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Introducing ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200に甲冑から着想を得た限定モデルが登場

短期間で完売したNC0200-06Aに続く、希少な数量限定モデルだ。

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クイック解説

 昨年発表されるや否や、時計愛好家たちの話題をさらったザ・シチズンのメカニカルモデル キャリバー0200。2012年に機械式時計の開発⼒を向上させる目的でシチズン時計の傘下に加え、ラ・ジュー・ペレ社との技術交流から生まれたCal.0200は、シチズンによる⾃社設計・組⽴によりクロノメーターを凌駕する高精度を実現すると同時に、ラ・ジュー・ペレ社が保有する⾼度で幅広い装飾技術が見事にマッチした、⽇本とスイスの“いいとこ取り”をした魅力的な機械式ムーブメントとなった。Cal.0200を搭載したファーストコレクションは、砂地模様を電鋳技法で表現したブラックダイヤル(NC0200-90E)、サンレイパターンに塗膜研磨を施したブルーダイヤル(NC0200-81L)、そしてブラックダイヤルと同様、電鋳技法を用いたホワイトダイヤル(NC0200-06A)のみっつ。通常モデルでも、その注目度の高さから入荷待ちの状態が続いているというが、数量限定モデルとして発表されたホワイトダイヤルは発売開始と同時に市場から姿を消すほどの人気ぶりだった。

 なお、ザ・シチズンのメカニカル キャリバー0200の詳細については、これまでにいくつも記事を公開しているので、以下の関連記事もチェックしてみて欲しい。

ザ・シチズン メカニカル キャリバー0200関連記事

NC0206-18Eに搭載されているCal.0200。

通常モデルに使用されているCal.0200。

 さて、そんなザ・シチズンのメカニカルモデル キャリバー0200の新作としてこの度披露されたのが、日本の甲冑に着想を得てデザインされたというNC0206-18Eだ。短期間で完売したホワイトダイヤルに続く2本目の数量限定モデルで、最大の見どころはダイヤルを始めとする外装(その詳細は後述する)だが、レギュラーモデルにはない特徴のひとつにムーブメントの仕様が挙げられる。レギュラーモデルでは、肉抜き加工を施したシンプルなヘビーメタル製の自動巻きローターを採用している。一方、本機のムーブメントでは肉抜き加工に加えて、ザ・シチズンのアイコンにもなっているイーグルマークをあしらった22金製の自動巻きローターが使用されているのだ。これは数量限定モデルに共通して見られる特徴で、昨年販売されたNC0200-06Aと同じである。

 NC0206-18Eの価格だが、現時点(3月24日)では未定だ。とはいえ、その仕様から想像すると、おそらくはNC0200-06Aと同程度(税込で82万5000円だった)となるだろう。限定数は90本と、55本限定だったNC0200-06Aよりも多いが、その過熱ぶりを見る限り、本機もすぐに売り切れてしまいそうである。発売は2022年の秋冬の予定とのこと。発売日の詳細が判明次第、改めて情報をアップデートしよう。

ファースト・インプレッション

 この時計を最初に手に取ったとき、まず最初に感じたのは「すごくキレイな時計だなー」とということだった。安くはない価格の時計だ。そんなことは当然だろうと思われる方は多いだろうし、あえて口にするほど珍しいことではないのでは?と言う人も少なくないかもしれない。確かにそうだ。筆者はこれまでに数多くの美しい時計を見てきたが、そう感じた多くの時計は海外ブランドの、そして100万円以上するものがほとんどだった。もちろん、クレドールやグランドセイコーなど日本のブランドの時計にも美しい時計は少なくなかったが、どちらかと言えば技術的な独自性やおもしろさが際立っている場合がほとんどで、ファースト・インプレッションで感性に訴えかけてくるような魅力を感じられる時計というのは、そう多くはなかった。だが、この時計ではまず最初に美しい外装に心を引かれたのだ。

