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2024年のWatches & Wonders開催期間中、サザビーズとクリエイティブな時計コレクターである(ヘイストアウト)Heist-Outが手を組んでジュネーブのワインセラーの奥深くで異色かつ大胆な“ラフダイヤモンズ(Rough Diamonds)”オークションを開催した。そこではジルベール・アルベール(Gilbert Albert)、チャールズ・ド・テンプル(Charles de Temple)、ジャクリーヌ・ディミエ(Jacqueline Dimier)といった、しばしば見過ごされがちなデザイナーたちによる個性的なデザインが披露され、さらに豪華な装飾もふんだんに取り入れられていた。
そして今年、彼らは“エリア51(Area_51)”と題した新たなオークションを開催する。今回はUFOをテーマにした腕時計のエキシビションで、ジュネーブの地で4月1日(火)からジュネーブでスタートする。4月2日(水)にはイブニングレセプションが行われ、そして4月3日(木)にライブオークションが開かれる。もしWatches & Wondersの開催期間中にジュネーブを訪れるなら、この特別なイベントを見逃す手はない。
ロレックス “スターシップゴールド(Starship Gold)”。イエローゴールド(YG)製オーバルブレスレットウォッチ、1980年ごろ。エスティメートは 8000~1万2000スイスフラン(日本円で約133万〜200万円)。
パテック フィリップ Ref. 4233/1。YG製ブレスレットウォッチ、ラピスラズリ、マラカイト、ターコイズによる装飾、1973年ごろ。エスティメートは2万~4万スイスフラン(日本円で約334万〜668万円)。
パテック フィリップ Ref.4117/1G アスプレイ販売モデル。ホワイトゴールド(WG)製、ダイヤモンドセットのブレスレットウォッチ、バタフライウィングダイヤル&ブレスレット、1973年ごろ。エスティメートは5万~10万スイスフラン(日本円で約834万〜1668万円)。
上記のロレックスとパテック フィリップの3本は、両ブランドのなかでも特に異彩を放つデザインだ。正直なところ“スターシップゴールド(Starship Gold)”というモデルをこれまで見た記憶がなく、詳細を探しているものの情報がほとんど見つからない。それだけにこの1本にオークションでどれほどの高値がつくのか、非常に興味深い。一方、バタフライウィングをモチーフにしたダイヤルを備えるパテック フィリップ Ref.4117/1Gは、クラシカルなスタイルを重んじるメゾンのなかでは異端ともいえる魅力を持った個体だ。
また、若手ブランドであるファーラン・マリとトレダノ&チャンによるユニークな2本にも注目している。ファーラン・マリのディスコ・ボランテ(英語で“空飛ぶ円盤”)は、“エリア51をテーマとしたオークションにはうってつけだ。この特別仕様ではタンタル製のケースにメテオライトダイヤルを採用し、SF的な世界観をさらに押し広げている。トレダノ&チャンは、建築的なデザインで人気を博したb/1に続き、新作b/2を発表する。新モデルはロッキード・マーティン社のF-117 ステルス戦闘機からインスパイアされており、サンドブラスト仕上げのマットグレースティールケースに、24Kゴールドプレートのダイヤルを組み合わせたデザインとなっている。
ファーラン・マリ ディスコ・ボランテ。 新作かつユニークなタンタル製腕時計、メテオライトダイヤル搭載、2025年製造。エスティメートは6000~1万2000スイスフラン(日本円で約100万〜200万円)。
トレダノ&チャン b/2。 新作かつユニークなステンレススティール(SS)製腕時計、ゴールドプレートダイヤル搭載、2025年製造。エスティメートは 8000~1万2000スイスフラン(日本円で約133万〜200万円)。
オークションに出品されるいくつかの“王道”といえるブランドのなかにも、実際にはかなり個性的なモデルがそろっている。たとえばヴィンテージのオーデマ ピゲ “スターホイール”、レッセンスのType 3AM、ウルベルク(間違いない)、さらにジェラルド・ジェンタによるプラチナ製&ダイヤモンドセットのミニッツリピーターや、AP ロイヤル オーク コンセプトの初期モデルなどがラインナップされている。そして、宇宙をテーマにしたオークションにMB&Fが登場しないわけがない。
オークションおよびプレオークションの展示はラ・サール・トロクメ(La Salle Trocmé)で行われ、昨年同様にトレーディングカードが配布される予定だ。来場者は、4月3日にオークションにかけられる全51ロットのカードをコレクションできる。この特別なオークションは、ジュネーブ時間の午後5時からスタートする予定だ。
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト“CW1” Ref. 25980AI。限定生産のアラクリット&チタン製トゥールビヨンウォッチ、パワーリザーブ表示、ダイナモグラフ、ファンクションセレクター搭載、2002年ごろ。エスティメートは 10万~20万スイスフラン(日本円で約1668万〜3335万円)。
詳細はサザビーズの公式サイトをチェック。All photos courtesy Sotheby's.