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ヴァシュロン・コンスタンタンとフィリップス、第1回「コンクール・デレガンス・オルロジェール」のファイナリスト34本を発表

ヴィンテージのヴァシュロン・コンスタンタンとその熱心なコレクターたちを称えるこのイベントでは、最終候補に残った34本の時計が7部門で競い合い、11月10日に最終賞が発表される。

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今年初め、ヴァシュロン・コンスタンタンとオークションハウスのフィリップスの共同企画による斬新なアイデアについてお伝えした。世界中から優れたヴィンテージのヴァシュロン・コンスタンタンを募り、展示してその魅力を讃えるとともに、最終的には各カテゴリーの最優秀モデルを選出するというものだ。自動車の世界で開催されるコンクール・デレガンスを、ヴァシュロンの時計で実現しようという試みだった。この企画の目的は、優れたヴィンテージのヴァシュロンを披露することだけではない。ブランドへの情熱を長年にわたって支えてきたコレクターたちに敬意を表し、その功績を称えること(そして、これまで人目に触れることのなかった貴重な時計が姿を現すきっかけにもなること)も大切な狙いだった。

Vacheron Repeaters

左から、1962年製のJMV RA 13リーニュの極薄手巻きムーブメントを搭載したプラチナ製のRef.6448、そして2006年製のRef.30030。

 審査員団(全14名)は、世界各地のヴィンテージウォッチコレクターから寄せられた550本の時計を審査した。そして今回、7部門(クロノグラフ、メティエ・ダール、クロノメーター・ロワイヤル、天文学的複雑機能、複数の複雑機能、デザイン、チャイム機構)から選ばれた34本のファイナリストが明らかになった。なかには、私が存在を知らなかった時計も含まれており、驚くほど素晴らしい作品がそろっている。GPHGや秋のオークションシーズンに合わせてジュネーブを訪れる方は、11月4日から8日まで、これらの時計を会場でご覧いただける。各部門の最優秀賞に加え、“ベスト・イン・ショー”が選ばれる可能性もある。受賞作は11月10日の授賞式で発表される。

Retrograde full date and 'Don Pancho' minute repeater – 1940

1940年製の伝説的なレトログラード式のフルデイト表示と“ドン・パンチョ” ミニッツリピーターを搭載した時計。ダイヤルはオリジナルに忠実な交換品(ラジウム不使用)が付属し、ムーブメントは特注品だ。

Vacheron

修復済みのダイヤルを備える、1954年製のローズゴールド製Ref.4764。

Vacheron

ミニアチュールダイヤルを備えた2002年製の“メルカトール”。

 各時計については、ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ部門が、真正性や応募資格、関連資料、認定証などを確認している。審査員には、ヘルムート・クロット博士、オーレル・バックス氏、アレクサンドル・ゴッビ(Alexandre Ghotbi)氏、アウロ・モンタナーリ氏、ジア・シエン・スー氏(Jiaxian Su/SJX WATCHES創業者として知られている)、ロベルタ・ナース(Roberta Naas)氏といった業界の専門家が名を連ねている。そして、審査員のなかには、我らがベン・クライマーの名前もある。ウルベルクのフェリックス・バウムガートナー(Felix Baumgartner)氏が審査員に加わっているのも意外だった。彼の手がける時計は、今回のヴィンテージウォッチとは対照的な、きわめて未来的なデザインだからだ。きっと、その技術的な知見が審査に生かされたことだろう。審査員陣も注目に値するが、主役はあくまで時計だ。すべてを紹介することはできないが、今回のストーリーでは、私が個人的に気に入った時計をすでにいくつか取り上げている。

Vacheron

1940年製のテレメーターダイヤルを備えたSS製のRef.4072と、同年製のローズゴールド製のRef.4083。

Turler

テューラー(Türler)のサインが入った、1957年製のクロノメーター ロイヤル Ref.6167。ゲイ・フレアー製のブレスレット付き。

1987

イエローゴールド製の珍しい十六角形ケースを備えた1987年製のRef.43033。スケルトン仕様のパーペチュアルカレンダーを搭載。

 そのなかには、ヴィンテージのRef.4764 “Cioccolatone(チョコラトーネ)”のトリプルカレンダーが2本ある。ひとつはローズゴールド製、もうひとつは見事なプラチナ製ケースを備えたモデルだ。後者は2022年にサザビーズのオークションに出品され、60万スイスフラン(当時のレートで約8900万)を超える価格で落札された。こうした時計を前にすると、修復を含めた全体的なコンディションと、希少性やオリジナル性のどちらを重視するかという、興味深い問題が審査員に突きつけられる。さらにもうひとつの注目作は、センターセコンドを備えたヴィンテージのワールドタイム Ref.6213だ。オリジナルの針は失われているが、1991年以来、姿を現していなかった個体の可能性がある。またダイヤモンドインデックスを備えた美しいRef.6448のミニッツリピーターや、見事なエナメル装飾を施した時計、テレメーターダイヤルを備えたRef.4072もある。そしてそう、あの有名な“ドン・パンチョ”も再び姿を現した。最終的にどの時計が頂点に立つのか、私にもわからない。その答えは、11月10日に明らかになる。

 ヴァシュロン・コンスタンタン 第1回 コンクール・デレガンスの詳細については、こちらをご覧ください。