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我々が知っていること
ガーミンが2019年にMARQコレクションを発表したとき、それはユーザーから寄せられていた要望に応えるものでした。高度な技術を惜しみなく投入した、プレミアムな製品です。そして今回、第3世代の登場により、ガーミンはそのコンセプトをさらに発展させました。MARQ アドベンチャー、アスリート、アビエイター、コマンダー、ダイバー、ゴルファーの6つの新作が登場し、幅広いニーズに応えるラインナップとなっています。
MARQ Gen 3 ダイバー。
各モデルの違いを見ていく前に、まずは直径47mmのケースから見ていきましょう。というのも今回の新しさの多くは、その構造にあるからです。ガーミンは“ナノモールディングテクノロジー”と呼ぶ、ガラス繊維強化ポリマーとチタンをナノスケールで結合させる「ナノモールディングテクノロジー」を採用しています。ケースの上下に設けられたポリマー部分は、アンテナが電波を送受信するための非金属製の窓として機能し、さらに接合部にガスケットを必要としないため、ケースの薄型化にもつながっています。ガーミンによれば、この構造によってGPS、Bluetooth、Wi-Fiに加え、LTE通信と衛星通信のための無線モジュールを搭載するスペースを確保できたとのことです。
左側がMARQ Gen 3 アドベンチャー、右側がMARQ Gen 3 ゴルフです。
また、第2世代ケースの5つのボタン穴も取り除かれています。ポリマー製の壁がケースを密閉し、その内側に配置された誘導センサーがボタン操作を検知し、押した感触が得られるよう、外側にはクリック感を生み出す仕組みも設けられています。ガーミンによれば、ダイバーズウォッチではリューズやプッシャーが故障の原因になりやすいものの、この構造ならケースを貫通する部品がありません。この製法は、コマンダーのDLCコーティングにも変更を迫りました。従来の方法では、ポリマーが変形するほどの高温でコーティングを施す必要があったためです。そこでガーミンは、より低温で処理する方法に切り替え、アンテナ部分のコーティングをレーザーで除去しています。
残る5モデルは第2世代から継続するため、まずは第3世代で新たに加わったダイバーから見ていきましょう。ベゼルは固定式のセラミックリングとし、その代わりに、ディスプレイ上に60分計を表示する仕組みを採用しています。ボタンはスキューバ、アプネア、シュノーケリングで水深40mまで使用できるよう設計されています。船の航法コンピューターにもガーミン製品を使用していれば、時計からオートパイロットを操作したり、タッキングを補助したりすることもできます。発表会のためにマヨルカ島を訪れた際、私はこの機能のデモンストレーションを見る機会がありました。その技術には非常に感心しましたし、市場でも類を見ない機能だと感じました。
MARQ Gen 3 コマンダー。
MARQ Gen 3 アビエイター。
そのほかのモデルは、ベゼルとソフトウェアの違いによって特徴づけられています。アドベンチャーは360度のコンパス目盛り、複数レイヤーに対応した地図機能、ClimbProを搭載。アスリートにはVO2 max(最大酸素摂取量)の表示、スタミナ指標、ランニングエコノミーの計測機能が備わります。アビエイターはUTC目盛りとUTC針に加え、航空地図や航空気象情報に対応。コマンダーにはナイトビジョン、ステルスモード、Applied Ballisticsの弾道計算機能が搭載されます。第2世代ではカーボンファイバー製のみの展開でしたが、今回はチタン製ケースのラインナップにも加わりました。ゴルファーは18ホールを表示し、Virtual Caddie、グリーンの起伏データ(Garmin Golfのメンバーシップが必要)、そして4万3000以上のコースデータがプリロードされています。
6モデルすべてが、inReachを通じた通信機能に対応しています。LTE通信では、Garmin Messengerを使った通話やリアルタイムの位置情報共有が可能です。テキストメッセージ、音声メッセージ、天気予報はLTEまたは衛星通信経由で利用でき、SOSメッセージを送信すると、24時間体制で対応する調整センター、Garmin Responseに通知されます。しかし衛星通信を利用するには空が開けた場所である必要があり、水中では使用できません。またガーミンも注記しているとおり、衛星通信やSOS機能には、ほかのinReach製品と比べて重要な制限があります。利用には有効なプランの契約が必要で、30日間の無料トライアル終了後は月額9.99ドル(約1500円)となります。
