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国際女性デー(International Women’s Day)は、女性の社会的、経済的、政治的な成果を称えるとともに、ジェンダー平等の実現を目指す国際的な記念日だ。毎年3月8日に世界各地でさまざまな記念行事やキャンペーンが行われるが、その起源は20世紀初頭の女性参政権運動や労働運動にさかのぼる。1900年代初頭、女性の労働環境改善や選挙権を求める運動が欧米で広がるなか、ドイツの社会運動家クララ・ツェトキン(Klara Zetkin)が1910年に国際的な女性の日を提案。その後、多くの国で女性の権利を訴える記念日として定着し、国際婦人年(※)となる1975年に国際連合が正式に記念日として制定した。
以降、国際女性デーは、女性の権利向上とジェンダー平等の推進、社会・ビジネス・文化など各分野で活躍する女性の功績を称えること、女性が直面する課題(賃金格差、教育機会、暴力など)への意識を高める機会として知られるようになった。
世界で活躍する女性たちはどんな腕時計を着けている?
高市早苗(政治家)/グランドセイコー STGF389 ヘリテージコレクション 62GS 26mm
Photo by Kim Kyung-Hoon/Pool/Reuters/Anadolu via Getty Images
高市早苗氏が、最も注目すべき世界で活躍する日本の女性のひとりであることは疑いようがない。2025年に第104代内閣総理大臣に就任し、日本の憲政史上初の女性首相となった。長らく日本の政治に存在した“ガラスの天井”を破り、女性の政治参加の象徴的存在として国内外から注目を集める。そんな日本の政治における新たな局面を切り開くリーダーとして期待が寄せられる高市首相が身に着けるのは、グランドセイコー STGF389。桜とともに光り輝く春の柔らかな風を表現した季語“風光る”をイメージしたという26mmのクォーツモデルだ。1967年に発売された62GSを現代的にアレンジした62GS現代デザインモデルをベースとしており、爽やかな風が花びらを揺らし、きらめきながら吹きわたる情景をダイヤルで表現している。まさに日本のトップが身に着けるのにふさわしい1本と言えよう。
川久保 玲(デザイナー)/ロレックス エアキング、カルティエ タンク
Photo by Fairchild Archive/Penske Media via Getty Images
ファッション業界において、女性の活躍はブランドの根幹を成す要素だ。女性の感性や視点を取り入れ共感を得るファッションデザイナーの存在はその最たる例であり、ブランド運営においても女性がリーダーシップを発揮するなど、早くから女性の活躍推進(ウィメン・エンパワーメント)を支えてきた。コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)のデザイナー、川久保 玲氏は、そうしたファッション業界における女性の活躍を象徴するひとりと言える。上の画像は、1989年にニューヨークのコム デ ギャルソン ブティックで撮影された1枚。時計のダイヤルは見えないが、彼女はロレックスのエアキングを愛用していると言われる。
また、彼女はヴィンテージタンクの愛用者でもあるといい、時代を超越した普遍的な美を持つカルティエのアイコンウォッチ、タンクを高く評価。2018年にはコム デ ギャルソン青山店でヴィンテージタンクの特別展を開催するほどだ。特別展では世界的コレクターであるハリー・フェイン(Harry Fane)氏が選んだ貴重なヴィンテージピースが、川久保氏も認める“時代を超える本物”として展示された。下の写真は、展示会でお披露目された時計そのものではなく、また川久保氏所有の時計でもないが、2018年の展示会では希少なプラチナのタンク ノルマルも会場に並んだという。
Cartier Paris, 1927 — Platinum, gold - One sapphire cabochon - Cartier Collection/Vincent Wulveryck, Collection Cartier © Cartier
島田順子(デザイナー)/ロレックス デイトジャスト
Photo by Foc Kan/WireImage
パリを拠点に活躍するファッションデザイナー、島田順子氏(ジュンコシマダ)も、長年ロレックスを愛用していることで知られる。その愛用モデルはロレックスにおける永遠のスタンダードであるデイトジャスト。こちらもダイヤルが確認できないのが残念だが、写真のようにシンプルに身に着けているほか、ブレスレットとともに着けている様子も目撃されており、欠かせない存在として普段から愛用していることがうかがえる。写真は2024年にフランス・パリで開催されたパリ・ファッションウィークの一環として行われた、JUNKO SHIMADA 2025年春夏コレクションのプレゼンテーションで撮影されたもの。
ヤマザキマリ(漫画家・文筆家)/カルティエ ベニュワール
Photo by Jun Sato/WireImage
