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デヴィッド・ベッカム(David Beckham)の手首は、世界で最も認知度の高いスポットのひとつである。指先にまで達するタトゥーにより、その手首を他人のものと見間違えることはあり得ない(たとえ、カタログ未掲載のロレックスを“うっかり”公開してしまったとしても)。そんなベッカムが、今週末のウィンブルドンで新たな特別な時計をつけていたうえに、それがいつもとは反対の手首であったことも注目すべき点である。そして、彼はその時計を見せびらかすことに対して実に満足げであった。
Photo by Getty Images.
Bark & Jackのエイドリアン・バーカー(Adrian Barker)のリール動画で初めて目撃されたのだが、デヴィッド・ベッカムはチューダーから50歳の誕生日祝いとして新たな贈り物を受け取っていた。ブラックラッカー仕上げのダイヤルにダイヤモンドインデックスを配し、ケース、ベゼル、ブレスレットにもラウンドカットのダイヤモンドがセッティングされたユニークなブラックベイ クロノである。伝説的なサッカー選手であるベッカムは、2017年からチューダーのグローバルブランドアンバサダーを務めており、これまでチューダー、そしてその兄妹ブランドであるロレックスへの強い愛着をたびたび見せてきた。しかし、“クラウン”(ロレックス)や“シールド”(チューダー)からユニークピースが登場することは滅多にない(公の場で目にされないだけで、存在はしているのだが)。そのため、今回のセレブリティによる着用は時計史的にも注目に値する出来事である。
Photo by Adrian Barker/Bark and Jack
バーカーは、ベッカムとの短いやり取りのなかで撮影した数枚の写真をありがたいことに共有してくれた。その画像から、このユニークピースのディテールをいくつか読み取ることができる。まず、ブラックラッカー仕上げのダイヤルにはブランドロゴと“Tudor Genève”、そして6時位置の“Swiss Made”以外の印字が一切存在しない。ミニッツトラックもなく、インダイヤルにも数字はなく、短長それぞれのバーのみが配された、プレーンなホワイトのリバースパンダダイヤルとなっている。
ベゼルは、ほかの一般的な腕時計ではあまり見られない独自のデザインが際立っている。ラウンドカットのダイヤモンドはふたつずつ並べて溝に収めるチャネルセッティングで配置されており、2列にわたってベゼル全体を取り囲んでいる。これらはブラックラッカー上にセッティングされたラウンドカットのダイヤモンドインデックスと相まって、バゲットカットのダイヤモンドベゼルよりも際立ったヴィンテージ感が演出されている。さらにラグにもダイヤモンドが施されており、5連ブレスレットのセンターリンクにも同様の装飾が施されている。
Photo by Adrian Barker/Bark and Jack
日付表示ディスクの“2”の位置には、5月2日の誕生日にちなんで2本のバースデーキャンドルが配されているという噂もある。この時計はステンレススティール製ケースに収められており、ベッカムはどうやらこの新しいチューダーを気に入っている様子だ。もっとも、いまのところ左手首につけなければならないようだが。というのも、彼が普段時計をつけている右手首は、長年抱えていたケガの手術から回復中で、しばらくは使えない状態にあるからだ。彼が1日も早く回復し、この新しい時計を健康な状態で楽しめることを願いたい。
Photo by Getty Images.
Lead photo credit Getty Images and Adrian Barker/Bark and Jack.
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