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モナコやカレラ クロノグラフで知られるスイスの由緒ある時計ブランド、タグ・ホイヤーは、ベアトリス・ゴアスグラス(Béatrice Goasglas)氏をCEOに指名した。F1のオフィシャルタイムキーパーを務める同社の経営層に安定をもたらすための施策である。
同社の声明によると、現在マイアミを拠点にタグ・ホイヤーのアメリカ統括責任者を務めるゴアスグラス氏は、5月1日付でこのスイスの時計メーカーのトップに就任する。
今回の任命は、LVMHが所有・運営する時計ブランドのなかで最大規模を誇る同社において、一連の経営陣の交代や離職、変更が続いたあとに行われた。LVMHで長年エグゼクティブを務めたアントワーヌ・パン(Antoine Pin)氏が1月に突然、予期せぬ形で退社したことが発表されていた。パン氏がトップに就く前は、ジュリアン・トルナーレ(Julien Tornare)氏が1年弱CEOを務め、その後、彼はLVMH傘下のウブロで同職に就いている。トルナーレ氏の前には、フランスの高級コングロマリットであるLVMHの創業者であり会長、そして支配株主であるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏の5人の子供のひとり、フレデリック・アルノー(Frédéric Arnault)氏がCEOを務めていた。
セフォラやロレアル、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などで長年ラグジュアリー部門の要職を歴任してきたゴアスグラス氏は、2018年にタグ・ホイヤーに入社。ジュネーブでデジタル分野とカスタマーエクスペリエンス分野を担当したあと、シンガポールを拠点にアジア太平洋地域を統括し、2023年からはマイアミでタグ・ホイヤーのアメリカ地域を率いている。
モルガン・スタンレーの推計によると、タグ・ホイヤーは売上高でスイス時計ブランド上位12位にランクインし、LVMHの時計部門では最大規模のブランドだ。時計業界全体にとって厳しい年となった2025年においても、同ブランドの売上は比較的安定していたが、ライバルのロレックスに代わってF1のオフィシャルタイムキーパーに復帰したことで、マーケティング予算が大幅に増加した。このポジションは、LVMHがモータースポーツシリーズと結んだ10年以上にわたる総額10億ドル(当時のレートで約1450億円)以上の契約の一環であり、これには同グループのシャンパン、ファッション、ラゲージブランドのスポンサーシップも含まれている。
今回の任命を発表した声明のなかで、LVMHグループのマネージング ディレクター兼LVMHウォッチ&ジュエリーCEOのステファン・ビアンキ(Stephane Bianchi)氏は次のように述べている。「ベアトリスはタグ・ホイヤーで素晴らしいキャリアを積んできました。彼女がこの象徴的な時計メゾンの舵取りを引き受けてくれることを大変うれしく思います。ブランドに対する深い知識とリーダーシップ、そして並外れた情熱を兼ね備えた彼女なら、タグ・ホイヤーをさらなる高みへと導いてくれるでしょう」
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