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今年のドバイウォッチウィーク(DWW)は中東の時計収集を祝うだけでなく、イベントを主催するリテーラーであるアハメド・セディキの75周年記念でもあり、これまでで最も大規模なものとなるだろう。その証拠に、初めて訪れる多くの友人からドバイで何を期待し、何をし、何を見るべきかについて質問を受けている。2年前の我々のDispatch記事は、期待するものについてのよいガイドだが、会場とフォーマットはわずかに変更された。イベントはDIFC(ドバイ国際金融センター)から世界最高層ビルの真下に位置するブルジュ・ハリファ・パークに移転している。私は前回のイベントのあと、多くを学んだ。そして今後は、違う方法で行動しようと思った(出品されているすべてを十分に活用しなかったと思った)ので、初めて参加する人のためにいくつかのヒントを提供できると思った。
イベントは2年前のように、DIFCでは開催されない。
展示をチェックする
ドバイウォッチウィークの会場の様子をまだ見ることができていないが、建設は着々と進められている。前回のDWWが参考になるならば、個々のブースの建設(一時的であるにせよ)はさまざまなブランドからの印象的な展示になるはずだ。例えば、前回はオーデマ ピゲが(展示のために貸し出した友人のものである)41mmのホワイトゴールド製ロイヤル オークの50周年記念のフルレインボーセットを展示しており、それは彼らのクラフトマンシップの展示の背景として活用されていた。また、ケースから出されたいくつかの希少なミュージアムピースもあり、複雑機構を示している時計師によって扱われていた。
雰囲気は全体的にきわめてカジュアルだったので、ブースを訪れるために綿密な計画を立てる必要はない。いくつかの展示(前回のオーデマ ピゲのように)には行列ができる可能性があるため、いくらか時間を取り、どこをいつ訪れるかを決めるのが最善だ。ほかの展示ではインタラクティブなゲーム、レーシングシミュレーターなどが特集されていた。また、あなたが知っている地元の販売員またはブランド代表者に連絡を取り、新しい時計を見るために予定するべき特別なアクティベーションや予約があるかどうかを確認してもいいかもしれない。アクティビティに興味がある場合、いくつかのマスタークラスが利用可能だが多くはすでに満席だ。
トークへの参加-時間をかける価値がある
近年、私が時計と過ごした最高の時間のひとつは、MB&F LM シーケンシャルとLMパーペチュアルのムーブメント責任者であるスティーブン・マクドネル(Stephen McDonnell)氏の話を聞いたときだ。その講演は驚くほど素晴らしかったため、ジェームズが記事を書いたほどだ。ドバイウォッチウィークがなければ私は決して、このような卓越した頭脳がどのように機能するかを知ることはなかっただろう。
昨年のクリエイティブ ハブトークでのスティーブン・マクドネル氏。
今年のDWWのホロロジー フォーラムとクリエイティブ ハブでは、多くの素晴らしい講演が予定されている。実際、我らがアンディ・ホフマン(Andy Hoffman)がブライトリングのジョージ・カーン(Georges Kern)氏、オーデマ ピゲのイラリア・レスタ(Ilaria Resta)氏などの重鎮CEOたちを集めた円卓会議を主催する。クリエイティブ ハブでは、オーデマ ピゲのコラボレーションに関するディスカッションからルイ・ヴィトン ウォッチ プライズに関するディスカッション、そしてウェイ・コー(Wei Koh)氏の新しいTVショー『Man of the Hour』のプレミア公開まで、多彩なコンテンツが展開される。
2023年のドバイウォッチウィークでのダニエラ・デュフォー(Daniela Dufour)とフィリップ・デュフォー(Philippe Dufour)。
それらをカレンダーに追加するためにはRSVPができるが、すべての講演は先着順であることに注意して欲しい。私は前回、席を確保するためにいくつかの講演に早めに参加した。一点注意すべきことは、ロレックス CEOのジャン・フレデリック・デュフール(Jean-Frederic Dufour)氏とアブドゥル・ハミード・セディキ(Abdul Hamied Seddiqi)氏との議論が現在満席であり、事前にRSVPしていなければ参加できないということだ。私の希望は、この議論のビデオが後日共有されることだ(前回のすべての講演がそうであったように)。ロレックスCEOがフォーラムでインタビューに応じるのを最後に見たのがいつか思い出せないほどだ。
お気に入りのブランドと一緒に夜を楽しむ
ドバイは夜こそ本当に活気づく。世界には、午後11時にゴルフをしてすべてのショットをはっきり見ることができる場所はあまりない(私にとってはあまり意味がないが)。毎晩、90以上のブランドのひとつが何らかのパーティを主催するなど、数多くのイベントが開催された。
オリスが主催したパーティ。
ほとんどすべてのパーティが招待制であるが、リストに載る方法があるかもしれない。もしあなたがドバイに行くならば、ドバイに行くなら、その“シーン”に精通しているはずで、何人かの知り合いがいることだろう。まずドバイに到着する前に、ブランドの関係者で個人的に知っている人に連絡を取るか、あなたの販売店の営業担当者に連絡し、開催されているイベントがあるかどうか尋ねてみよう。そうでない場合はブースに行き、そこの誰かと親しくなり、ブランドへの真の評価を示す。あとは幸運を祈って欲しい。