6モデルすべてに共通するのは、直径47mm、厚さ15mmのグレード5チタンとガラス繊維強化ポリマーを組み合わせたケース、サファイアクリスタル、各モデル専用のセラミック製ベゼルインサート、そして縁のない1.4インチのAMOLEDディスプレイです。このディスプレイは最大輝度3000nitsに達し、ガーミンによれば、第2世代よりも表示領域が36%拡大しているそうです。バッテリー駆動時間は最大18日間で、常時表示を有効にした場合は最大7日間。防水性能は10気圧で、128GBのストレージには、住所検索にも対応するプリロード済みの地図データ一式を保存できます。さらに全モデルにスピーカーとマイク、人気の高いLEDフラッシュライト、心電図(ECG)アプリ、カスタマイズ可能なウォッチフェイスが搭載されています。
価格は、アスリートがシリコンストラップ仕様で2500ドル(約39万円)、アドベンチャーが化学物質に強いライナーを備えたフルグレインのイタリアンレザーストラップ仕様で2700ドル(約42万円)、ゴルファーがジャカード織りストラップ仕様で2800ドル(約44万円)です。アビエイターはパッド入りのカーフスキンストラップ、コマンダーはカモフラージュ柄のジャカードストラップ、ダイバーは15mmのマイクロアジャストクラスプを備えたシリコンストラップを採用し、いずれも3100ドル(約49万円)となっています。各モデルは、ガーミンの公式オンラインストアおよび正規販売店で販売中です(編注;現在、日本の公式サイトでは販売が確認されていません)。
我々の考え
先月、これらの時計を実際に試す機会がありましたが、現時点でMARQ Gen 3に匹敵する製品は市場に見当たらないと感じました。最大のライバルとなり得るのは、ガーミン自身のラインナップにある、価格帯が13万8000円から26万8000円(税込)のフェニックスかもしれません。しかしフェニックスがあらゆる用途に対応する1本の時計であるのに対し、MARQはその役割を6モデルに分け、それぞれ特定のアクティビティに特化させています。その分、機能はきわめて充実しており、私がこれまで着用してきたスマートウォッチのなかでも最高の製品です。難しいのは、どのモデルを選ぶべきかという点でしょう。特にダイビングやゴルフを楽しむ人にとっては、悩ましい選択になりそうです。
とはいえ、それだけの価格を支払う必要があります。スマートウォッチに約3000ドル(約47万円)というのは、確かにプレミアムな価格設定です。エントリーモデルのApple Watchが4万1800円(税込)で購入できることを考えれば、なおさらでしょう。まずは自分が何のために時計を使いたいのかを見極める必要があります。例えば、MARQ Gen 3 ダイバーのように船のオートパイロットを操作することは、Apple Watchにはできません。一方で、こうした高度な、時には独自性のある機能の数々に、それだけの価値を見いだせるかどうかは使う人次第です。
私のデイトジャストは、お気に入りのポッドキャストを再生することも、走る速度を教えてくれることもありません。しかしそれでいいのです。同じように、MARQをブラックタイの装いに合わせるのは場違いでしょう。だからこそ300億ドル(約4兆7500億円)を超え、今なお成長を続けるスマートウォッチ市場が、伝統的な時計づくりを犠牲にする必要はないのです。実際、両方を所有し、時には同時に身に着ける人も大勢います。2026年の市場には、どちらにも居場所があると私は考えています。ただ、スマートウォッチの最上位モデルを求めるなら、MARQ 3がその選択肢です。あとは、6つのモデルから自分に最適な1本を見つけるだけです。
基本情報
ブランド: ガーミン(Garmin)
モデル名: MARQ 3(アドベンチャー、アスリート、アビエイター、コマンダー、ダイバー、ゴルファーの6モデル)
直径: 47mm
厚さ: 15mm
ケース素材: グレード5チタンとガラス繊維強化ポリマーを接合したケース、セラミック製ベゼルインサート、サファイアクリスタル。コマンダーはDLCコーティング仕様
防水性能: 100m。ダイバーはダイビング時にボタンを水深40mまで操作可能
ストラップ/ブレスレット: アドベンチャーはイタリアンレザー、アスリートはシリコン、アビエイターはパッド入りカーフスキン、コマンダーはカモフラージュ柄のジャカード織り、ダイバーは15mmのマイクロアジャストクラスプを備えたシリコン製ブレスレット、ゴルファーはジャカード織りストラップ
価格&発売時期
価格: アスリートは2500ドル(約39万円)、アドベンチャーは2700ドル(約42万円)、ゴルファーは2800ドル(約44万円)、アビエイター/コマンダー/ダイバーは3100ドル(約49万円)
発売: 発売中(編注;現在、日本の公式サイトでは販売が確認されていません)
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