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Introducing タグ・ホイヤーのカラフルな最新クロノグラフは真紅のカレラ

血の気が引くほど素晴らしい。

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我々が知っていること

タグ・ホイヤーは近年、夢の実現に全力を尽くしているようだ。パープルダイヤルのモナコオレンジダイヤルのアクアレーサーグリーンダイヤルのカレラブラックアウトしたモナコなど、さまざまなモデルが発表されている。そして、このスイスの時計メーカーが発表した最新作もこのトレンドを引き継いでいる。今回発表されたカレラファミリーの最新作は、ダイヤルに美しいスカーレットカラーが施されている。このモデルは600本の限定生産で、価格は80万3000円(税込)。ステンレススティール製のケースは1960年代のカレラ Ref.2447と共通で、モダンなグラスボックス構造は39mm×14.7mm、ラグからラグまでは約46.5mmと、コンパクトなサイズになっている。

TAG Heuer Carrera Red

 搭載されているムーブメントはもちろん、同社の自社製キャリバー、ホイヤー02だ。私がこれらの大ファンであることは周知の事実。今日のハイエンドのクロノグラフムーブメントを夢見るなら、これはまさに理想的な構成であり、予算も限界も超えないと思っている。

 このムーブメントは、33石、2万8800振動/時、最大80時間のパワーリザーブ、そして通常より長い主ゼンマイを使用し、ひとつの香箱に収められた完全統合型構造から始まっている。ムーブメント全体の構成部品はわずか168個で、これは過去のクロノグラフムーブメントと比べても驚くほど少ない数だ。ムーブメントに使用される部品点数が少ないということはエンドユーザーにとってもメリットがある。経年劣化が少なく、より簡単なメンテナンスが可能になるのだ。キャリバー ホイヤー02は直径31mm、厚さ6.9mmという非常にコンパクトなサイズに仕上がっている。

 このムーブメントでは、タグ・ホイヤーの旧モデルであるキャリバー ホイヤー01のような6・9・12という奇抜な方向ではなく(ホイヤーのヴィンテージクロノグラフの美学に沿った)、より伝統的な3・6・9インダイヤルレイアウトが可能になっている。このムーブメントの機能性は、一方向巻き上げ、キフショック耐震機構、垂直クラッチ、ハック機能によって、さらに充実したものになっている。私が特に高く評価するディテールのひとつは、コラムホイールにレッドポリマーキャップを使用していることだ。これはキャリバーホイヤー02に一貫して使用されているが、新しいカレラ “レッド”との相性は特に抜群だ。

TAG Heuer Carrera Red

カラーのコラムホイールをもっと増やしてほしい。

 では、なぜレッドなのか? ホイヤーファンの方々は、1970年代のシルバーストーン クロノグラフ Ref.110.313Rに見られるレンガ色のダイヤルを思い出されるかもしれない。だがタグ・ホイヤーはこのモデルが直接のインスピレーションであることを明言せず(一応言及している)、この色が長年にわたってホイヤー/タグ・ホイヤーの象徴であり、1985年からタグ・ホイヤーのロゴに採用されていることを強調した。もちろん、レッドは1950年代後半の手巻きオートグラフの時点で、ホイヤーのクロノグラフのタキメータースケールに使われていた。その後発表されたカレラ、レガッタ、モンツァ、モナコ、ブンデスヴェーアなどの時計も、時を経てこの色を戦略的に使用することになる。

我々が思うこと

個人的には、この時計は非常に評価しやすい時計だと思う。39mm、ポリッシュ仕上げのスティール製“グラスボックス”ケースはいつだって魅力的で(あのポンププッシャーが大好きだ!)、キャリバー ホイヤー02は(すでに説明したように)素晴らしい追加要素であり、タグ・ホイヤーが提供する画像からはダイヤルがりんごのように実にジューシーに見えるのだ。ダイヤルが最初の写真ほどでない可能性は常にあるが、今回はそうでないことを願っている。

TAG Heuer Carrera Red

 ダイヤルには、私が特に高く評価する繊細なディテールがいくつもある。オリジナルのホイヤーロゴ(TAGなし)は歓迎すべき存在であり、みっつのインダイヤルに施された淡いアズラージュ装飾は、視覚的なフィールドに美しいテクスチャーを与えている。ポリッシュ仕上げが施された長方形のアプライドアワーマーカーは背筋を伸ばしてその存在をアピールし、視認性を高めている。ヴィンテージトーンのスーパールミノバを採用したことは、私にとって好きな選択であったかどうかはわからないが、単に最も魅力的なオプションであったかもしれない。暖かみのある赤のダイヤルに地味な白のスーパールミノバが似合うとは思えないから。そういうものだ。

TAG Heuer Carrera Red

 前回、この小振りな“グラスボックス”スタイルのカレラを腕にはめる機会があってから1年余り経ったが、まるで昨日のことのように覚えている。このケースデザインは私の手首によくなじむ。15mm弱の厚みはやや威圧感を与えるが、その高さのかなりの部分は、かつて“グラスボックス”というニックネームを得た、ヴィンテージ風の厚みのあるサファイアクリスタルに由来する。また、カレラの真髄であるファセットラグもその一助となっている。もしオリジナルのヴィンテージホイヤー カレラがあなたの腕にしっくりくるようであれば、21世紀のバージョンはほんの少し大きく感じるだろう。

TAG Heuer Carrera Red

 私の時計ショッピングリストのトップに来るホイヤーは、ずっとブルーダイヤルの1970年代ヴィンテージケンタッキー クロノグラフだが、もし私が現行世代のタグ・ホイヤーのクロノグラフを買うとしたら、この限定版の39mmカレラ以外には考えられない。そしてこれは、2020年夏にモントリオール クロノグラフが予想外の擬似復活を遂げて以来の(直近のHODINKEEコラボモデルを除く)、最もカッコいい例と言えるのではないだろうか。

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基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ レッドダイヤル リミテッドエディション
型番: CBK221G.FC6479

直径: 39mm
厚さ: 14.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: レッド
インデックス: アプライド、ポリッシュ仕上げ
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックのアリゲーターレザーストラップ、ダブルセーフティープッシュボタンとヴィンテージホイヤーのブランドロゴが付いたSS製フォールディングクラスプ

TAG Heuer Carrera Red

ムーブメント情報

キャリバー: ホイヤー02
機能: 時・分表示、スモールセコンド、クロノグラフ
直径: 31mm
厚さ: 6.9mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
クロノメーター認定: なし
追加情報: 部品点数168点、3・6・9クロノグラフレジスター、一方向巻き上げ、キフショック耐震機構、ハック機能付き、レッドコラムホイール


価格 & 発売時期

価格: 80万3000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定600本

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タグ・ホイヤーはLVMHの一部です。LVMH Luxury VenturesはHODINKEEの少数株主ですが、編集上の完全な独立性を維持しています。