trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ブレゲ マリーン オーラ・ムンディ 5557(編集部撮り下ろし)

ブレゲ独自のマルチタイムゾーンウォッチがマリーンコレクションで登場。

ADVERTISEMENT
クイック解説

 ふたつ以上の地域の時刻を表示するマルチタイムゾーンの腕時計は、最も実用的なアイテムのひとつです。旅行中はもちろんのこと、グローバルに働く人たちにとっても便利です。最も一般的な「GMT」や「ワールドタイム」をはじめ、「UTC」「デュアルタイム」「ツインタイム」から「トラベルタイム」まで、ブランドやモデルによって機能や表示方式は多岐にわたります。

 なかでも先進的なマルチタイムゾーンウォッチとして知られるのが、ブレゲが3年の歳月をかけて開発し、4つの特許をもつインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムを備えたオーラ・ムンディ。ラテン語で「世界の時間」を意味します(“Hora”が時間で“Mundi”が世界)。

左からブレゲ オーラ・ムンディ 5717と5727

左からクラシック オーラ・ムンディ 5717(2011年)とクラシック オーラ・ムンディ 5727(2016年)。

 初代のクラシック オーラ・ムンディ 5717は2011年のバーゼルワールドで発表され、その後2016年には後継機となるクラシック オーラ・ムンディ 5727が登場。そして今年は初めて、スポーティなマリーンでリリースされました。

 “マリーン オーラ・ムンディ 5557”のケースは、直径43.9 mm、厚さ13.80 mmで、18K ホワイトゴールド、または18K ローズゴールド製ケースの2種類。防水性能は100mです。

 オーラ・ムンディには、この種の複雑機構を備えた時計によく見られる「ふたつの時針」や「24時間表示」はありません。一見すると日付表示とデイ/ナイト表示を備えたシンプルな3針モデルのように見えますが、よく見てみると6時位置に開口部があり都市名が表示されていることに気づきます。では、どうやって使うのでしょうか?

 設定するにはまず、8時位置のリューズを回して6時位置に表示されている都市名を変更します。任意の都市を選択したら、3時位置のリューズで時刻を設定。もうひとつの都市の時間に切り替えるには、プッシュボタンを兼ねる8時位置のリューズを押し込むだけ。もちろん12時位置に配される日付と4時位置のデイ/ナイト表示も連動しています。

 確かに設定には少し時間がかかりますが、一度設定してしまえばワンプッシュでいつでも好きなときに呼び出すことができる非常にスマートなGMT機構なのです。

3時位置のリューズ。

8時位置のプッシュボタン/リューズ。

 ケース内部には、これらを実現するCal.77F1が搭載されています。既存のCal.777をベースにインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムのモジュールを載せた自動巻きムーブメントで、パワーリザーブは55時間、振動数は2万8800振動/時です。ストラップは3タイプから選ぶことができ、ラバーストラップ、レザーストラップはともに892万1000円、ブレスレットは1168万円2000円です(すべて税込)。

ファースト・インプレッション

 インスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムは、マルチタイムゾーンウォッチ好きの僕にとって、もちろん非常に魅力的なのですが、マリーン オーラ・ムンディ 5557のそれだけではありません。マリーンのデザインに落とし込まれる際に与えられた本機独自の文字盤が主役級の存在感を放っているのです。

 ダイヤルは3層構造になっています。一番下のブルーのサンバースト仕上げのゴールド製プレートは、ウェーブ模様が幾重にも重なるように手作業のギヨシェ彫りで装飾されています。その上には表面を金属膜化するメタライズ加工と呼ばれる技法が施されたサファイアクリスタルのプレートが。このプレートには、パラジウムを用いて裏面に大陸が、表面に緯度と経度が描かれています。大陸は水平にサテン仕上げが施され、メタリックなターコイズカラーで海岸線が縁取られるなど、仔細にみていくとかなり凝った作りです。

 各要素のクリアランスはわずかですが、しっかりと陰影が確認でき、実際に身につけて手首の上で角度を変えながら時計を見ると立体感が強調されているのがわかります。オーラ・ムンディは、現在も初代の5717後継機の5727がカタログにラインナップされているため、新たにマリーンコレクションに加わったことで、さらにライフスタイルや好みに合わせて選べるようになりました。

 これまで数々のマルチタイムゾーンウォッチに触れてきましたが、個人的にオーラ・ムンディは最も好きなモデルのひとつです。通常のGMTウォッチのようにローカルタイムとホームタイムに制限されるのではなく、自分の好きなように選択し記憶させておくことができるからです。どのモデルもブレゲの伝統かつハイエンドの仕上げを楽しむことができます。別の国の時間を確認するたびに間違いなく思わず笑みがこぼれるモデルです。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド: ブレゲ(Breguet)
モデル名: マリーン オーラ・ムンディ(Marine Hora Mundi)
型番:Ref.5557

直径: 43.9 mm
厚さ: 13.80 mm
ケース素材: 18K ホワイトゴールドまたは18K ローズゴールド
文字盤色: 手彫りギヨシェ模様が施されたサンバーストブルー仕上げのゴールド製ダイヤルとサファイヤプレート
インデックス: アプライドのローマ数字
夜光: あり、針とインデックス
防水性能: 10 気圧(100m)
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ、レザーストラップ、またはブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.77F1
機構: 時分秒表示、日付表示、デュアルタイムゾーン、デイ/ナイトインジケーター
直径: 28mm
厚さ: 6.3mm
パワーリザーブ: 55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4 Hz)
石数: 40
クロノメーター認定: なし
追加情報: シリコン製アンクルのインバーテット・ラテラルレバー脱進機。シリコン素材のガンギ車と平ひげゼンマイ。総部品数384個。


価格 & 発売時期

価格: ラバーストラップ、レザーストラップはともに892万1000円、ケースと同素材のブレスレットは1168万円2000円(すべて税込)
発売時期: 発売中(入荷状況は店舗へお問い合わせください)
限定: なし

詳細は、ブレゲ公式サイトへ。