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我々の知っていること
グランドセイコーのWatches & Wonders Geneva 2022(スプリングドライブ GMTとスプリングドライブクロノグラフ GMT、それにダイバーズ SLGA015だ)での新作発表とは別件だが、エレガンスコレクションにふたつの新作が加わったという知らせが届いた。ライトブルーとダークグリーンの文字盤、37.3mm×11.7mmのステンレススティールケース、そして手巻きキャリバー9S63を搭載した2本である。昨年発売され、瞬く間に完売したグリーンダイヤルの米国限定モデル「SBGW」の精神的な意味での後継機と言えるだろう。
グランドセイコーは、「Seasonal」コレクションとして、春から夏、夏から秋への移り変わりをイメージしたSBGW283「季春(きしゅん)」、SBGW285「杪夏(びょうか)」を発表した。春から夏にかけて徐々に暖かくなり晴れ間が広がる様子を「季春」と呼び、SBGW283は柔らかな質感のライトブルーの文字盤で表現している。
一方、SBGW285は、晩夏から秋へと移り変わる "杪夏 "にちなんで名づけられた。岩手県の夏の終わり、草木が最も生い茂る季節をイメージし、深みのあるグリーンの文字盤を採用した。
昨年発売した限定モデル、グランドセイコー SBGW231をカラフルに進化させたSBGW283(ブルーダイヤル)とSBGW285(グリーンダイヤル)は、地域限定を排除した非限定生産のモデルだ。また、本日より各55万円(税込)で発売される。
我々が思うこと
そもそも、グランドセイコーがSBGW283/285のような時計を5000ドル以下で提供し続けていることは、絶対に特筆すべきことだと思う。これらの時計は、自社製ムーブメントを搭載し、希望小売価格の2倍のグランドセイコーに見られるような特徴的な研磨や装飾がすべて施されているのだ。それを当たり前のことと思ってはいけない。
次に、この時計はとても美しい。この時計には明らかに多くの魅力があり、文句をつけるところがない。もしこのペアに愛好家が飛びつかなければ、私は本当に驚くだろう。グリーンやブルーといったトレンドのダイヤルも選べるし、ドリルラグや日付窓のないディテールにもこだわりが見られる。これ以上望むものはないだろう。
この10年、グランドセイコーの人気は急上昇している。同時に、日本の時計製造の技術力を高め、デザインにも手を加え、スマートな進化を続けてきた。これらの進化の両方の結果として、一般的な認知度と全体的な時計製造能力で、同社の平均価格ポイントは毎年上昇してきた。多くのグランドセイコーは、セイコーがかつてよく知られていたバリュー提供を現さないブランドとなるまでのところまで来たのだ。
幸い、SBGW283やSBGW285のような新しい時計は、バリュー重視の時計コレクターにもアピールするのを忘れなかった。
基本情報
ブランド : グランドセイコー(Grand Seiko)
型番 : SBGW283、SBGW285
直径 : 37.3mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材 : ステンレススティール
文字盤色 : ブルー、グリーン
インデックス : アプライドのバトンマーカー
夜光 : なし
防水性能 : 30m
ストラップ/ブレスレット: ブルークロコダイルレザーストラップとピンバックル、グリーンクロコダイルレザーストラップとピンバックル
ムーブメント情報
キャリバー : 9S64
機構 : 時、分、秒
直径 : 28.4mm
パワーリザーブ : 72時間
巻き上げ方式 : 手巻き
振動数 : 2万8800振動 /時、 4Hz
石数 : 23
クロノメーター認定 : なし
追加情報 : 静止時、日差+5/-3秒
価格 & 発売時期
価格 : 55万円(税込)
発売 : 販売中
限定 : なし
All photos by Tiffany Wade