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クイック解説
サクソニア・フラッハは、A.ランゲ&ゾーネが手掛ける時計の中でも最もベーシックな時計ですが、このモデルに関しては最もベーシックなモデルではありません。この新作の限定モデルは、2針のドレスウォッチをさらにレベルアップさせたもの。40mmのホワイトゴールド製ケースには、シルバーの文字盤に“ブラックゴールドストーン”と呼ばれるコーティングが施されています。この技術は約4世紀前までさかのぼり、僕たちはランゲが2018年にこれとよく似たサクソニア・フラッハで初めて採用したのを確認していますが、そのときは深いブルーの色合いのものでした。
重要なのは、このモデルには、長年フラッハの礎となった自社製ムーブメントであるCal.L093.1が搭載されていること。ジャーマンシルバーを使用し、全体に施された美しい手仕上げや、一部の石にはゴールドシャトンを採用、また同社の他のムーブメントにも見られるテンプ受けのエングレービングなど、真のハイエンドムーブメントなのです。このモデルはダトグラフよりもお手頃な価格ですが、その分、細部にまでこだわりをもって作られています。
サクソニア・フラッハは、50本限定で、価格は278万円(税抜)。A.ランゲ&ゾーネのブティック限定で販売されます。
ファースト・インプレッション
僕はA.ランゲ&ゾーネのサクソニアのファンです。そして何度か手にとったことがあります。世界の偉大な時計メーカーの一つが作った最もベーシックなこのモデルは、必要な機能を全て備えており、市場でも競争力のある価格を実現しています。手首にぴったりとフィットし、優れたプロポーションをもち、内部には手仕上げが施された真のハイエンドムーブメントを搭載。クラシックでありながらも個性を発揮する十分にユニークなルックスで、長期的な目線で見てもとても良いモデルです。
この最新モデルも同様です。しかし、標準的なシルバーダイヤルのサクソニア・フラッハは、スーツにもTシャツやジーンズにも似合う、完璧なデイリーウォッチだと思うのですが、このモデルは間違いなくドレッシーで、もう少しニッチな感じがします。シンプルでありながら贅沢なデザイン。ホワイトゴールドのケースときらきらと煌めくブラックの文字盤が、「シャンパンやウィスキー以外のものを出すのなら、失礼するよ」という雰囲気を醸し出しています。しかし、それには時間とシーンがつきもの。あなたがその場所にいるとき、この時計ほど最適な時計はないのではないかと思います。
その点においてこの限定モデルは、より小さめの37mmのサクソニア・フラッハをベースにするべきだったと思います。これはきちんとしたドレスウォッチであり、そのプロポーションをもっていなければなりません。40mmは決して重厚ではありませんが、個人的な考えとしてはこのようなフォーマルな時計は38mm以下であるべき。これは僕の唯一の不満ですが、本心でもあります。反論があれば、ぜひコメントを僕宛に。
基本情報
ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル: サクソニア・フラッハ(Saxonia Thin)
型番: 211.087
直径: 40mm
厚さ: 6.2mm
ケース素材: ホワイトゴールド
文字盤色: ブラックゴールドストーン
インデックス: バトン
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: 光沢のあるブラックのレザーストラップ、18KWGのバックル
ムーブメント情報
キャリバー: L093.1
機能: 時、分
直径: 28mm
厚さ: 2.9mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き式
振動数: 3 Hz (2万1600振動/時)
石数: 21 (そのうち3つはビス止めゴールドシャトン)
総部品数: 167
価格 & 発売時期
価格: 278万円(税抜)
発売時期: 1月以降予定。A.ランゲ&ゾーネブティック限定
限定: 50本
詳細はA.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。