時期: 5月23日
限定:なし、通常ライン

詳細は、クレドール ロコモティブ公式サイトへ。