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Introducing ピアジェ ポロ 79を起点にストーンダイヤルへ本格回帰

ソーダライトダイヤルのポロ 79を軸に、1970年代のデザイン言語を踏まえた半貴石ダイヤルへの広範な回帰が展開されている。

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我々が知っていること

ストーンダイヤルをここまで積極的に打ち出すブランドは、ピアジェをおいてほかにない。2026年、同メゾンは装飾石の表現をさらに押し広げ、ラインナップ全体にわたってその魅力を展開している。その先頭に立つのが、深いブルーのソーダライトダイヤルを備えた新作のポロ 79である。ピアジェと硬石の付き合いは1960年代初頭にさかのぼる。

 ラピスラズリ、ターコイズ、マラカイト、タイガーアイといった素材を試しながら、文字盤そのものを時計の主役へと押し上げていったのである。当時、時計に鮮やかでムラのない色彩をもたらす方法として、ストーンダイヤルはほとんど唯一の選択肢であり、それがピアジェに同時代の競合とはひと味違う視覚言語を与えた。そして1970年代に入るころには、そのアプローチはブランドのアイデンティティを形づくる決定的な要素になっていた。超薄型の9Pムーブメントがそれを後押しし、より広く、デザインを前面に押し出したダイヤル表現を可能にしたのである。

Piaget Polo 79

 今年の新作の中心に据えられているのが、ホワイトゴールド仕様にソーダライトダイヤルを組み合わせたポロ 79だ。ケース径38mm、ゴドロン装飾が施されたケースと一体型ブレスレットという、イエローゴールドおよびツートーンモデルでおなじみの構造はそのまま踏襲されているが、石の採用によってデザインの重心は明確に変化している。天然石特有の脈模様をもつダイヤルは1本ごとに異なる表情を生み出し、素材そのものを主役とするピアジェの一貫した哲学をあらためて際立たせている。わずかな不均一さゆえにまったく同じものは存在しない。それこそストーンダイヤルが人々を引きつけてやまない理由であろう。ムーブメントには、自社製Cal.1200P1を搭載。厚さわずか2.35mmという超薄型の自動巻きマイクロロータームーブメントで、約44時間のパワーリザーブを備えている。

Stone Dials

 ポロにとどまらず、ピアジェはこの発想をさらに自由で表現力豊かな領域へと押し広げている。スウィンギング ペブル ネックレスは1970年代初頭のフォルムを再解釈したもので、ケースとダイヤルを装飾石から直接削り出すという大胆なアプローチが採られている。ヴァーダイト、ピーターサイト、タイガーアイで仕立てられたそれぞれのペンダントは、ねじりを効かせたゴールドチェーンに吊り下げられている。

Piaget Sixtie cuff

 より技巧を凝らした表現として登場するのが、ハイジュエリー仕様のカフウォッチである。ダイヤモンドをセッティングしたローズゴールドのカフがターコイズダイヤルを縁取り、いっぽうでシックスティのハイジュエリーバージョンは、オパールダイヤルに可動式ブレスレットとデコ パレス仕上げ(パレス装飾)を組み合わせている。いずれも時計そのものはあくまで全体の構成を引き立てる要素であり、主役はジュエリーとしての完成された佇まいにある。またピアジェは、この発想をより控えめなかたちでも展開している。それがシックスティであり、ブルークォーツのストーンダイヤルを備えたコンパクトな台形ウォッチだ。同じく素材の魅力を軸にしながらも、より小ぶりで身につけやすく、そして価格面でもぐっと手の届きやすい1本へと落とし込まれている。

Piaget Stone Dials
Altiplano TE

 この発想は技術的な側面にも拡張されている。アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨンは、厚さ2mmのケースにタイガーアイのダイヤルを組み込み、装飾用ストーンという意匠的要素を、ピアジェのなかでもとりわけ技術的挑戦に満ちたプラットフォームへと取り込んでいる。


我々の考え

ピアジェがストーンダイヤルを手がけること自体は、いまに始まった話ではない。しかし今回重要なのは、そのスケールだ。これは単なるノスタルジックなオマージュではなく、ブランドを象徴する思想「ダイヤルこそが主役であるという考え方」への本格的な回帰なのである。

 興味深いのは、これが“いま”起きているという点である。技術的に言えば、もはや石材に頼る必然性はない。ラッカーやセラミック、あるいは合成素材を使えば、ブランドはほぼあらゆる色彩を自在に表現できるからだ。それでもなお、自然が生み出す色には、どこか抗いがたい魅力が宿っている。わずかな不均一さや内包物、そしてふたつとして同じものが存在しないという事実。それらが、現代の時計製造が通常は排除しようとする“予測不能性”をあえてもたらしているのである。

Piaget Stone dial

 この緊張感こそが魅力の一部である。ストーンダイヤルは、コントロールと偶然、デザインと地質学のあいだに位置する存在だ。精度を何よりも重んじることが多いこのカテゴリーにおいて、どこか理屈では割り切れない感覚を宿している。

 ポロ 79がうまく機能しているのは、このアイデアを見慣れたフォルムに落とし込んでいるからだろう。誰もが知る形、よく知られたモデルを、素材という切り口で再解釈している。一方でネックレスやカフピースはさらにその先へ踏み込み、ピアジェが歴史的に最も輝いてきた領域へと近づいていく。すなわち、時計が“時計らしさ”を手放し、ジュエリーとして振る舞いはじめる瞬間である。


基本情報

ブランド: ピアジェ(Piaget)
モデル名: ピアジェ ポロ 79(Piaget Polo 79)
型番: G0A51151

直径: 38mm
厚さ: 7.45mm
ケース素材: 18Kホワイトゴールド(サテン仕上げ、ゴドロンはポリッシュ仕上げ)
文字盤: ソーダライトストーンダイヤル
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: 一体型WGブレスレット(フォールディングクラスプ)


ムーブメント情報

キャリバー: 1200P1
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 約44時間
巻き上げ方式: 自動巻き(マイクロローター)


価格 & 発売時期

価格: 8万4500スイスフラン(日本円で約1700万円、なお日本では価格問い合わせ)

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