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 ミラーとヘアラインで磨き分けられ、面の美しさが際立ったステンレススティールケースはCal.0200を搭載するモデルすべてに共通する特徴だが、この時計ならでの見どころは、やはりダイヤルだろう。槌目(つちめ)模様を思わせる凹凸が、波打つ水面のような印象をもたらしている。光が当たる角度によって生まれる大胆な陰影には思わず見惚れてしまった。これには既存モデルと同じく電鋳の技法が用いられている。マスターモデル(母材)の表面に電気化学反応を利用して厚いメッキを施し、それを剥離。マスターモデルとは反対面の形状を作る技法だ。これはもともとマスターモデルの形状や表面の凹凸を極めて忠実に再現することができる技法だが、本当に金槌を打ちつけているようにしか見えないほどの質感を持っている。

 このダイヤルの加工精度の高さが美しさの最大の理由だが、それを引き立てているのが風防に施されているシチズン独自のクラリティ・コーティング技術だ。本来は反射を抑え、光の99%を透過させることでダイヤルを見やすくするという技術だが、ダイヤルを美しく見せるということにもひと役買っている。

 また、ヘアライン仕上げが施されたジルコニアセラミックベゼルも素材の持つ硬さを特徴としながら、金属のような重厚感も備えており、とても印象的だった。ちなみにシチズンの時計でジルコニアセラミックベゼルが採用されたのはエコ・ドライブ ワンのAR5074-53Eが最初だが、ザ・シチズンのメカニカル Cal.0200搭載モデルにおいては本機が初となる。

 そして最後に見どころをもうひとつ。姫路黒桟革(ひめじくろざんがわ)を使用したストラップだ。姫路黒桟革はカーフ素材になめし技術と漆塗り技術を融合させたもの。革の下地作りに3ヵ月、漆塗り作業に1ヵ月も費やす高級皮革で、小さな粒を無数に散りばめたような美しい外観から“革の黒ダイヤ”とも呼ばれる素材だ。手作業でシボに漆を施し、乾燥と塗りを繰り返すことで生まれる量感と深みのある艶が、この時計に高級感を与えている。これはこれで魅力的だったが、個人的にはブレスレット仕様も見てみたかった。例えば、ジルコニアセラミックベゼルのブラックカラーに合わせて、デュラテクトDLC加工を施したブレスレットを採用するというのはどうだろう。カラーバランスとしても悪くはないし、よりダイヤルの存在感が際立つのではないだろうか? ザ・シチズンはブレスレットのクオリティが高いだけに、シチズンならではのデュラテクト技術を生かしたバリエーションモデルが今後登場することを筆者は期待している。

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基本情報

ブランド: ザ・シチズン(The Citizen)
モデル名: メカニカルモデル キャリバー0200 限定モデル
型番: NC0206-18E

直径: 40mm
厚さ: 10.9mm(設計値)
ケース素材: ステンレススティール(ベゼルはジルコニアセラミック)
文字盤色: 槌⽬(つちめ)模様のような凹凸を電鋳で表現したブラックダイヤル
インデックス: アプライドバトン
夜光: なし
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: 姫路⿊桟⾰(ひめじくろざんがわ)ストラップ。SS製デプロイヤントバックル


ムーブメント情報

キャリバー: 0200
機構: 時・分表示、6時位置にスモールセコンド
直径: 29.1mm
厚さ: 5mm
パワーリザーブ: 約60時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻き付き)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
クロノメーター認定: クロノメーターを超える自社規格の合格証付き
追加情報: 平均日差-3〜+5秒


価格 & 発売時期

価格: 未定
発売時期: 2022年秋冬発売予定
限定: あり。世界限定90本

詳細は、ザ・シチズンスペシャルサイトをクリック。

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キャリバー0200は個人的に大好きだし応援しているが、国産時計の話題はグランドセイコーばかり。シチズンには広報をもっと頑張って欲しい。