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Introducing タグ・ホイヤーが新しいモナコ クロノグラフを2本発表 ― 両モデルともチタンケースでスケルトン化、そのうち1本は“SLM”方式で製造

新しいモナコ クロノグラフはフォーミュラ1のナイトレースからインスピレーションを得ている。一方のスプリットセコンド クロノグラフ エア 1はケースに“選択的レーザー溶融(SLM=Selective Laser Melting方式)”を採用。

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我々が知っていること

1969年に誕生し、スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)と映画『栄光のル・マン』に永遠に結びついた、モナコ クロノグラフのスクエアケースはタグ・ホイヤーに広大なキャンバスを提供してきた。そして今日、同ブランドフォーミュラ1のスポンサーシップに着想を得て、このタイムピースのふたつの新バージョンを発表した。両モデルともチタンケースとスケルトンムーブメントを持つが、これらはまったく性格の異なる時計であり、タグ・ホイヤーがモナコに導入する新しいデザインと革新的要素の多様性を強調している。

TAG Heuer Chronograph

タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1。

TAG Heuer Chronograph
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 まず大物から始めよう。タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1は、ブランドがこれまでに製造したなかでもっとも複雑な時計のひとつであると述べる、野心的で重要なリリースだ。その複雑さの多くはグレード5チタンのケースに集約される。タグ・ホイヤーは精密部品を作成するために、航空宇宙、医療、自動車産業などで使用される積層造形技術である“選択的レーザー溶融(SLM=Selective Laser Melting)”方式を採用したと述べている。スプリットセコンド クロノグラフ エア 1の場合、その結果として得たのは同ブランドがハイパーカーの吸気バルブから着想を得たと言うカットアウトと形状を持つ独自に彫刻されたケースだ。タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1は限定30本で、2025年12月より発売される予定だ。価格は3033 万 8000円(税込)で、少なくとも中古のハイパーカー並みの価値がある。

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 では、SLM方式とは何か? タグ・ホイヤーによると、材料の固形ブロックとCNCマシンを使用して材料を削り出す従来のケース製造とは異なり、材料を付加・積層して構築するプロセスだと述べている。SLM方式はアルミニウムや、この場合はグレード5 チタンなどの粉末状の金属から始まり、それをレーザーで照射し粉末を溶融・融合させる。このプロセスは3次元CADプログラムと計画に基づいて、層を重ねて繰り返される。その結果、ソリッドゴールドの要素を持つ41mmのケースがわずか85gの重量で完成する。

 ムーブメントはヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエと共同開発したCal.TH81-00である。これはクロノグラフの使用状況に応じて55~65時間のパワーリザーブを備えた、軽量で高振動(3万6000振動/時)の自動巻きのスプリットセコンド・クロノグラフだ。スケルトン化され、ハイパーケーシングされた“エア”は今年初めに発表され、同じムーブメントを使用したモナコ スプリットセコンド クロノグラフ F1に続くものだ。ラトラパンテとしても知られるスプリットセコンドは、ユーザーが同時にスタートし異なる時間にフィニッシュするふたつの要素(例えばレースカー)の時間を計測することを可能にする。すべてのオープンワーク要素を披露するサファイアダイヤルから見えるこれは、間違いなくサーキット周辺で便利なツールである。

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タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ。

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 そして今回リリースされたもうひとつのモナコ クロノグラフは、ネオンの要素によりまったく異なる雰囲気を醸し出している。これはブラックDLCコーティングが施された39mmのグレード2チタン製ケースだ。この時計を特徴づけているのはダイヤル上の夜光要素である。これはF1のナイトレースサーキットと、ネオンに照らされた都会のストリートを想起させることを意図している。ここには大量の発光要素が散りばめられている。スーパールミノバ®はクロノグラフ用のブルー、時刻表示と日付用にグリーンを採用している。オープンワークダイヤルの上部にあるアーチを照らすパープルのスーパールミノバ®は、なぜかマイアミを思い起こさせる。外側のミニッツトラックにはブルーの夜光が使用され、内側にはさらにパープルが施されている。まさに光を放つ1本だ。

TAG Heuer Chronograph
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 カラーテーマはケースバックにも続いており、開口部のサファイアクリスタルは、パープルからブルーへとスペクトルを移行する玉虫色のメタル処理で仕上げられている。内部機構を動かすのはタグ・ホイヤーのクロノグラフの主力ムーブメントであるTH20-00だ。全体はブラックのハイブリッドラバーとカーフスキンストラップでまとめられている。こちらは600本限定で、価格は168万8500円(税込)だ。

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我々の考え

タグ・ホイヤーは間違いなく、その歴史とモータースポーツとの長年の結びつきを押し出し、公式タイムキーパーとしてのF1への華々しい復帰に花を添えている。しかしこれらのモデルは、多くの人がモナコと聞いて思い浮かべるヘリテージやヴィンテージにインスパイアされたクロノグラフとはかけ離れている。エア 1はその斬新なケース構造とトップティアのムーブメントにより、技術の限界を押し広げる最先端にある一方、ネオンのモナコ クロノグラフはいかにして輝くかを知っている。タグ・ホイヤーはこのもっとも有名なトラックタイマーを、さらなる周回に向けて再発明し続ける新しい方法を見つけ出すと期待できる。


基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1(Monaco Split-Seconds Chronograph Air 1)/モナコ クロノグラフ(Monaco Chronograph)
型番: CBW218B.FT8124/CBL218E.FT6312

直径: 41mm/39mm
厚さ: 15.2 mm/14mm
ケース素材: グレード5チタン/グレード2チタン ブラックDLCコーティング
文字盤色: ホワイトマーキング付きサファイア/パープルからブルーにグラデーションするスケルトン
インデックス: アプライド
夜光: なし/あり、スーパールミノバ®
防水性能: 30m/100m
ストラップ/ブレスレット: ラバーとアルカンターラレザー/ラバーとカーフスキン


ムーブメント情報

キャリバー: TH81-00/TH20-00
機能: 時・分表示、センターセコンド、クロノグラフ、スプリットセコンド機能/時・分表示、センターセコンド、クロノグラフ、日付表示
パワーリザーブ: クロノグラフの使用状況に応じて55時間から65時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: TH81-00は3万6000振動/時、TH20-00は2万8800振動/時


価格&発売時期

価格: モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1は3033 万 8000円、新デザインのモナコ クロノグラフは168万8500円(ともに税込)
発売: モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1は12月、モナコ クロノグラフは11月
限定: モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア 1は30本限定、モナコ クロノグラフは600本限定

詳しくはこちらをご覧ください。

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