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我々が知っていること
一部のコレクターのあいだでは、今年のWatches & Wondersで多くのブランドがやや保守的な姿勢をとっているという共通認識があるようだ。しかし、アーミン・シュトロームはそうではない。このスイスブランドは、これまでで最も複雑で技術的に優れ、印象的なモデルを堂々と打ち出し、伝統的なウェストミンスターチャイムを4つのハンマーと4つのゴングで奏でるミニッツリピーターを搭載した新しいレゾナンスモデルを発表した。
だが、それだけではない。通常のリピーター機能から、任意で12時59分を鳴らすモードに切り替えることができるオプションもある。これは12時間、3つのクォーター、そして14分の最も長い打鐘シーケンスを実現するものだ。もしミニッツリピーターを所有しながら、その機能を披露する機会に困ったことがあるなら(そんな経験がない人はいないだろう)、この時計はまさにうってつけだろう。
きわめて複雑な自社製のCal.ARR25を搭載し、パワーリザーブは比較的控えめな40時間だが、それを補って余りある機能を備えている。これはミニッツリピーターとレゾナンス機構を搭載した“マスターピース2”をベースに、さらに複雑さを増したものだ。ダイヤル側では、チャイムの調速を担う12時位置にフライングガバナーが全面に姿を現し(同時に、4つのポリッシュ仕上げのハンマーとゴングも見える)、アーミン・シュトロームの特徴であるデュアルバランスとレゾナンスクラッチも確認できる。
これらが強調されることで、同ブランドがレゾナンス(共振)と同期という概念に対してどのようにアプローチしているか(クラッチで接続されたふたつの独立したシステムによって実現)が理解でき、メインプレートを通じた振動に依存したF.P. ジュルヌよりも直接的であることがわかる。裏蓋には、ふたつのレゾネーター(共振器)と輪列のためのふたつの香箱が配置されている。これらすべては手作業で仕上げられており、技術性と仕上げのバランスが取られている
この時計は多くの優れた要素を見せつつも、針とのコントラストを生み出す余白も十分に確保されており、きわめて高い視認性を備えている。インデックスは、ダイヤル外周にあるチタン製トラックのみだ。ここまで聞くと装着が難しそうに思えるかもしれないが、実際はそうではない。ケースは直径42mm、厚さ11.7mm(ラグ・トゥ・ラグ48mm)のチタン製。この時計は本格的なエンジニアリングの結晶であり、それにふさわしくストラップも本格的だ。ダークグレーのステッチを施したマットグレーのアリゲーターストラップに、チタン製ピンバックルを備える(個人的にはセイルクロスストラップも合いそうだと思う)。価格もまた本格的で、25本限定のうち1本あたり39万スイスフラン(日本円で約7900万円)となっている。
我々の考え
プロレスのフレーズを借りるなら、アーミン・シュトロームがトップロープから登場した。まさに圧巻の一撃だ。もしここまで説明したような複雑機構やゴング、チャイムを備えた時計に、手ごろな価格を期待していたなら言うことは何もない。価格はさておき、これは驚異的なリリースだ。ウェストミンスター・チャイムは時計において最も美しい要素のひとつであり、実現もきわめて難しい。そこにレゾナンス機構と装着可能なサイズを組み合わせた本作は、深堀る価値がある。今後数週間のうちに実機を確認できる機会があればうれしい。
基本情報
ブランド: アーミン・シュトローム(Armin Strom)
モデル名: ミニッツリピーター・レゾナンス 12:59 ファーストエディション(Minute Repeater Resonance 12:59 First Edition)
型番: M26-RMR.5N
直径: 42mm
ラグ・トゥ・ラグ: 48mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: チタン
文字盤色: (スケルトン仕様の)ダイヤルプレート
インデックス: アンスラサイトカラーのチタン製外周リング、シルバーのレイルロードトラック
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ダークグレーステッチが入ったマットグレーのアリゲーター、チタン製ピンバックル付き
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製のARR25
機能: 時・分表示、ミニッツリピーター
直径: 34.4mm
厚さ: 6.53mm
パワーリザーブ: 40時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万5200振動/時(3.5Hz)
石数: 74
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: 39万スイスフラン(日本円で約7900万円)
発売時期: 発売中
限定: あり、25本限定
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