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Introducing グローネフェルトが4つの代表作を復活させた、新作1941 クアドリヴィウム

生産終了となったワンヘルツ、パララックス トゥールビヨン、そしてルモントワールが、すべてひとつのきわめて複雑な時計に集約され、新たな命を吹き込まれた。

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※本記事は2026年9月23日に執筆された本国版の翻訳です。


我々が知っていること

バートとティムのグローネフェルト兄弟からニュースが届く日は、いつも素晴らしい日だ。しかし今回は、かなりの期待を伴うニュースだった。というのも世界中の人々から、兄弟がInstagramで予告していたのはいったい何なのかと、たくさんのメッセージが届いていたからだ。まず、たとえ私が知っていたとしても誰にも話すことはできなかった。エンバーゴとは、そういうものだ。しかも私自身が知ったのも今朝のことだった。しかし、兄弟が発表した新作クアドリヴィウムは、その期待に十分応えてくれるものだった。7.5秒のルモントワールと、それを制御するガバナーを露出させた機構に加え、1分フライング・トゥールビヨン、センタージャンピングセコンド、パワーリザーブインジケーターを備えている。

 この時計には、ブランドの歴史を彩ってきた要素、なかでも廃番になったにもかかわらず、顧客から復活を望む声が絶えなかったモデルの要素が凝縮されている。2010年に登場した初代ワンヘルツからはデッドビートセコンドを採用。2014年のGPHG受賞作であるパララックス トゥールビヨン(パワーリザーブ表示付き)、そして2016年に登場し、その後、HODINKEEの初期の限定モデルのひとつとなったルモントワールもこの1本に組み込まれた。

The Grönefeld 1941 Quadrivium

 これらすべてを、直径40mm×厚さ11.3mmというコンパクトなケースに収めた。ケース素材はタンタルまたはプラチナから選択でき、デザインはブランドの1941コレクションに通じるもの。ポリッシュ仕上げのドーム型ベゼル、切り込みを入れたようなケースサイドとラグ、そして下向きにカーブするラグにも段差を設けた造形が特徴だ。ダイヤルもまた、まさにグローネフェルトらしい仕上がりだ。フロスト仕上げのベースに、手作業で面取りを施したステンレススティール製の部品、そして多面的なポリッシュ仕上げを施したホワイトゴールド製のインデックスを組み合わせ、最後にブルースティールの針を配している。

 ムーブメント側も、まさにグローネフェルトらしい仕上がりだ。ダークフロスト仕上げの部品を鏡面仕上げのフレームとブリッジが取り囲む、複雑な歯車機構が姿を見せている。ブリッジは、オランダの建築に見られる“ベル・ゲーブル(鐘形破風)”から着想を得た、ブランドおなじみのシルエットを踏襲している。これはかなり複雑な構造となっているため、その仕組みについては今後、より技術的な記事で掘り下げる価値がありそうだ(トルクを制御するためにコンスタントフォース・スプリングの有効長を調整するホイールのようなものなど、すぐに目を引く興味深い部品がいくつかある)。とはいえ必要な動力を供給するために、同軸上に配置されたツインバレルを直列につないでいることはひと目でわかる。これによってパワーリザーブは合計50時間を確保している。ムーブメントを構成する部品数は、実に473点に及ぶ。

The Grönefeld 1941 Quadrivium
The Grönefeld 1941 Quadrivium
The Grönefeld 1941 Quadrivium

 本作は2シリーズ、それぞれ28本限定で展開され、さらに5種類のベースカラーからカスタマイズが可能となる。ベースカラーは数週間後に発表される予定だ。プレミアエディションはタンタル製、続くエディションはプラチナ製となる。価格はそれぞれ28万ユーロ(約4900万円)と31万ユーロ(約5500万円)だ。


我々の考え

今回の新作は、かなり気に入っている。先ほども言ったように、まさにグローネフェルトらしい時計だ。ここ最近の新作は、M.A.D.エディションの手法を取り入れた手ごろな価格帯のサイドプロジェクト、グローネが中心だった。だが今回のモデルは、グローネフェルトの本格的な時計を所有することを夢見させてくれるような1本だ。すでに、この新作を実際に見た長年の顧客から熱狂的な反応が寄せられ、予約注文も入っていると聞いている。それも納得できる。

The Grönefeld 1941 Quadrivium

 サイズ感も素晴らしく、とても着け心地が良さそうだ。1941コレクションのケース形状は、私の手首でもいつも収まりがよかった。プレス向けの写真に登場したこのファーストサンプルの柔らかなサンドカラーも気に入っているが、ほかにどんなバリエーションが用意されるのかも気になる。とはいえ、私ならいつも控えめなカラーを選ぶと思う。もちろん、自分で購入するわけではないのだが。また、グローネフェルトのビジネスも好調なようだ。小規模なインディペンデントブランドゆえに生産能力には限りがあり、需要の高まりを受けて、すでに公式ウェブサイト上で一部のモデルの注文受付を一時停止していると案内している。

The Grönefeld 1941 Quadrivium

 そう考えると、私が主に躊躇していた点、つまり価格は、このクラスの時計を本気で求める人にとっては、さほど大きな障壁にはならないのかもしれない。比較のために言えば、今回の時計はF.P.ジュルヌのトゥールビヨン・スヴラン・ヴァーティカルより約3万ドル(約470万円)高い(機能はすべて同じで、フライング・トゥールビヨンではなく、垂直方向に配置されたトゥールビヨンを採用している点だけが異なる)。この価格帯になると、コレクターのなかには両方を所有する人もいるのではないだろうか。どちらか一方を選ぶために比較検討し、片方を諦めるというより、(気に入れば)両方を所有するという選択肢も十分にありそうだ。この時計を手首に載せて、思わず笑みがこぼれない人がいるとは私には思えない。


基本情報

ブランド: グローネフェルト(Grönefeld)
モデル名: 1941 クアドリヴィウム(1941 Quadrivium)

直径: 40mm
厚さ: 11.3mm
ケース素材: タンタルまたはプラチナ
インデックス: ホワイトゴールドのアプライドインデックス
夜光: なし
防水性能:  記載なし
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ、ピンバックル付き


ムーブメント情報

キャリバー: Quadrivium
機能: 時・分表示、センタージャンピングセコンド、7.5秒ルモントワール、1分フライング・トゥールビヨン、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
追加情報: 473個の部品、サファイアクリスタル製ケースバック


価格&発売時期

価格: タンタル製モデルが28万ユーロ(約4900万円)、プラチナ製モデルが31万ユーロ(約5500万円)
発売: 2027年納品予定
限定: あり、各28本限定

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