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エリック・ウィンドがトラックスミスとタッグを組みヴィンテージのストップウォッチ・コレクションを発表

クールなランニングウェアブランドがパーフェクトなストップウォッチとコラボレーション。

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スタイリッシュなランニングウェアで知られるニューイングランドのアパレル企業トラックスミス(Tracksmith)は、長年にわたりHODINKEEに寄稿してきた著名なヴィンテージウォッチディーラーのエリック・ウィンド氏と提携し、東京オリンピックの閉幕に合わせてストップウォッチのコレクションを発売した。

 このパートナーシップは、ウィンドが同社の共同設立者兼CEOであるマット・テイラー氏に紹介されたことがきっかけで始まった。その数年前、テイラー氏は、高校の陸上部とクロスカントリー部のコーチを長年務めた義理の父が所有していた、ブライトリングのヴィンテージ・ストップウォッチを見つけ、会社のインスピレーションのお守りとして机の上に置いておきたいと申し出た。

エリック・ウィンド氏。

「2018年から何かやっていこうと話していましたが、2019年になってから本格的に注力するようになりました」とウィンド氏は話してくれた。「その後、ご存知のとおりオリンピックが延期されました。オリンピックが延期されたことで、どのような種類の時計をコレクションに加えるべきか、またどのようなブランドを加えるべきかを考える時間ができたんです。それに収集の時間も増えましたね」。

 下の写真を見ただけでも、その魅力は一目瞭然だが、今週初めにエリック氏に電話をして、それぞれの時計の魅力を聞いてみた。以下に、彼が語るコレクションの魅力をご紹介したいと思う。

ブライトリングのストップウォッチ

 「15分おきに赤い印字のあるレッド・クォーターダイヤル気に入っているポイントです。状態は新品同様で、箱に入った状態で発見されたのです。表には1974年5月17日の日付が刻印されていて、それがなんだか面白くてカッコいいんですよね。ブライトリングはストップウォッチ市場で重要な役割を果たしていましたが、ホイヤーのように多くの製品を出してはいませんでした。ブライトリングをこのセレクションに加えるのはクールだと思ったのです」。

1950年代のファーブル・ルーバのストップウォッチ

 「これは箱に入っていて、インド市場向けであるため、特別な発見でした。状態も素晴らしいです。このコラボレーションでは、ストップウォッチをアメリカ市場だけでなく、国際的なアプローチで展開したいと考えていたのでしょう。箱の表にボンベイとカルカッタと書かれているように、ファーブル・ルーバの他の製品同様に、明らかにインド市場向けのものです」。

1970年代のラシーヌによるギャレットのストップウォッチ

 「ギャレットは、特にアメリカ市場において重要なストップウォッチメーカーでした。当時のホイヤーの小型版といったところでしょうか。この時計は、表面にサンドブラスト仕上げが施されていますが、他の時計は鏡面仕上げです。私はこの外観が好きです。とてもインダストリアルな感じがしますね」。

ホイヤーによるアバクロンビー&フィッチのためのスプリットセコンドのストップウォッチ

 「この時計は、見た目も使い勝手もとても気に入っています。巻き上げ時にエネルギーを蓄え、起動して初めて時を刻み始める他の時計とは異なり、この時計は巻き上げたときに時を刻み始めるデザインになっています。そのため、他のモデルのようなパワーリザーブはなく、起動するまで永久にエネルギーを蓄えているようなものです。そのため、クラシックなストップウォッチで音がとても大きいんです。Abercrombie & Fitch Co.の文字が文字盤上に配置されていて、その間隔がとてもクールで、赤い数字がとても映えますね」。

1960年代のニューヨーク市教育委員会のためのホイヤーのストップウオッチ

 「大好きな時計ですよ。ヴィンテージウォッチをたしなみ始めたばかりの頃、最初に心を奪われたストップウォッチのひとつです。裏蓋に大きくサンセリフ体で文字が刻まれていて、渋いけど同時にとても美しいのがとてもいい。おそらくニューヨーク中の体育教師に支給されていたのでしょう。とてもシンプルですが、素晴らしい時計です」。

1980年代のストップウォッチ、ホイヤー クラブメイト

 「こちらの時計はよりモダンでそこが好きなポイントです。右側のオリーブグリーンのボタンでスタートし、赤でストップ、黒でリセットします。白い文字盤に黒い分目盛が映えて、とても美しいですね。このモデルは巻き方も変わっていて、他のモデルはほとんどが上の部分で巻きますが、このモデルは下部で巻き上げます」。

1970年代のホイヤーのジャンピングアワーカウンター付きストップウォッチ

 「ジャンピングアワー カウンターが気に入っています。ホイヤーのダッシュボードクロックやクロノグラフではよく見られるものですが、ストップウォッチでは珍しいものですよ。基本的には、その技術をストップウォッチに応用したもの。ほとんどのストップウォッチは30分か60分までしか計れませんが、これは12時間まで計れるので、長時間のレースにも対応できます」。

ホイヤースーパートラック、1970年代のストップウォッチ

 「これは70年代、物が安くなっていた時代のものです。ムーブメントはとてもシンプルで、クロームメッキが施されています。赤、緑、黒のボタンの見た目もとても気に入っています。そして、白のなかにグレーのスーパートラックの文字盤がとてもポップで、グレーボーイのシャツを着ているトラックスミスを思い出しました。また、文字盤に "track "の文字が入っているのも、このコラボレーションにふさわしいと思いました」

ホイヤー トラックメイト、アメリカ政府用の1970年代のストップウォッチ

 「私はこのUSガバメントウォッチが大好きです。文字盤に "US GOVERNMENT "と書かれているのは、とてもクールです。ほとんどの時計は少し古いものですが、これは70年代のバージョンで、『Trackmate』と書かれています。私は、文字盤に『Track』と書かれているのが好きで、今回のコラボレーションを実現しました。厳密にはまだ米国政府の所有物かもしれませんが、彼らが機械式のストップウォッチを必要としているかどうかはわかりません」。

1960年代のミネルバのストップウォッチ

 「オレンジ色のミニッツカウンターが下についているこの見た目が気に入っています。数字のフォントも素晴らしく、60の数字は、丸がくっついていないオープン6仕様です。ミネルバは御存知の通りクロノグラフで知られていて、今日ではモンブランとともに強い遺産をもっています。ですから、ここにあるブランドの一つとしてとても重要だと思いました」。

1950年代のオメガのストップウォッチ

 「オメガはオリンピックの計時に強いヘリテージを有していますが、彼らのヴィンテージ・ストップウォッチはこのようなスタイルのものはあまりありません。三角マークの実用的なデザインがとても良いと思いました。裏蓋には「Miner 1958」と手で刻印されていて、カリスマ性を感じました。そういうのを見るのが好きなんです。誰かが本当に何かの目的のためにこれを使っていた。それがかっこいいと思いました」。

機械式ストップウォッチは、クロノグラフのような、おもちゃのような魅力がありますが、大抵はかなり値ごろです。腕につけることはできませんが、机の上や引き出しのなかに入れておけば、昼休みや郵便受けに行くときに巻き上げて時間を計ることができます。あるいは、スタート、ストップ、リセット、を繰り返すだけでも楽しいものです。

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さらなる詳細は、トラックスミスの公式サイトへ。