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我々が知っていること
プロパイロットは2014年の登場以来、オリスのラインナップにおける定番モデルであり、1938年に発表されたオリジナルの航空時計、ビッグクラウンポインターデイトを現代的に再解釈したものである。今回、スイス・ヘルシュタインに拠点を置く同社は、このモデルの進化形として新しいプロパイロットデイトを発表した。新作には質感豊かなテクスチャーダイヤルをはじめ、改良された針、そして再設計されたシャープなケースとベゼルを採用しており、オリスいわく装着性をさらに高めているという。そして何より注目すべきは、これらの改良を施しながらもブランドの中核である、“手に届く価格帯”をしっかりと維持している点である。
まず注目すべきは、反射防止コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル越しに見える新しいダイヤルである。パテックの5226にも通じる、ヴィンテージカメラの外装を思わせる微細なシボ状のテクスチャーが施されているのだ。新作のオリス プロパイロットデイトではこの美意識をさらに押し進め、ブラック、ホワイト(オリスの呼称では“チョーク”)、グリーン(同じく“モス”)の3色のテクスチャーダイヤルを採用。高い視認性を誇る文字盤レイアウトに、新たな豊かさをもたらしている。さらに、12時位置にはアクセントを添えたダブルのアワーマーカーを備えるリニューアルされたダイヤルリングが配されている。アプライドのアラビア数字インデックスも刷新され、6時位置の日付表示はダイヤルカラーに合わせたトーンに統一。視認性も良好だ。ブラックダイヤルにはレッドのアクセントが、モスおよびチョークダイヤルにはスタイリッシュなオレンジが採用されており、フレッシュでコンテンポラリー、かつヒップな印象を同時に演出している。
ブラックおよびホワイトダイヤルでは、レッドとオレンジのアクセントが夜光付きインデックスの上部とダイヤルリング上に配され、さらに文字盤中央下の“PROPILOT”および“SWISS MADE”の表文字にも使用されている。グリーンダイヤルではオレンジのアクセントがより控えめにあしらわれ、12時位置のマーカー上部のみに入り、“PROPILOT”と“SWISS MADE”の文字はブランドロゴに合わせてホワイトで統一されている。剣型の夜光付き針も新しくなり、夜光面を減らしてメタル部分を増やすことで前モデルよりも洗練された印象を与える仕上がりとなった。ホワイトおよびグリーンダイヤルにはブラックの針が、ブラックダイヤルにはシルバーの針が組み合わされている。さらに、自動巻きムーブメントによるスイープ運針の秒針は夜光付きとなり、各ダイヤルのアクセントカラーに合わせてブラックダイヤルはレッド、ホワイトダイヤルはオレンジ、グリーンダイヤルはホワイトが採用されている。
もうひとつの大きな変更点は、ポリッシュとサテン仕上げを組み合わせた41mmのケースである。全体の輪郭がより明確かつシャープになり、豊富に施されたヘアライン仕上げが、ケースと時計全体に実用性を重視した力強い印象を与えている。100mの防水性能を備えるこのプロパイロットデイトは、日常のあらゆるアドベンチャーシーンにおいても頼れる存在だ。また刻みを施したベゼルもわずかにデザインを一新しており、オリスによれば、現代のジェットエンジンの造形をより鮮明に想起させる仕上がりになっているという。さらに、リューズのローレット加工が従来よりも強調され、ケースサイドのヘアライン仕上げと共にそのテーマを一貫して表現している。
プロパイロットデイトは、ケースと調和する新しい面取り加工を施した、ブランド独自のアジャスタブル仕様、“リフト”クラスプ付きのステンレススティール製ブレスレットを備えている。さらに各ダイヤルカラーに合わせたスエードレザーストラップ仕様も用意されており、こちらにも同様の“リフト”クラスプが採用されている。ラグ幅は20mmでストラップ交換も容易なサイズだ。ラグ・トゥ・ラグは49mmと実用的なサイズで、多くの手首にしっくりと収まる着けやすいプロポーションとなっている。
価格は、ブレスレット仕様が40万7000円、ストラップ仕様が36万8500円(すべて税込)と、非常に良心的な設定。この価格を実現している理由のひとつが、確固たる実績を持つ自社ムーブメント、オリス Cal.733を搭載している点だ。これはスイス時計業界で広く用いられるセリタSW200-1をベースにオリス独自の仕上げを施したもので、約41時間のパワーリザーブを備える。信頼性が高く、十分に実証済みの性能を発揮するムーブメントであることは間違いない。
“モス”ダイヤル仕様。Courtesy Oris.
“チョーク”ダイヤル仕様。Courtesy Oris.
Courtesy Oris.
3色の新しいプロパイロットデイトは今月より順次発売されるが、ドバイウォッチウィークでお披露目された特別仕様、“デザート”バージョンが来年1月に登場する予定だ。このモデルはベージュダイヤルにオレンジとホワイトのアクセントを組み合わせ、新設計のケースにはカーボンとSSを用い、さらにPVDコーティングを施している。ハイブリッド構造のラバー×テキスタイルストラップ仕様で、価格は53万9000円(税込)となっている。
“デザート エディション”。Courtesy Oris.
我々の考え
プロパイロットは、これまでもオリスを代表するモダンなコレクションとして知られてきたが、今回のアップデートによってその魅力がさらに一段と高められた。それでいて価格が大幅に上がっていないのはうれしい点だ。針のデザイン変更は一見控えめながら、時計全体の質感と印象を大きく引き上げており、新しいダイヤルカラーとテクスチャーも現代的でフレッシュな雰囲気を添えている。ケースの仕上がりも確実に進化し、6時位置の日付表示はよりバランスの取れた美しいデザインに生まれ変わった。こうした数々の改良を加えながらも、オリスがプロパイロットの価格を手の届く範囲に据え置いたのは実に爽快で、頼もしい判断である。
基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: プロパイロットデイト(ProPilot Date)
型番: 01 733 7805 4164-07 8 20 04LC(ブラックダイヤル/ブレスレット)/01 733 7805 4164-07 6 20 14LC(ブラックダイヤル/ストラップ)/01 733 7802 8766-07 4 20 30GLC(デザート エディション)
直径: 41mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: ステンレススティール、カーボン、PVDコーティングを施したSS(デザート エディション)
文字盤: ブラック、チョーク、モス、サンドベージュ
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット、スエードレザーストラップ、ラバー×テキスタイル ハイブリッドストラップ(デザート エディション)
ムーブメント情報
キャリバー: オリス 733
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示(瞬時日付切り替え)、日付修正機構、ストップセコンド
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 26
クロノメーター: なし
価格&発売時期
価格: ブレスレット仕様が40万7000円、レザーストラップ仕様が36万8500円、デザート エディションが53万9000円(すべて税込)
発売時期: 2025年11月、デザート エディションのみ2026年1月
限定: なし
詳細はこちらをご覧ください。
Photos by TanTan Wang
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