trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ゼニス  パイロット オートマティックとパイロット ビッグデイト フライバックによる新しいパイロット コレクションを発表(編集部撮り下ろし)

ゼニスが長年培ってきたパイロット コレクションにエル・プリメロキャリバーを搭載し、現代風なアレンジを加えた。

ADVERTISEMENT

我々が知っていること

ゼニスは長年にわたって親しまれてきたパイロットウォッチを一新し、SS製ケース、またはブラックセラミック製のパイロット オートマティックとビッグ デイト フライバックの4モデルからなる新しいゼニス パイロット コレクションを発表した。パイロット オートマティックは直径40mm、ビッグデイト パイロット フライバックは直径42.5mmとなっている。4モデルとも水平方向に彫られた溝、大きなアラビア数字がインデックスに施され、刷新されたケース&ベゼルデザインを備えている。

パイロット オートマティック
zenith pilot automatic steel ceramic

 ゼニスのパイロットウォッチ、その新時代の基礎となるのが、新作パイロット オートマティックだ。ケースデザインは本モデルのためにいちから開発され、丸みを帯びたケースの上に大きなフラットベゼルが乗せられている。リューズは大振りで、昔ながらのオニオンリューズを現代風にアレンジしたような、まさにパイロットウォッチに期待されているデザインだ。SSの場合、表面はブラッシュ仕上げで、ポリッシュ仕上げによる面取りがなされている。ブラックセラミックのケースは全体にマイクロブラスト加工が施され、マットな仕上がりとなっている。

 文字盤には、針と同様にスーパールミノバが塗布された大型のアラビア数字を配置。ダニエル・ロートやIWC(そのロングセラーであるマークシリーズ)など、さまざまなブランドが採用し、ときには大きな反響を呼んだモダンなサンセリフのフォントを使用している。

 パイロットウォッチをモダンに仕上げるには、このようなフォント以外の選択肢はないだろう。数字も大きく太字だが、多くのパイロットウォッチと同じように“読みやすさ”のひと言で説明が可能だ。6時位置にはデイト表示があり、そのすぐ下には水平にラインが入っている。これは飛行機のダッシュボードにある姿勢指示器(パイロットが地球の水平線に対する方位を把握できるように設計されている)を想起させるディテールだ。

zenith pilot automatic ceramic

 内部にはゼニスの自動巻きムーブメント、エル・プリメロ 3620を搭載。これは3万6000振動/時で鼓動する高振動ムーブメントで、60時間のパワーリザーブを備える。2022年、ゼニスがデファイ スカイライン コレクションにこのムーブメントを導入した際に、私たちは詳しく解説した。エル・プリメロ 3620の詳細については、その記事を読んで欲しい。新しいパイロット オートマティックの希望小売価格は、SSが96万8000円、セラミックが121万円(ともに税込)だ。

パイロット ビッグデイト フライバック
zenith pilot big date flyback steel ceramic

 新しいパイロット オートマティックとともに、ゼニスはクロノグラフのペア、パイロット ビッグデイト フライバックも発表した(こちらもSSとセラミック製)。自動巻き2種とクロノグラフ2種による4つの選択肢が、パイロット コレクションの立ち上げをより強固なものにしている。それでは、これらの新しいフライバックについて詳しく見ていくことにしよう。

 どちらもサイズは直径42.5mmで、新開発の自動巻きムーブメント、エル・プリメロ 3652を搭載。定評のあるエル・プリメロ 3600ムーブメントにビッグデイトとフライバックの機能を付加し、なおかつ3万6000振動/時で60時間のパワーリザーブを備えている。ゼニスによると、ビッグデイト機能は瞬時に切り替わり、各ディスクがジャンプして安定するまでの所要時間はわずか0.02秒だそうだ。この新しいムーブメントについての詳しい情報はまだ得られていないが、Watches & Wondersでのミーティングの際にゼニスに質問できるのを楽しみにしている。

zenith big date pilot flyback

なお、Watches & Wondersに先立ち、ビッグデイト フライバックの実機を体験することができた。来週には、ゼニスの新しいパイロット コレクション全体のHands-On インプレッションをお届けする予定だ。

zenith el primero chronograph big date pilot dial
zenith el primero chronograph big date pilot

 セラミック製のビッグデイト フライバックは、ブラックの単色使いにコントラストの効いた白の数字や針が映えるクールなデザインだ。人々がブラックのセラミックモデルに注目するなか、SS製フライバックもこっそりと姿を現し、私たちを楽しませてくれた。1997年に発表されたエル・プリメロ“レインボー”を彷彿とさせるこのモデルは、5分間隔を判別しやすくするために明るい色を交互に配したミニッツトータライザーを備えている。センターセコンド針とクロノグラフのミニッツカウンターも、鮮やかなオレンジ色で仕上げられている。

 SS製ビッグデイト フライバックの価格は146万3000円、セラミック製は172万7000円(ともに税込)で販売予定だ。

 4つの時計はそれぞれゼニスによる交換可能なストラップシステムを採用しており、SS製モデルにはレザーとブラックの“コーデュラエフェクト”ラバー、セラミック製モデルにはブラックとカーキの“コーデュラエフェクト”ラバーストラップが付属する。


我々の考え
zenith el primero chronograph big date pilot wristshot

ゼニスは、新しいパイロット コレクションで、商業的なヒットを手に入れるかもしれない。Watches & Wondersでこれらを見る前に完全なスペックを入手することはできなかったが、その前夜、ジュネーブのダウンタウンにある薄暗いバーでセラミック製のビッグデイト フライバック クロノグラフを数分間触ることができたのだ。そのとき私は、感動したと言うほかにない。このコレクションのほかのモデルに触れるのが、楽しみになった。 

