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今週は直近10年間で最も魅力的な(そして最も過小評価されている)時計と、20世紀末を特徴付けたトレンドとイノベーションを再考していく。ダイヤルアップ接続を行い、クリスタルペプシ(無色透明のコーラ)を手に取って用意だ。今週はずっとこのテーマを扱っていく。
腕時計の時代に大統領になれた幸運な人たちは、素晴らしい腕時計を身につけていた。フランクリン・デラノ・ルーズベルトはモバードのトリプルカレンダーを所有し、トルーマンはギャレットのクラムシェルシリーズに属する、フライングオフィサーと呼ばれる小粋な腕時計の素晴らしさを誇っていた。アイゼンハワーはロレックスのデイトジャスト(レーガンもロレックスを持っていた)、ケネディはオメガ、ジョンソンはパテックを愛用した。フォードは奇妙なパルサーを持っていたが、少なくとも個性はあった。おそらく着用者自身よりも。 ジョージ・H・W・ブッシュは、雑貨店のタイメックスで親しみやすさを演出しようとしたようだ。ビル・クリントンは、タイメックスのアイアンマン トライアスロン 8ラップでそれをさらに推し進めた。
クリントンは単にこのアイアンマンをつけるだけでなく、就任式でも当時1000ドルはしたであろうスーツ(インフレ調整後の現在では約67000ドル/約918万円ということになる)と組み合わせて身につけていた。ビル、なぜ時計の予算がないんだ? たぶん、この時計は金持ちであることを知られたくない人がつけるものだからだろう。
クリントンは、ホワイトハウスに一般男性用腕時計を導入する道を開いたあと―後任のジョージ・W・ブッシュは文字盤にアメリカ国旗が描かれた(ひゃー)タイメックス、オバマはフィットビットをつけていた―すぐにA.ランゲ&ゾーネ、ジャガー・ルクルト、パネライといったブランドを収集するようになった。しかし、収集価値のある時計たちは、彼が大統領就任初日につけていた、まるでブラウニーを消化しようとするパックマンのような時計とは明らかに似て非なるものだった。
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