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LVMH傘下のタグ・ホイヤーは、1980年代のフォーミュラ 1モデルへのオマージュとして、新たなピットレーン・クロックを今シーズンのF1サーキットに設置した。この取り組みはLVMHグループが、F1とのマルチブランドスポンサーシップ契約の一環として行うものであり、今週末行われるメルボルンでのレースを皮切りに展開される。タグ・ホイヤー含むLVMHの複数ブランドが、F1との10年間にわたるグループパートナー契約を締結し、その総額は10億ドル(日本円で約1490億円)を超えるとみられている。この新契約により、タグ・ホイヤーはF1の公式タイムキーパーとしての役割を引き継ぎ、2013年からその地位を保持してきたロレックスに取って代わることとなる。
今週末にメルボルンで開催されるフォーミュラ1 ヴィトン オーストラリア・グランプリ2025では、ロレックスのゴールドカラーのフルーテッドベゼルとホワイトダイヤルの時計が、タグ・ホイヤーのレッド・ファイバーグラス製タイミングベゼルを備えた時計に置き換えられる。新たなタグ・ホイヤーのピットレーン・クロックは、ホワイトのプレキシガラス製ダイヤル、アルミニウム製の針、LED照明を備え、直径1200mm、重量35kgと大きな存在感を放つ。このデザインは1986年に登場し、一時はブランドのベストセラーとなったフォーミュラ 1モデルにインスパイアされており、昨年はストリートウェアブランドKithとのコラボレーションによって復刻された。タグ・ホイヤーによると、シーズンが進むにつれてピットレーン・クロックはすべてのレースで登場し、特定のテーマやイベント、シリーズの進行に応じてデザインやカラーが“進化”していく予定だという。
タグ・ホイヤーは、サーキット周辺でブランドロゴが目立つだけでなく、タグ・ホイヤー モナコの時計も各所に設置されると発表した。この時計は1969年に登場したスクエアケースのクロノグラフを反映したデザインであり、1970年の映画『栄光のル・マン(原題:Le Mans)』でスティーブ・マックイーン(Steve McQueen)が着用したことでも知られる。これらの時計は、パドックやF1ラウンジなど、レース会場内のさまざまな場所で見ることができるという。
タグ・ホイヤーは、2016年からレッドブル・レーシングのスポンサーを務めており、F1ワールドチャンピオン4回のタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)選手のスポンサーでもある。また同ブランドは1992年から2003年までF1の公式タイムキーパーを務めるなど、モータースポーツやF1と長年にわたる深い関わりを持っている。
ピットレーン・クロックの発表は、LVMHウォッチ部門のCEOであり同グループのF1スポンサーシップ獲得に関与したフレデリック・アルノー(Frédéric Arnault)氏が、まもなくファッションブランドのロロ・ピアーナCEOに就任するというニュースに続くものだ。LVMHはタグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスを含むウォッチ部門の新たなトップを近日中に発表するとしている。
詳しくは、タグ・ホイヤー公式サイトをご覧ください。