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スイスのバーゼルが、2027年4月に開催予定の“バシリア”によって、主要な時計・ジュエリー見本市の開催地として復帰することになった。現時点ではどのブランドが参加するのかは明らかになっていない。しかし主催者によれば、この見本市はアジアをはじめとする世界各地の時計・ジュエリーブランドに対し、ヨーロッパのバイヤーとつながるための場を提供するという。そうしたバイヤーのなかには、ロレックスやパテック フィリップ、カルティエなどの大手スイスブランドが主導するWatches & Wondersに参加していない層も含まれるとしている。
木曜日にバーゼルで開かれた記者会見で、主催者は新たな見本市の発表に際し、バシリアはかつてのバーゼルワールドの復活ではないことを強調した。バーゼルワールドは、最盛期には2000社を超える出展者を集めた世界最大の時計・ジュエリー見本市だったが、2019年の開催を最後に幕を閉じている。
「バーゼルワールドはもう存在しません。すでに7年以上が経過しており、復活することはありません」そう語るのは、バシリアを主催するMCHグループのエキシビション&イベント部門のCEOであるローマン・イムグリュート(Roman Imgrüth)氏だ。新見本市は、上場企業であるインフォーマ傘下の展示会・BtoBイベント部門であるインフォーマ マーケッツとMCHグループが共同で開催する。
MCHグループ エキシビション&イベント部門CEOのローマン・イムグリュート氏(左)らバシリア主催者は、新たな時計・ジュエリー見本市の計画を発表した。
主催者によれば、ジュネーブで開催されるWatches & Wondersの後に開催されるバシリアは、来年の第1回開催で約400社の出展と2000~5000人の来場者を見込んでいる。参加ブランドや出展企業はまだ明らかにされていないものの、展示構成については、全体の約50%をジュエリーブランドおよびジュエリー企業が占め、約25%を宝石やジュエリー素材関連企業、残る25%を時計ブランドおよび時計業界関係者が占める予定だという。
「私たちは、出展者がブース設営に何百万スイスフランもの費用をかけることを前提としていません。ただ素晴らしい製品を携えてこの場に来てもらいたいのです。そうすることで出展コストは、私たちがターゲットとする顧客にとって手ごろなものになります」とイムグリュート氏は述べた。
またMCHグループが主催するアートフェア “アート・バーゼル”の開幕に合わせて行われたバーゼルでのインタビューで、イムグリュート氏は主催者がWatches & Wondersの主催者側に加え、主要なジュエリー見本市とも連絡を取っていることを明かした。そのなかにはイタリアのヴィチエンツァオーロや、ドイツ・ミュンヘンのインホルゲンタも含まれるが、いずれもバーゼルワールドが終了した2019年以前から存在していた。
「彼らのポジショニングは今も変わっていません。そしてジュエリー業界の観点から見ると、とりわけアジアから、この種のプラットフォームを求める需要は非常に大きかったのです」と彼は語った。
時計分野については、イムグリュート氏は、バシリアがスウォッチ グループの出展を期待しているかどうかについて明言を避けた。かつてバーゼルワールドの中核を担っていたスウォッチ グループのブランド群は2018年に同見本市から撤退しており、その決断はイベント終焉の引き金のひとつとなった。またブライトリングと、その「ハウス・オブ・ブランズ」構想に含まれるユニバーサル・ジュネーブやギャレも、シチズンやカシオといったアジアの有力ブランドと同様に、この新しい見本市にとって有力な時計パートナーとなる可能性がある。
「個別の協議内容は明かせませんが、私たちは業界の重要人物と話をしてきました。説得するためではなく、意見を聞くためです。そしてこの計画について認識してもらうためでもあります。というのも私たちは自社のためではなく、業界のためにプラットフォームを構築しているのですから」とイムグリュート氏は語る。
さらに彼は「私たちは、バシリアがあらゆるステークホルダーのための場所であり、文化的な違いや独自性を称え、ほかではなかなか目にすることのできない製品を紹介する業界の集いの場であることを証明したいと考えています」と述べた。
バシリアの主催者側は、Watches & Wondersが担うハイエンド・ラグジュアリーおよびオートオルロジュリー分野との競合は想定していないと述べており、参加ブランドや出展者は2027年4月にジュネーブ時計見本市に続いて開催される第1回バシリアに先立ち、今後数カ月以内に発表される予定だとしている。
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