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Introducing グランドセイコーがエボリューション9 コレクションの代表モデルを刷新―テーパードブレスレットと微調整機構つき中留を追加(編集部撮り下ろし)

大幅な変更から細かな調整まで、新たに9つのモデルが追加された。

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我々が知っていること

本日グランドセイコーは、エボリューション9 コレクションの3針デイトモデルに9つの新バリエーションを追加した。すでに選択肢の多さに圧倒されている方も安心して欲しい。確かに、これらのモデルには細かな違いがあるが、9本すべてが完全な新作というわけではない。その多くは既存モデルにわずかな変更を加えたものだ。

Lake Suwa Black and Blue
Clasp Macro
Tapering Bracelet Clasp Shot

 本稿のタイトルを読んでいればすでにご存じだろうが、今回のエボリューション9の9モデルにおける最大のアップデートは、コレクターが長年待ち望んでいたテーパードブレスレットと工具不要の微調整機構の付いた中留だ。これまでのエボリューション9モデルで完璧なフィット感を得られなかった人も、今後はより細かく調整できるようになる。特に手首がむくみやすい暑い季節には、その恩恵を実感できるはずだ。中留は、昨年発表されたエボリューション U.F.A.のSLGB003で初めて採用されたデザインを受け継ぐものだが、今回その採用範囲が拡大。スティールモデルとチタンモデルの両方、さらに37mmと40mmの両サイズに展開される。

 コレクションに採用されていた5日巻きのスプリングドライブ Cal.9RA2は姿を消し、スプリングドライブU.F.A.のCal.9RB2へと置き換えられた。つまり37mm径のU.F.A.モデルを小さいと感じていた人にとっては、よりクラシカルな40mmケースのモデルでも、年差±20秒(月差±3秒相当)という驚異的な精度を誇るムーブメントを手にできるようになったということだ。これは大きな変更であり、グランドセイコーが将来的にすべてのスプリングドライブムーブメントをより高精度なバージョンに置き換えていく可能性を示唆しているようにも思える。このアップデートでは、5モデルに新しいU.F.A.キャリバーが搭載された。従来から存在したスプリングドライブ仕様の“白樺”ダイヤルは、SLGB009として模様と質感がより際立つデザインへと刷新。一方、SLGB011の“阿寺渓谷の透き通った清流”をイメージしたブルーダイヤルは従来よりもやや濃い色調となり、ダイヤル外周へ向かって深まるグラデーションもより強調されている。興味深いことに、“阿寺ブルー”モデルは従来のブライトチタン仕様ではなく、今回はエバーブリリアントスチール製ケースへと変更された。

Caliber Shot
Ever Brilliant Marking

エバーブリリアントスチールへのアップデートは、ケースバックの刻印で示されている。

Atera Blue update

アップデートされた“阿寺ブルー”モデル。素材はチタンからエバーブリリアントスチールに変更された。Photo by TanTan Wang

 人気の高い“諏訪湖”ダイヤルもアップデートされ、従来のダークブルーよりもわずかに明るい色調が採用されている。また、諏訪湖パターンのブラックダイヤルを採用した新モデルも登場。ブライトチタン製の40mmケースを採用したSLGB007としてラインナップに加わった。

 スプリングドライブ搭載モデルのアップデートは以上だが、グランドセイコーはデュアルインパルス脱進機を搭載するCal.9SA5も忘れてはいない。“ブラック白樺”のSLGH029、“白樺”ダイヤルのSLGH031、“グリーン白樺”のSLGH033の各ダイヤルは、先代モデルから変更されていないが、“白樺”と“グリーン白樺”はエバーブリリアントスチール製のケースに収められることになった。今回新たに登場するのは、限定モデルではない“厳美渓”をモチーフにしたSLGH035だ。このモデルは、以前の厳美渓をモチーフにした限定モデルで採用された特徴的なうろこ模様を、淡いブルーと組み合わせたものだ。もちろん、これら4モデルすべてに、よりテーパーの効いた新しいブレスレットと微調整機構が付いた中留が採用されている。

Trio of Birch

より洗練されたブレスレットを備えた“白樺”ダイヤルは3色展開だ。

Update White Birch Dial

今回アップデートされたスプリングドライブ搭載の“白樺”ダイヤルは、以前のものよりも質感にやや深みが増している。

Genbi Valley

新しい“厳美渓”モチーフのSLGH035。

 今回発表された9つの新作のうち、スプリングドライブ U.F.A.モデルは9月5日(土)、メカニカルモデルは10月9日(金)に発売される予定だ。価格は両モデルともに、エバーブリリアントスチール仕様は138万6000円、ブライトチタン仕様は151万8000円(すべて税込)だ。


我々の考え

今回のアップデートは細かな変更点が多岐にわたるため、ここまでの内容で全体像を把握してもらえたなら幸いだ。一般的な購入者の視点で見ると、すべての変更が決定的な意味を持つわけではない。たとえば、グランドセイコー独自のエバーブリリアントスチールは確かに魅力的な要素だが、それだけを理由に購入を決断する人はそう多くないだろう。一方で、よりテーパーの効いた新しいブレスレットと調整機構つき中留がもたらす装着感の向上は、これまでエボリューション9 コレクションの購入をためらっていた人の背中を押し、購入の決め手になるかもしれない。

Lake Suwa 40mm and 37mm

新しいスプリングドライブ U.F.A.を搭載した“諏訪湖”モデルは2サイズ展開だ。

 私自身、これらの新作を実際に試着する機会に恵まれたので、特にお気に入りの新ダイヤルである“厳美渓”やアップデートされた“阿寺ブルー”については、今後あらためて実機レビューをお届けしたいと思う。ひとまず言えるのは、新しいテーパードブレスレットの装着感は確かに良好だということだ。ブレスレット自体は細身のプロポーションにもかかわらず、かなり厚みがあり頑丈な印象だ。続報を楽しみに待っていて欲しい。


基本情報

ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
コレクション: エボリューション9(Evolution 9)
型番: SLGB007, SLGB009, SLGB011, SLGB013, SLGB015(スプリングドライブ U.F.A.)/SLGH029, SLGH031, SLGH033, SLGH035(メカニカルハイビート36000 80 Hours)

直径: 37mm(SLGB015)、40mm(そのほかすべて)
厚さ: 11.4mm(37mm)、11.7mm(40mm)
ケース素材: エバーブリリアントスチールまたはブライトチタン
文字盤色: 多彩なバリエーション
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: よりテーパーをきかせた新しいブレスレット、微調整機構つき中留を搭載


ムーブメント情報

キャリバー: 9SA5(メカニカル)/9RB2(スプリングドライブ U.F.A.)
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 80時間(メカニカル)/72時間(スプリングドライブ U.F.A.)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時(メカニカル)
石数: 47(メカニカル)/34(スプリングドライブ U.F.A.)


価格&発売時期

価格: エバーブリリアントスチール製のモデルは138万6000円、ブライトチタン製のモデルは151万8000円(すべて税込)
発売: スプリングドライブ U.F.A.モデルは9月5日(土)、メカニカルモデルは10月9日(金)発売予定
限定: なし

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