購入する、特に時計(ヴィンテージと新作)を
もしあなたが買い物をしたいならば、ドバイは特に時計に関して最高の場所のひとつだ。世界最大かつ最も強力な販売店のひとつであるセディキ家の力によって大きく構築された(歴史的および現代的な)巨大な時計文化のために、最も希少なモデルの多くがドバイに辿り着く。それは、最も希少なモデルの多くがドバイの2次市場でも販売されていることも意味する。
中東市場向けのプラチナ製ロレックス デイデイト。
まず最初にあなたは間違いなく、現在あるモデルのすべてをアハメド・セディキストアでチェックするべきだ。それはそうとして、最も希少なアイテムはどの販売店とも同様に、入手するのがかなり難しいだろう。しかし昨年、販売店は大規模なロレックスのCPO(認定中古時計)プログラムを開始し、もちろんそこにはいくつかの信じられないほど珍しい時計が特集されていた。いくつかの限定版ピースは一般的にアハメド・セディキを通じて発売され、いくつかはブランドによって直接小売される。前回のDWWのあと、私は“サンド デューン(砂丘)” ダイヤルを採用した、かなりクリエイティブだったころのミン 37.08を購入しなかったことを後悔した。それはすぐには完売しなかったため、いくつかのクールな現代の時計を手に入れるチャンスがある。
前回のドバイウォッチウィークのためのミンのリリース、29.01 ワールドタイマーと37.08 サンド。
ヴィンテーのジャンルでは、ドバイは急速に成長しているようだ。前回のドバイウォッチウィークに際し、友人は私に、ヴィンテージ市場は現行市場ほど活発ではなく、世界のほかの地域と比べても弱いと語った。エミラティ(アラブ首長国連邦の国民)はしばしば最新で最良のものを好む。しかしこれが変わりつつある兆候がある。私は友人のタリク・マリク(Tariq Malik)氏が主催したモメンタム・ドバイ(Momentum Dubai)でのパーティに立ち寄ったが、彼はヴィンテージウォッチに詳しい。私はまた、アムステルダム・ヴィンテージウォッチと提携しているコレクターズギャラリーをチェックするだろう。そこのスタッフはいくつかの本当に驚くべきピースを発見しており、両販売店がUAEの市場の変化に貢献しているようだ。
モメンタム・ドバイ。
街(そしてその先)を飛び出て見る
前回のドバイウォッチウィークのあいだ、私は何人かの友人と一緒に街のいくつかを探検することができた。ヒンド・セディキ(Hind Seddiqi)氏(DWW ディレクター)は、外部でのアクティベーションがイベントの核であると私に語った。目標はドバイに広いオーディエンスを引き付け、イベント自体だけでなく、そこが提供するすべてを評価することだ。会場外でパーティが開かれている一方で、あなた自身の冒険をすることもできる。
オフロード走行ができる。タイヤの空気圧を下げるのを忘れないで欲しい。
鷹狩りはここの文化の大きな部分であり、鳥が活躍するのを見るチャンスがあればそれはかなり印象的だ。
通常のUber乗車とは違う。
ブルジュ・ハリファ(イベント会場の上にそびえている)を含め、見るべき光景はたくさんある。明らかなオプションには、ドバイの未来博物館(Museum of the Future)またはザ パーム(The Palm)のようなアトラクションを訪れることが含まれる。世界で最も深いダイビングプールもあり、そこは60mの深さで、あなたのダイバーズウォッチの範囲内だ。ほかにどこでプールに入ったり、水中でベントレーを見たりするだろうか? また、都会の喧騒から離れるのも一興だ。私はふたつのプレスイベントのために砂漠に行った(そして、もしあなたが街の外で数日間リラックスしたいならば、バブ アル シャムス リゾート/Bab al-Shams resortを強くおすすめする。あるいは砂漠のラグジュアリーキャンプのようなものがよいならば、ナラ/Naraもよい)。しかし、私は観光客があまり行かない場所に行くののが何より楽しかった。
ゴールド・スークの通り。
販売中のロレックス GMTマスターII Ref.116769TBR。
スークに展示されている本物のオマーン ハンジャル。
私が最も好きな夜のひとつは、友人で長年の時計ディーラーであるジェフ・ハリス(Jeff Harris)氏が私をドバイの商業地区、デイラ地区にあるゴールド・スークに連れて行ってくれたときだ。そこでは、ほとんどが文化的な用途のためにつくられたきわめて装飾的なジュエリーと、多くの時計ディーラーも見ることができる。少し洗練されていない(ニューヨーク 47丁目のドバイバージョンのようなものだ)が、多くの発見がある。もしあなたがリシャール・ミル、オーデマ ピゲ、そのほかの“10本限定のうちのひとつ”の限定ピースがどうなるのか疑問に思ったことがあるならば、それらはスークに置かれている可能性がきわめて高い。あなたはまた、ゴールドを積んだスーツケースを転がしたり、何10ものドル束を持って出入りする人々も目にするだろう。だが犯罪に対するドバイの厳しい罰則の表れとして、それを誰も気に留めることはない。そこは観光地であるのは確かだが、訪れる価値のある場所なのだ。
ドバイウォッチウィークの詳細についてはこちらから。
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