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Watches & Wondersのためにジュネーブを訪れた際、同僚のローガンと一緒に会場のパレクレスポを一時離れ、ジュネーブの時計ブランド展示会“Time To Watches”に立ち寄る時間を作った。この展示会では、いくつものすばらしいブランドのブース並んだが、僕が最も興味を持ったのはお気に入りのブランドのひとつ、ジンの新作だった。
ジンは今春何本かの新モデルとアップデートモデルを発表したが、僕は多くの新商品を見る機会を得て、際立った作品を総括することができ、非常に感激した。今回はそのハイライトをご紹介しよう。
EZM1.1S
ジンのミッションタイマー、EZM(別名、最高の機能性および精密さを備えた時計)の25周年を記念して、特別記念限定モデルのEZM1.1Sが発表された。
グローブ着用時に干渉しない左サイドのリューズ操作部、圧倒的な視認性、センターレイアウトのクロノグラフ分針を備えたEZM1.1Sは、径43mm、厚さ16.4mmのスティールケースに、ビーズブラスト加工のブラック・ハード・コーティング(テギメント加工+PVD)が施されている。500本限定生産のEZM1.1Sは、初代EZM1を手本に、ETA 7750をベースにジンが大幅に改良した自動巻きクロノグラフムーブメント Cal.SZ01を搭載し、センタークロノグラフ分針を実装した。
レザーストラップ付きで91万3000円(税込)のEZM1.1Sは、ハードコアなツールウォッチとコレクターズアイテムとして両方の要素を兼ね備えている。手首につけてみると、実によくフィットし、見た目も美しく、ジンの機能優先の精神が反映されていることがわかる。僕も非常に気に入っているモデルだ。
U50 S BS
ジンが2020年の春に発表したU50は、超高性能なダイバーズウォッチのU1をさらに小径化したモデルだ。僕は昔からU50の大ファンだし、今もそうだが、もしスクープ記事をお望みなら、通常生産モデルの僕のハンズオン記事もお読み逃しなく。
ジンはU50をベースに改良を重ね、この新しいU50 S BSはブラックとブルーの限定バージョンで、41mmの装着感のいいダイバーズウォッチに仕上がっている。ドイツの潜水艦に使用されるスティールを素材にしたケースに、同色のブレスレットまたはブラックラバーストラップを組み合わせたU50 S BSは、わずか500本の限定生産となる。
U50 S BSのダイヤルは、中心部のブルーから外周部のブラックへのグラデーションが施され、通常モデルの赤いアクセントが省かれているのが特徴だ。ブルーグラデーションダイヤルは、ダイバーズウォッチでも決して珍しいものではないが、僕はこのジンの手法にとても好感を持っている。明るいホワイトのダイヤルマーキングを際立たせることで、ダイヤルがブラックベースのケース&ベゼルに溶け込んでいるように見えるからだ。
U50 S BSの価格はシリコンストラップで57万2000円、ブレスレットは59万9000円(ともに税込)だ。装着感や使用感については、以前掲載したU50のハンズオン記事を参照いただきたい。
556 限定カラーダイヤル
ローガンがすでにジンのカラフルな限定556のカルテットをカバーした素敵な記事を公開してくれているので、僕はもう数枚だけ写真を追加したいと思う。
各色400本限定で、4モデルいずれも27万5000円(税込)だ。カラーは、アクアマリンブルー、カーネリアンレッド、シトリンイエロー、エメラルドグリーンの4色が展開される。
標準的な(そして非常に優れた)556と同様に、これらのモデルは直径38.5mm、厚さ11mm、ラグからラグまでが45.5mmのスティールケース、サファイアベゼル、200mの防水性能、そしてデイトを排したセリタ SW200-1自動巻きムーブメントを採用している。
日常使いを意図した、主として控えめなスポーツウォッチ(ロレックスのオイスター パーペチュアル、オメガのアクアテラなど)に明るくカラフルなダイヤルバリエーションを加える昨今のトレンドを踏襲してはいるが、これはすばらしいと思うし、着用性にも優れ、価格も申し分ない。僕ならカーネリアンレッドを選ぶだろう。
103 Ti Ar
新しいデザインというわけではないが、103 Ti Arはジンのラインナップに復活した、機能満載のチタン製パイロットクロノグラフだ。103シリーズには7種類ものバリエーションがあるが、Ti Arはその中核をなすモデルで、ツール然としたパイロットクロノグラフというジンのコンセプトをクラシカルに表現している。
2012年に発表された103TI.ARは、ダイヤルのアワーマーカーに夜光塗料を施し、ベゼルのトライアングルに夜光塗料を塗布、さらに新型ムーブメントを搭載するなど、いくつかの重要なアップデートを施して再び脚光を浴びた。そう、41mmのマットなチタンケースに収められた103TI.ARにはコンセプト社のCal.C99001、自動巻きクロノグラフムーブメントが搭載されている。
ジンの103シリーズで初めて採用されたコンセプト社製ムーブメントのCal.C99001は、2万8800振動/時で駆動し、DIN 8309準拠の耐磁性を備え、時刻、曜日/日付、12時間積算クロノグラフを備えている。厚さ17mmの103 Ti Arは、200m防水、フロントとバックにサファイアクリスタルを採用。低圧耐性、掴みやすいベゼル形状、ジンのArドライテクノロジー(同社の多くの時計に採用される)も誇示している。
価格はチタンブレスレットが61万6000円(税込)となっている。
EZM 13.1
最後に、ジンから僕の好きなモデルのひとつであるEZM13シリーズのマイナーリフレッシュモデルをご紹介しよう。EZM13.1と名付けられたこの特殊任務対応ダイバーズクロノグラフは、前モデルをほぼ踏襲。左側にリューズ操作部を備え、クロノグラフの60分積算計を持ち、41mm×15mmというサイズに収まっている。
EZM1.1Sと同様、7750をベースにジンが改良したムーブメントを搭載している。SZ02と呼ばれ、2万8800振動/時で駆動するこのクロノグラフムーブメントは、ダイビング時の視認性を考慮し、60分積算計を表示するインダイヤルを備えている。
従来のEZM 13と新モデルEZM13.1の主な違いは、後者がダイヤルからアラビア数字を除いた点だ。一方、EZM13.1は、追加されたマークがないため忙しい感じがなく、EZM1やEZM3とのデザインの類似性をアピールしている。価格は尾錠タイプのシリコンストラップ仕様が57万7500円、SSブレスレット仕様が60万5000円(ともに税込)と、価格差はわずかだ。
Photos by James Stacey
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ジンの詳細については、公式サイトをご覧ください。
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