trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing フォーメックスによるアリア マニュファクチュール クロノメーター

同ブランドから登場した高級路線の新製品は、その製造能力の高さを改めて証明している。

ADVERTISEMENT

我々が知っていること

私がフォーメックスの製品を取り上げたのは1年以上前のことで、当時同ブランドはセラミック製ブレスレットとセラミック製マイクロアジャストクラスプを備えた、きわめて完成度の高いフルセラミック製スポーツウォッチを、ほかに類を見ない価格帯で発表した。そして今回、同ブランドは完全に新しいデザインを纏ったアリアで、その高級路線をさらに推し進めている。

Formex Aria Green Dial
Formex Aria Side
Formex Aria Bracelet

 アリアはフルグレード5チタン製で、幅広の一体型ブレスレットを採用している。ケース厚が6.9mmと薄いため、40mmのケースは実際よりも幅広く感じられるが、ラグ・トゥ・ラグは45.45mmとかなり適度だ。シルエットは滑らかな印象を与えるが、チタン製ケースとブレスレットリンクのサテン仕上げはすべて手作業で行われ、コントラストのある仕上げが随所に施されている。スタイリングは確かに大胆なスポーツウォッチとしてのアイデンティティを強く打ち出しているが、同時にそのデザインには多くの繊細さも感じられる。例えばブレスレットリンクはわずかに湾曲しており、各リンクの削り出し部分からチタンの層が覗くことで立体感が生まれている。クラスプにはフォーメックス独自のマイクロアジャスト機構が採用されており、ブレスレットの両側を引っ張ったり押したりすることで、両側にゆとりを持たせることができる。

 アリアには“セルバグリーン”、“アルデシアグレー”、“デンソーブルー”の3種類のダイヤルが用意されているが、いずれも落ち着いた色合いで、チタンのややダークな質感にマッチしている。またアプライド仕様の台座に配したローズゴールドのコントラストを効かせたインデックスや、ダイヤル表面の各インデックスに向かって放射状に伸びる繊細なラインによって立体感が表現されている。さらに詳しく見ると、ダイヤルベース自体も曲線を描いており、デザイン全体にさりげないアクセントを加えている。

Formex Aria Wristshot

 この時計の内部には、これまで採用していた標準的なセリタ製のベースキャリバーから一歩踏み出した、ブランド初の専用ムーブメントが搭載されている。それがHorageとの協業によって製造された、COSC認定取得済みの専用キャリバー FX01だ。時計の薄さは、このムーブメントのマイクロローター構造によるところが大きい(キャリバー自体の厚さはわずか2.9mm)。フォーメックスのCEOであるラファエル・グラニト(Rafael Granito)氏によれば、タングステン製マイクロローターによって、この時計は市場で最も効率的な巻き上げ性能を実現しているという。およそ1時間着用するだけで、主ゼンマイには約10時間分のエネルギーが蓄えられ、合計72時間のパワーリザーブを確保する。

 FX01はヒゲゼンマイから脱進機、アンクルに至るまでシリコン製の調速機構を採用しているが、個人的に最も興味深いのは、歯間の遊びをなくすフレキシブル ギアトレイン ピニオンだ。これにより、リューズによる時刻合わせがよりスムーズかつ正確に行えるようになっている。ムーブメントのブリッジにはガルバニックブラック/ゴールド加工、そしてレーザー彫刻と手作業による面取り加工によって質感のあるテクスチャーが施されている。

Formex Aria Caliber FX01

 グラニト氏によると、同ブランドはアリアのデビューに向けて100個のムーブメントを確保しており、つまりこの発表段階では3種類のダイヤルカラー全体での生産数は100本に限定されることになる。各カラーごとの数量制限はないが、総生産数には限りがある。このフォーメックス アリア マニュファクチュール クロノメーターの“ファウンダー エディション”の価格は7900ドル(日本円で約120万円)だ。


我々の考え

昨年のエッセンス セラミカのレビューでも述べたように、このフォーメックスの新作は確かに野心的な試みであり、そのデザインは同ブランド特有の二面性を引き続き示している。一方で、グレード5チタン製のケースとブレスレットの仕上げは、この価格帯ではほかに類を見ないほど素晴らしい。実際に手に取ってみると、この時計の完成度の高さはよくわかる。直径と厚さの比率によって、やや幅広に見えるが、実際には手首への収まりがきわめてよく、素材選びのおかげで驚くほど軽い。だがHorage製の既存ムーブメントのK2構造をベースにしているため、技術的に優れている一方で、完全な新設計というわけではない。グレード5チタン製の精巧な構造と、セリタ製ムーブメントからの脱却を考えると、8000ドル(日本円で約120万円)近い価格設定にもある程度納得がいく。少なくとも、この価格帯にマイクロローター搭載のフルチタン製スポーツウォッチはほとんど存在せず、ましてやこの仕様、構造、仕上げを備えたものとなるとなおさらだ。

Formex Aria Blue
Formex Aria Dial Macro
Formex Aria Lume

 一方で、本作は市場全体で多くの可能性を開く価格帯に位置づけられており、特に、より長い歴史を持つブランドを求めている人にとってはきわめて魅力的だ。では、この時計は誰のためのものなのだろうか? 少なくとも私としては、どれほど筋金入りの時計愛好家であっても、スプリングドライブを搭載したチタン製のグランドセイコーを差し置いてこちらを選ぶ姿は、なかなか想像しづらい。そこでこの点についてグラニト氏に尋ねてみると、彼は別の視点を提示してくれた。

 その見解は長年にわたりeコマースと小売ネットワークを通じて成長してきたフォーメックスの成功を踏まえると、かなり納得できるものだった。彼によれば、この種の時計は、歴史よりも技術面に価値を見出す人々に向けたものだという。ブランドの顧客の多くは、ダイヤルに書かれた名前そのものよりも、しっかりとした作りのものを求めているようだ。ブランドにとってアリアのような存在は、フォーメックスの製造能力がどこまで到達できるかを示し続ける存在であるが、だからこそ私は常にこのブランドの動向に興味を持っていたのだ。


基本情報

ブランド: フォーメックス(Formex)
モデル名: アリア マニュファクチュール クロノメーター(Aria Manufacture Chronometer)
型番: 0513.1.5033(デンソーブルー)/0513.1.5103(セルバグリーン)/0513.1.5133(アルデシアグレー)

直径: 40mm
厚さ: 6.9mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤色: デンソーブルー/セルバグリーン/アルデシアグレー
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: グレード5チタン製ブレスレット、フォーメックス特許取得済みのマイクロアジャスト機構とネジ留めリンクを搭載


ムーブメント情報

キャリバー: Horageによる自社製のFX01
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 30mm
厚さ: 2.9mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻きマイクロローター
振動数: 2万5200振動/時(3.5Hz)
石数: 25
クロノメーター認定: あり、COSC認定(精度日差−4〜+6秒)
追加情報: シリコン製ヒゲゼンマイ、脱進機、アンクルを採用し、フレキシブル ギアトレイン ピニオンを搭載


価格&発売時期

価格: 7900ドル(日本円で約120万円)
発売: 2026年5月から6月まで予約受付中
限定: あり、3色合計で100本限定。各個体はシリアルナンバー入り

詳しくはこちらをご覧ください。