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Introducing ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリーク 222 70年代のヒット作が復活

引退からカムバックしたカルト的な名作。

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我々が知っていること

ヴァシュロン・コンスタンタン 222。この時計は、1972年のオーデマ ピゲ ロイヤル オークに始まり、1976年のパテック フィリップ ノーチラスなど、1970年代に登場したブレスレット一体型スポーツウォッチ群のひとつとして知られる。ノーチラスが発表された翌年、ヴァシュロンはジェラルド・ジェンタではなく、まだ24歳だったデザイナー、ヨルグ・イゼックがデザインを担当した222を発表。222のオリジナルは、7年のあいだにスティール製が約500本、ゴールド製が150本、コンビが100本弱作られ、すべてブレスレット一体型であった。ヴァシュロン初のブレスレット一体型スポーツウォッチではないものの(その栄誉は1975年のクロノメーター ロワイヤル Ref.42001に与えられる)、この時計はこの時代で最もよく知られたモデルであり、オークションでは簡単に1000万円単位の値がつくほどコレクターの多いカルト的存在になっている。

Vacheron Constantin Les Historiques 222 in yellow gold

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、Watches & Wonders 2022において、イエローゴールド製の新たな222を発表。このモデルは、独特の六角形をしたリンク一体型ブレスレットなどの、オリジナルデザインにおける多くの側面を踏襲しつつ、いくつかの微妙な変更とアップデートが加えられた。新しいヒストリーク222とオリジナルとの最大の違いはムーブメントだ。オリジナルモデルは、ノーチラスやロイヤル オークにも採用された超薄型Cal.1121(ジャガー・ルクルト製Cal.920)を搭載していた。新バージョンはヴァシュロンの自社製キャリバー2455/2を採用し、厚さはCal.1120の2.45mmに対して3.6mmと、1.15mm厚くなっている。

Old and new versions of the Vacheron Constantin 222

左がオリジナルの222、右が新作のヒストリーク 222。

 ヒストリーク 222は、オリジナルのねじ込み式ベゼルを採用したケース構造を踏襲しているようで、フルーテッドベゼルからムーブメントにアクセス可能だ。18Kイエローゴールド製のケースは37mm x 7.95mmで、オリジナルのトノーシェイプデザインと一体型ブレスレットが採用されている。バトン針にはスーパールミノバが塗布されているが、オリジナルのトリチウム入り針のグリーンの発光にちなんで、近しいカラーに着色されている。この新作のヒストリーク 222は、ヴァシュロン・コンスタンタンブティックでのみ入手可能だ。

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我々が思うこと

オリジナル222はオークションで高額で取引されており、ヴィンテージモデルへの関心が再び高まっていることが、今回の再販のきっかけになったのは間違いないだろう。このデザインは、ロイヤル オークやノーチラスと同様に高く評価されるべきものであり、222はその時代のクラシックというだけでなく、時代を超えたクラシックでもあるのだ。高級時計製造において、過去との明確なつながりを持つことは、ほとんどの場合においてアドバンテージとなり(ロレックスにおいては、製品哲学全体がその考えに基づいていると多くの人が腹落ちすると思う)、222はまさにそれを象徴しているのだ。

Vacheron caliber 2455/2 in the new 222 Les Historiques

新型222は、ゴールドローターを採用した最新のハイビート自動巻きCal.2433/2を搭載。

 考えられる注意点のうちのいくつかは、本当にオリジナルに忠実であることにこだわる人にとって、より意味のあることかもしれない。まず、最もわかりやすいのは、1970年代のパテックやオーデマ ピゲの同等品と同じように、222と言えばスティールであるということはなんとなく感じることだ。もちろん、歴史に忠実であるという点において、222がYG金無垢モデルでラインナップされていたことは記録に残っているため、理解はできると思う。次に考えられるのは、ムーブメント。オリジナルの222には超薄型のCal.1120が搭載され、現在でもヴァシュロン・コンスタンタンはこのムーブメントを一部のコンプリケーションに採用しており、本機にも使用できた可能性がある。ヒストリーク 222にCal.1120が搭載されるのは素晴らしいことだが、2455/2はメンテナンスが容易で、おそらくより頑丈であることは間違いない。

The Les Historiques Vacheron Constantin 222 on the wrist

 ヴァシュロンがもともと222に採用していたムーブメントを使うという点については、同社がさまざまなモデルの後継機種に新しいキャリバーを導入するのが決して珍しいことではないことも覚えておくべき点だ。ロイヤル オークのオリジナルはCal.2121(AP版1120)を使用していたかもしれない。しかし、その歴史のなかで、ジャガー・ルクルトのキャリバーや自社製のCal.3120など、いくつかの異なるムーブメントを使用してきた。そして、これらのムーブメントを搭載したロイヤル オークが、オリジナルの5402ジャンボより劣るということはないのだ。

Lifestyle image, Vacheron Les Historiques 222

 もちろん、ヴァシュロンがこの新しいRef.4200Hのスティールバージョンを製造するかどうかは誰にもわからないが、将来的にその可能性があることは間違いないだろう。それまでのあいだ、20世紀後半の偉大なクラシックウォッチデザインのひとつであり、真新しいリブートモデルとしてゴールドの222を享受できたわけだ。時の試練に耐え、ゴールドにも匹敵するデザインである。

ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリーク 222 Ref. 4200h/222j-b935: イエローゴールドケース、37mm x 7.95mm、5時位置にホワイトゴールドのマルタ十字、フロントとバックにサファイア風防、50m防水。ゴールドトーンのダイヤル、18Kイエローゴールドのアワーマーカーと針。

ムーブメント  Cal.2455/2、自動巻き、18Kイエローゴールド製ローター、26.2mm x 3.6mm、40時間パワーリザーブ、27石、2万8800振動/時。ジュネーブ・シール取得。

ブレスレット 18Kイエローゴールド、サテン仕上げ、トリプル・ブレード・フォールディング・クラスプ付き。

ヴァシュロン・コンスタンタンのブティックでのみ9月発売予定、価格 743万6000円(税込) 

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222の詳細については、ヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトでご確認ください。