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我々が知っていること
我々がウォッチボックス(あるいは一般的な時計アクセサリー)について記事を書くことはめったにないが、この新しいプロトタイプの発表は注目に値すると思う。オーデマ ピゲとドバイ未来財団(2016年にテクノロジーインキュベーターとして設立された政府機関)によるコラボレーションの一環として、両者は全く新しいウォッチボックスを発表した。これは単に巻き上げるだけでなく、最近のCal.7138搭載の41mmオーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーのカレンダーと時刻を設定することができる。
確かにオーデマ ピゲのこれらの時計はリューズを介して完全に設定できるようになったため、パーペチュアルカレンダーの設定は格段に簡素化されているが、それでもいくらかの技術的工夫が必要だ。このボックスはコンピュータビジョンとAI学習を電気機械部品と組み合わせて時計を設定するもので、蓋の内側の小さなカメラを使用してAI機械学習アルゴリズムでダイヤルをリアルタイムで分析する。
このアルゴリズムは広範囲の異なるダイヤル構成でトレーニングされており、デバイスが個々の時計に適応できるため、将来の同サイズ、同ムーブメントの時計にも適応できるはずだ。ボックスはBluetooth接続を備えており、プロセスに関するフィードバックを提供する。最後にスマートフォンアプリ(ボックスに使用している時計を伝えるために使用される)とペアリングすることで、タイムゾーンに合わせて正しい機能を確実に設定する。
Photo by Mark Kauzlarich
プロセス自体はきわめて簡単だ。時計を位置合わせし、蓋を閉めてプロセスを開始すれば、残りはボックスが行う。時計を完全に設定して巻き上げるのに約5分かかるはずだ。確かに自分でやればもっと速くできると確信しているが、そうしたくない場合はこれがもうひとつの選択肢となる。ボックス自体は20×12×15cmで、重さは約2kgであり、ドレッサーや棚にに置けば興味深い彫刻的なオブジェクトとしても機能する。
このボックスは現在プロトタイプ段階にあるが、ブランドはまもなくプロジェクトの工業化フェーズに取り組む予定だ。そのため価格は共有されていない。
我々の考え
これは興味深いコンセプトだ。もしあなたが運よくCal.7138を搭載したオーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーを所有しているなら、このボックスを手元に置くのは有意義だろう。確かにこのキャリバーは操作で驚くほど簡単に設定できるが、より簡単なこととは何か? まったく設定する必要がないことだ。私はAIブームに全面的に賛同しているわけではないが、これは自律型AIとコンピュータ画像システムの理想的な活用例のように思える。このボックスは現在、充電式リチウムイオンバッテリーで駆動し、ケーブルがなく、デザインがすっきりしているのも素晴らしい点だ。
基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: パーペチュアルカレンダーセッティング ワインディングボックス(Perpetual Calendar Setting and Winding Box)
長さ: 20cm
幅: 12cm
高さ: 15cm
重さ: 約2kg
動作時間: 5分
価格&発売時期
価格: 未定
発売: 現在プロトタイプ段階
限定版: なし
詳しくはこちらをご覧ください。
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