Introducing オリスからビッグクラウン キャリバー113の新作が登場

　そう、キャリバー113が帰ってきたのだ。かつてオリス アートリエ キャリバー113が店頭のショーケースに並んでいたのを懐かしく覚えている読者もいるだろう。今回の新作ビッグクラウンにおいて、曜日・日・月・週番号までを同時に表示する“ビジネスカレンダー”機構が復活を遂げたのだ。ダイヤルに目を向けると、インダイヤルがふたつ配置されているが、それ以外のカレンダー表示はすべて別の位置に設けられている。グレイン仕上げのグリーンダイヤルにプリントされた“ORIS”ロゴの下の開口部には曜日表示、そして6時位置には従来型のデイト表示が備えられている。

　中央にはポインターデイト針が引き続き設けられているが、今回はダイヤル外周に配された52週の週番号表示と、それに付随する月表示を指し示すよう設計されている。ダイヤル全体は、ミントグリーンとローズピンクの明るく陽気なカラーリングでまとめられており、どこかスイカのようでも、あるいは子どものころに好きだったトリックスヨーグルトを思い出させるような配色でもある。52週のマーカーは視認性を高めるためにホワイトで印刷され、ミニッツトラックやロゴなどの細部はゴールドでプリントされている。

　43mm径ケースの本体を裏返すと、そこにはかつて見慣れた光景が再び現れる。シースルーバック越しに広がるのは、キャリバー113の大型地板だ。裏蓋からのぞく空間の大部分を占めているのが、巨大なシングルバレル（香箱）であり、この手巻きムーブメントに合計240時間＝10日間のパワーリザーブをもたらしている。そう、このビジネスカレンダーを駆動するのは10日巻きのキャリバー113なのである。仕上げは8年前に登場したキャリバー113と同様で、ムーブメント全体にわたって縦方向のヘアライン仕上げ（バーティカルサテン）が施されている。

　オリス ビッグクラウン キャリバー113は現在発売中（編注；オリス銀座ブティックへの入荷は10月初旬予定）で、価格は114万4000円（税込）である。

　もちろん、個人的にはこのモデルがもう少し小さければ（そして、もう少し落ち着いた色味であれば）実際に欲しくなっていたかもしれないとも思う。ただし、ケースバック越しに見える巨大な香箱を見るかぎり、このキャリバー113がいかに大型のムーブメントであるかがわかるため、インダイヤルの配置も含めて小型化は現実的ではない。それでもなお、このモデルでブランドがあえて大胆なカラーリングを全面に打ち出したことには強い好感を抱いている。そしてこの先、このシリーズがどう進化していくのか非常に楽しみでもある。

ブランド: オリス（Oris）
モデル名: ビッグクラウン キャリバー113
型番: 113 7800 4057-07 8 21 06

直径: 43mm
厚さ: 13.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: グリーンダイヤルにピンクのサブダイヤル
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット

キャリバー: 113
機能: 時・分表示、スモールセコンド、非直線のパワーリザーブインジケーター、曜日・日付・週番号表示
パワーリザーブ: 240時間（10日間）
巻き上げ方式: 手巻き式
振動数: 2万1600振動/時
石数: 40
クロノメーター認定: なし

価格: 114万4000円（税込）
発売時期: 発売中（オリス銀座ブティックへの入荷は10月初旬予定）
限定: なし

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