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Business News オーデマ ピゲが認定中古時計を提供するデジタルプラットフォーム “ウォッチ キーパーズ”を発表

ル・ブラッシュを拠点とする同ブランドは、ブランド認定済みの時計の販売やオークションを仲介するデジタルプラットフォームをスイスと欧州で立ち上げる。今後は米国を含むほかの市場にも展開する計画だ。日本でのサービス開始時期は、現時点で明らかになっていない。

ロイヤルオークで最もよく知られるオーデマ ピゲは、長らく待望されていた認定中古時計サービスプログラムを開始する。“ウォッチ キーパーズ(The Watch Keepers)”と呼ばれるデジタルプラットフォームを立ち上げ、社内の専門家が検査・保証したブランドの時計を、売り手と買い手が取引できる場を設ける。

Images courtesy Audemars Piguet

 デジタルマーケットプレイスとして設計されたこのプログラムは、本日よりスイスとヨーロッパで展開され、初回販売から2年以上が経過したオーデマ ピゲの時計の販売を仲介する。承認された販売者は、時計を安全にオーデマ ピゲに送付し、オーデマ ピゲはそこで時計を検査し、真正品であることを証明する。その後、オーデマ ピゲは時計の写真を撮影し、出品情報を記録した上で、ウォッチ キーパーズに定額または入札形式で出品し、同サービスの利用を認められた購入希望者に販売する。時計は売却されるまでオーデマ ピゲが保管し、購入者への配送も仲介する。プラットフォームで時計を購入した人には、2年間の動作保証が付く。しかし時計が売却され、新たな所有者に引き渡されるまでは、売り手が所有者であり続ける。

 オーデマ ピゲのCPOプログラム開始は、同ブランドの販売チャネルを大きく広げるものだ。同ブランドはすでに、新作の大半を自社ブティックで販売しており、今回の動きは、中古時計を扱う2次流通市場の正当性をさらに高めるものでもある。2022年12月には、オーデマ ピゲに先立ち、ロレックスがウォッチズ・オブ・スイスなどの正規販売店を通じて認定中古時計プログラムを開始した。ウォッチズ・オブ・スイスはHODINKEEの親会社である。ロレックスのCPOプログラムはスイスとヨーロッパで始まり、その後、米国を含むほかの市場へと急速に拡大した。WatchChartsが集計したデータによると、ロレックスCPOは2026年第3四半期に2億2900万ドル(約360億円)の四半期売上高を記録。参加する正規販売店は、3カ月間で約1万300本のCPO時計を販売した。

 オーデマ ピゲは、認定中古時計市場への参入を何年も前から検討していた。構想は、2024年に退任し、後任にイラリア・レスタ氏が就任した前CEOのフランソワ-アンリ・ベナミアス氏時代にさかのぼる。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)出身のレスタ氏は、ヴァシュロン・コンスタンタンとジャガー・ルクルトでの勤務経験を持つマーク・モンターニュ(Marc Montagne)氏を採用し、オーデマ ピゲ独自のCPOプログラムを率いる役割に据えた。ウォッチ キーパーズプラットフォームには、顧客との接点を増やし、顧客や時計オーナーのデータと知見を集め、利用料を通じて収益を生み出すことが期待されている。

 オーデマ ピゲ認定中古時計サービス(CPO)の責任者であるモンターニュ氏は声明のなかで、“この新しいプログラムは、コレクターからの強い需要に応えるものであり、当社の時計が長く受け継がれていくことを支えるという、当社の姿勢をより強く示すものです”と述べている。

 スイスに拠点を置くコンサルティング会社リュクスコンサルトの代表、オリバー・ミュラー(Oliver Müller)氏によると、2次流通市場は、新品のラグジュアリーウォッチを扱う1次市場よりも速いペースで成長しているという。成長率によって幅はあるものの、2次流通市場の売上は2032年から2038年の間に1次市場を上回ると予測される。

 リュクスコンサルトによると、2次流通市場の取引額は2025年に約7%増加し、220億〜240億スイスフラン(約4兆から4兆6000億円)に達した。同じ期間の新品時計の小売取引額は、約610億スイスフラン(約11兆6000億円)だった。

 同社の最新レポートによると、2次流通市場の取引額の約61%を占めるのは、ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲのわずか3ブランドだ。一方、新品時計の小売総額に占めるこの3ブランドの割合は約45.5%にとどまっている。

Source: LuxeConsult

 ウォッチ キーパーズのサイトには、オーデマ ピゲの時計が一度に約100本掲載される予定で、各商品にはケース、ダイヤル、ブレスレットの外観状態を評価する5段階のグレーディングが付くという。購入希望者は、デジタルアバターとして登場するブランドの販売スタッフに相談できる。アバターは、購入者が関心を持ちそうな製品を案内し、提案してくれるという。同プログラムの日本でのサービス開始時期は、現時点で明らかになっていない。

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