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Introducing アルビスホルン タイプ X-グラフ(編集部撮り下ろし)

今回の最新は、まるで煙に包まれたようなダイヤルが特徴だ。もっと正確に言えば、スモーク仕上げのポリカーボネート製ダイヤルだ。

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我々が知っていること

最近、Hodinkeeでアルビスホルンを数多く取り上げてきたが、それにはちゃんとした理由がある。アルビスホルンはファンに人気のブランドであり、以前HODINKEEの限定モデル部門の元責任者が言っていたように、時計の技術面、デザイン面、価格設定のすべてをこれほど見事にこなせる人はなかなか見つからないからだ。新作タイプ X-グラフも例外ではない。ブランドのデザインインスピレーションについてさらに知りたいなら、以前私が書いた記事を読んでもらいたい。ほかの新作がヴィンテージ路線に傾倒しているのに対し、こちらはややモダンな印象である。

Albishorn Type X-Graph
Albishorn Type X-Graph
Albishorn Type X-Graph

 ロレックスの“ゼログラフ”から着想を得ていることは明らかで、やや小さめのダイヤルと、ケースからはみ出すほど大きなベゼルが特徴だ。今回は、ダイヤルが現代的な印象を与え、半透明のスモークグレーのフュメダイヤルからは、スケルトン化されたALB04 Mムーブメントがちらりと見える。同時に、アルビスホルンはほかのダイヤルに見られるような、ざらざらとした質感も維持している。パテック フィリップのRef.5316やA.ランゲ&ゾーネのルーメンシリーズのような完全なスモークサファイアではないが、この価格帯では、創造性と手ごろな価格のバランスが取れている。PVDコーティングを施した両方向回転式のスティール(SS)製ベゼルには、緑色に発光するスーパールミノバが塗布されており、クールなモノクローム仕上げとなっている。

Albishorn Type X-Graph

 この時計が左下に30分積算計、右下に秒針を備えたクロノグラフであることはすぐにわかるだろうが、さらに注目したいのはロゴのすぐ上に配置されたクロノグラフ作動インジケーターだ。これはクロノグラフ作動中は赤色、停止中は白色に切り替わる。この表示機構は、バルジュー 7750をベースにブランド独自の改良に伴って特許を取得されたものであり、その改良によってムーブメントも手巻き化されている。

Albishorn Type X-Graph

 この時計は厳密には“デストロ”モデルで、10時30分位置にリューズ、そのすぐ下の9時30分位置に大きな赤いプッシャーが配置されている。右利きの人にとって、クロノグラフはこの配置が最適だと私は以前から考えている。プッシャー操作には親指のほうが力を入れやすいので、ケースを手で持ち、親指で操作するのが理にかなっているのだ。装着時にリューズが手首へ当たりにくい。

 316Lステンレススティール製のケースは直径39mm×厚さ12mmで、100m防水だ。ムーブメントは65時間のパワーリザーブを備え、振動数は2万8800振動/時、そしてCOSC認定を受けている。

Albishorn Type X-Graph
Albishorn Type X-Graph
Albishorn Type X-Graph
Albishorn Type X-Graph

 発売時には取り上げなかったが、新たに追加された要素のひとつにブレスレットのオプションがある。標準仕様では、ブラックとトープの2本のストラップが付属し、価格は4250スイスフラン(日本円で約86万円)。さらに450スイスフラン(日本円で約9万円)を追加すると、デプロワイヤントクラスプに加え、2段階の隠しマイクロアジャスト機構を搭載した“バンブー”ブレスレットを選択できる。アルビスホルンは今後3年間で、99本のシリアルナンバーなしの時計を生産する予定だが、これは厳密な意味での限定モデルというよりも、ブランド自体がきわめて小規模であるため、そもそも単一仕様で99本も製造しない可能性が高い。むしろこれは、99本以上は作らないという約束に近いものだ。

Albishorn Type X-Graph

我々の考え

アルビスホルンのクロノグラフを理解し、身に着けるには、独特のセンスと創造性が必要であることは間違いない。ヴィンテージ由来のインスピレーションを読み解くには、時計史へのある程度の知識があったほうが、そのルーツをより深く理解できるだろう。とはいえそうした背景を抜きにしても、単体の時計として十分に魅力的だ。個人的には、これまでのリリースよりもはるかにモダンな印象を持つ本作をとても気に入っている。またプロトタイプとして拝見した新作モデルなど、ブランドの今後の展開にも期待している。それはクロノグラフとはまた違った魅力を持つ時計だったからこそ、もし今回のクロノグラフが好みに合うのであれば、今のうちにぜひ手に入れていただきたい。


基本情報

ブランド: アルビスホルン(Albishorn)
モデル名: タイプ X-グラフ(Type X-Graph)

直径: 39mm
厚さ: 12mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤色: フュメ仕上げを施し、質感のある半透明のポリカーボネートダイヤル
インデックス: プリント
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックとトープのレザーストラップ。オプションでメタルブレスレットも用意

Albishorn Type X-Graph

ムーブメント情報

キャリバー: 自社製のALB04 M
機能: 時・分表示、クロノグラフ、スモールセコンド、作動インジケーター、ストップセコンド
直径: 30mm
厚さ: 5.7mm
パワーリザーブ: 65時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター認定: あり、COSC認定
追加情報: スケルトン仕様のダイヤル構造/反射防止コーティングを施したボックス型のサファイアクリスタル/刻印されラッカー仕上げを施された数字、スーパールミノバ®が塗布されたインデックスを備えたガンメタルPVDコーティングを施したSS製の両方向回転ベゼル


価格&発売時期

価格: 4250スイスフラン(日本円で約86万円/ストラップ仕様)/4700スイスフラン(日本円で約95万円/ブレスレット仕様)
発売: ブランド公式サイトにて、アメリカ東部時間で5月29日(金)午前9時(日本時間で同日午後10時)より発売
限定: あり、99本限定(シリアルナンバーなし)。3年間にわたる限定生産の予定

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