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我々が知っていること
「カルティエ リーブル」コレクションは、カルティエが「自由な発想で作られた時計」をレパートリーに加えるラインとして、伝統的に位置づけられている。そのため、過去にはカルティエが世界的なジュエラーであることを思い出させる、ファンキーで思い切った、そしてダイヤモンドをふんだんに使用した時計が発表されてきた。ダイヤモンドとエメラルドを纏ったベニュワール「タートル」、蛇の「トーチェ」など今年もその傾向は変わらないが、過去3回の「リーブル」コレクションでは、見慣れた時計のデザインで勝負していたのに対し、今年は特定のモデルを思い浮かべることができないという点が少し異なる。それどころか、時計であることにさえ気づかないかもしれない。
これは三角形のコマが連なるリバーシブルタイプのジュエリーウォッチだ。このコマは、ダイヤモンドをケースに直接組み込む新しいデザインの一部で、同社はブレスレットのパターンを崩すことなくタイムピースをねじれるよう、特別なバネを開発する必要があった。
カルティエの伝統を最も端的に表しているのは、カラーリングだ。スピネルとダイヤモンドのブラック&ホワイト、ピンクゴールド、ブラックスピネル、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、そしてガーネット、ブラックスピネル、ムーンストーン、ダイヤモンドのオプションが用意されている。女優グロリア・スワンソン(Gloria Swanson)が身につけていたジュエリーにインスピレーションを得たというこのブレスレットウォッチを見て、すぐに大階段を降りたくなったとしたら、その直感は的中している。
我々が思うこと
手首をさらりと動かすだけで、時計と身につけた人があなたを見放したことになるのだ。これまでのリーブルの時計は、大胆さのなかに可愛らしさがあったように思うが、今年の作品は、なぜか実は繊細で、さらにグラマラスなのだ。ジュエリーをセットした美しいブレスレットとして見れば、非常に高価で趣味のよいコレクションにふさわしい(時計と一体化しているため、計時機能はほとんどオマケのようなものだ)。このように、すべての宝石がクォーツムーブメントを包んでいるという事実は、さほど驚きではなく、実際に意味のあることなのだ。手巻きかどうかが重要なのではないのである。
ブレスレットは、ショーを盛り上げている。もしこのコレクションがしっくりくると思うなら、これはあなたのためのものだ。私はカルティエのブレスレットウォッチを夢見ていたが、これは本当に見事な作品だし、「リーブル」コレクションの主流になるデザインだと感じた。“私は大物よ! 小さくなったのは時計の方だわ”(映画『サンセット大通り』よりノーマ・デズモンドのセリフ)。
カルティエ リーブル コレクション: クォーツムーブメント
18Kピンクゴールド: 99.96×85.05 mm、厚さ20.32mm。ケースとブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド711個、サファイア54個、ブラックスピネル81個、クリソプレーズ50個、レッドコーラル50個をセッティング。2086万5000円(税込予価)
ロジウム仕上げのホワイトゴールド: 100.53×85.55mm、厚さ20.32mm。ケース、ブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド451個(7.6ct)、ブラックスピネル52個をセット。2340万円(税込予価)
18KPG: 99.96×84.75mm、厚さ20.32mm。ケースとブレスレットにブリリアントカットダイヤモンド394個、グレームーンストーン50個、ブラックスピネル75個、レッドガーネット75個をセッティング。3250万円(税込予価)
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詳細はカルティエ公式サイトへ。
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