イタリアをはじめ海外での生活経験を背景に、異文化の視点を生かした作品やエッセイで知られる漫画家・文筆家のヤマザキマリ氏。2008年より連載された漫画『テルマエ・ロマエ』は彼女の代表作のひとつだ。古代ローマの浴場技師が現代日本の風呂文化に迷い込むという斬新な設定で大きな話題を呼び、2010年にはマンガ大賞や手塚治虫文化賞短編賞を受賞。のちに映画化もされるなど大ヒットとなった。また、海外での生活経験をベースに、トレンドに左右されない自分自身のスタイルを大切にした知的で落ち着いたカジュアルなファッションスタイルは、多くの女性の共感を呼んでいる。ヤマザキ氏は多くの時計を所有していることでも知られるが、2024年に実施された展覧会「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」の記者会見で、カルティエ ベニュワール(写真からの判別は難しいが、ブラックレザーストラップ仕様のミニモデルかスモールモデルだと思われる)を着けている姿が目撃されている。
ミニモデル/Camille Blanchet © Cartier
スモールモデル/Hugo Julliot © Cartier
渡辺直美(コメディアン)/リシャール・ミル RM 07-01
いまや、お笑い芸人というよりも日本を代表する世界的なファッションアイコンとして知られる渡辺直美氏。本人同様、ポップでインパクト抜群のファッションやメイクが注目を集めるが、腕時計もその例に漏れず。ピンクセラミックのケースがなんとも印象的なリシャール・ミルのRM 07-01を身に着けている。写真は2021年9月にニューヨーク・ファッションウィーク(NYFW)において、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)氏が手がけるモスキーノ(MOSCHINO)のショーがニューヨークのブライアント・パークで開催された際に撮影された1枚。なお、RM 07-01はラッパーのAwich氏もミュージックビデオのなかで着用して話題となった。リシャール・ミルは、パワフルな女性たちからの人気が高いようだ。
女性のエンパワーメントを推進するラグジュアリーブランド
世界的なラグジュアリーブランドにおいて、女性の活躍推進やエンパワーメントに深くコミットすること、そしてブランドの根幹に女性の自律や自信を据えることはきわめて重要な意味を持ち、女性リーダーの育成に注力し、管理職比率を高めることでダイバーシティ(多様性)を早くから推進してきた。単に女性向けの製品を売るだけでなく、製品を通じた女性のエンパワーメント、そして女性の社会的な地位向上や起業・キャリアを支援することはブランド価値を高める重要な取り組みとして、ラグジュアリーブランドでは共通認識として浸透するようになった。
例えば、カルティエは2006年に、カルティエ ウーマンズ イニシアチブ(Cartier Women's Initiative)を創設した。これは社会や環境にインパクトを与える女性起業家を支援する国際的なプログラムで、資金、社会的資本、人的資本のサポートを提供し、世界中の女性リーダーを育成するものだ。また、記憶に新しいところでは、EXPO 2025 大阪・関西万博にて、カルティエはウーマンズ パビリオンを出展。女性の社会貢献と、あらゆる分野における平等な参加の必要性を世界に向けて発信した。
2018年にフランス・パリで開催されたパリ・ファッションウィークの一環として行われたシャネル オートクチュール 2018年春夏コレクションショーに出席する菊池凛子氏。Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images
2022年に東京・有明アリーナで開催されたブルガリ アウローラ アワード 2022のフォトコールに出席するAwich氏。Photo by Jun Sato/WireImage
またシャネルは、2011年にシャネル財団を設立。以来、同財団では、女性と少女が自らの運命を切り開ける世界を目指し、経済的・社会的自立、気候レジリエンスの分野で世界250以上のパートナーを支援。加えて、英国の大学などと連携して女性の教育とキャリア形成をサポートしている。そして、ブルガリのブルガリ アウローラ アワード(BVLGARI AVRORA AWARDS)も、そうした女性の活躍を支える取り組みだ。同アワードは2016年に日本から始まった国際的な賞で、さまざまな分野で活躍する女性の功績を称え、次世代にインスピレーションを与えるイベントとして定着。今では海外でも展開されており、女性のエンパワーメントを推進している。
(※)編注;国際婦人年とは、国際連合が男女平等、社会発展への女性参加、国際平和の3目標を掲げ、女性の地位向上を世界的に推進した年のことで、1975年を国際婦人年(国際女性年)とすることを宣言した。同年、国連の後援で第1回世界女性会議が開かれ、各国の法律、経済、政治、社会、文化制度における女性の地位向上のための世界行動計画も採択された。
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