 ゼニスは新しいビッグデイト フライバックの厚さを明らかにしていないが、数分間着用した結果からすると、約13mmであることは間違いないだろう。ブラックセラミックとコーデュラストラップを組み合わせたケースは手首の上でバランスよく調和し、大きめながらまとまりのある雰囲気を醸し出していた。まさに、現代のパイロットウォッチに求められるものである。

 理論的には、ブラックセラミック製のパイロットウォッチは非常に有効だ(私たちが作ったものを見れば、よくわかる)。40mmと42.5mmの2サイズは、それぞれ時間表示のみの時計とクロノグラフの時計にとって、現代のゴルディロックスゾーン(太陽系外惑星のうち、生命の存在と維持に適した環境を指す)なのだ。パイロットウォッチは大きいのが当たり前で、このモデルも同様なのだが、行きすぎた大きさではない。

 ゼニスが2013年にパイロットウォッチでビッグデイトを試みたことを、アーカイブが親切にも思い出させてくれた。この新しいコレクションは、そのときのリリースよりも強固な視点から作られており、新鮮だ。確かに“完全にゼロから再設計された(これはゼニスの言葉だ)”パイロットラインはあなたの好みではないかもしれない。だが、ゼニスが歴史的なコレクションを現代的に再構築しようとしているのを目の当たりにできるのは、素晴らしいことだ。

 新しいパイロット コレクションが好調であれば、混沌としたパイロットウォッチのカテゴリーにゼニスが参入することになるかもしれない。もちろん、IWCはこの分野におけるビッグパイロットであり、ゼニスの新しいパイロット コレクションはIWCの競合モデルよりも高い価格設定となっている(SS製の場合、IWCビッグパイロット43は120万4500円、パイロット クロノグラフは 101万7500円、マークXXは72万6000円、以上すべて税込)。まあ、エル・プリメロムーブメントの搭載により、ゼニスのコレクションの根幹部分はより技術的に興味深いものとなっているわけだが。

 各モデルの文字盤の6時位置には、これまでのゼニスのパイロットウォッチでおなじみの引用符とフォントで“Pilot”と記されている。「ゼニスは、文字盤にこの言葉を記す権利を獲得した初にして唯一のブランドです」と、1904年に初めてこの言葉を商標登録したブランドであるゼニスは述べ、まるでほかのすべての時計会社の弁護士を挑発するような表現でこの言葉を説明した。今、ゼニスはパイロットウォッチを徹底的にモダンにアレンジし、さらなる進化を遂げようとしているのだ。

zenith el primero chronograph big date pilot

基本情報
パイロット オートマティック

ブランド: ゼニス(Zenith)
モデル名: パイロット オートマティック(Pilot Automatic)
型番: 03.4000.3620/21.I001(SS製)、49.4000.3652/21.I001(セラミック製)

直径: 40mm
ケース素材: SSとセラミックから選択可能
文字盤色: 黒文字盤に、水平線の彫り
インデックス: アプライド、アラビア数字
夜光: 数字と針にスーパールミノバ(SLN C1)
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット:  ブラックの“コーデュラエフェクト”とブラウンのカーフスキンレザーストラップ(SS製)、ブラックとカーキの“コーデュラエフェクト”ラバーストラップ(セラミック製)

パイロット ビッグデイト フライバック

ブランド: ゼニス(Zenith)
モデル名: パイロット ビッグデイト フライバック(Pilot Big Date Flyback)
型番: 03.4000.3652/21.I001(SS製)、03.4000.3620/21.I001(セラミック製)

直径: 40mm
ケース素材: SSとセラミックから選択可能
文字盤色: 黒文字盤に、水平線の彫り
インデックス: アプライド、アラビア数字
夜光: 数字と針にスーパールミノバ(SLN C1)
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット:  ブラックの“コーデュラエフェクト”とブラウンのカーフスキンレザーストラップ(SS製)、ブラックとカーキの“コーデュラエフェクト”ラバーストラップ(セラミック製)

zenith el primero 3620 caliber

ゼニス製、エル・プリメロCal.3620、センターセコンドを搭載。

zenith caliber big date 3600

ゼニスのムーブメント、エル・プリメロ ビッグデイト フライバック。


ムーブメント情報
パイロット オートマティック

キャリバー: エル・プリメロ 3620
機能: 時・分・秒表示とデイト表示
直径: 30mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 26

パイロット ビッグデイト フライバック

キャリバー: エル・プリメロ 3652
機能: ビッグデイト、フライバック機能付きクロノグラフ(3時位置に30分積算計)、ビッグデイトの瞬時ジャンプ機能 
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時


価格 & 発売時期

価格: 

  • SS製オートマティック: 96万8000円(税込)
  • セラミック製オートマティック: 121万円(税込)
  • SS製ビッグデイト フライバック: 146万3000円(税込)
  • セラミック製ビッグデイト フライバック: 172万7000円(税込)

発売時期: 未定
限定: なし

詳しくは、ゼニスのウェブサイトをご覧ください。

Shop This Story

HODINKEE Shopはゼニスの正規販売店です。コレクションを見るには、こちらをクリックしてください。

ゼニスはLVMHグループの一員です。LVMH ラグジュアリー・ベンチャーズはHODINKEEの少数投資家ですが、編集上の独立性は完全に保たれています。Zenith is part of the LVMH group. Although LVMH Luxury Ventures is a minority investor in Hodinkee, we maintain complete editorial independence.