trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Steal Vs. Splurge ロレックスとタイメックス 白文字盤のスポーツウォッチ対決

用意はいいだろうか。究極の選択だ。

ADVERTISEMENT

アナログ時計の世界に足を踏み入れたときから、僕はいつも白い文字盤のスポーツウォッチが好きだった。特に、その明るい文字盤にブラックマーカーとスティールのベゼルがあるものがお気に入りだ。Steal vs. Splurgeは、まったく異なる価格帯の、よく似た2本の腕時計を比較する企画だ。今回はどちらもホワイトダイヤル、スティールベゼル、ブラックマーカー、そしてそれにマッチしたオレンジのアクセントがあるが、どちらの白い時計が比類なき価値を持つものなのだろうか。


お手頃品
The timex Navi XL on a person's wrist.

時計: タイメックス×ハックベリー ナビ XL オートマチック アークティック

この時計がクールな理由:タイメックスのCo Labsシリーズの一環として、アウトドアショップのハックベリー(Huckberry)とのパートナーシップで作られたこのタイメックスのナビXLは、41mmというちょうどいい大きさで、ハンサムだが派手ではないデザインだ。そして279ドル(約3万2100円)という価格は、特に日本のミヨタ製自動巻きムーブメント搭載ということを考えると、バリュー以上の価値があり、魅力は明白だ。ナビXLはフィールドウォッチというよりダイバーズウォッチに近いレイアウトで、より高価な方の時計に似た外観のスティールトーンのインサートと経過時間ベゼルを有しているが、便利な回転ベゼルの機能は削られている。

 風防はミネラルガラス製で、防水性能は100m、ディスプレイのケースバックからムーブメントの動きを確認することができる。スティール/ホワイトの外観が好きな人にとってもうひとつのプラスは、このようなリーズナブルな価格帯では通常ない、フルスティールのブレスレットが含まれていることだ。ホワイトの文字盤、ブラックのマーカー、大型の夜光インデックス、オレンジの秒針、そしてグレーのスティールトーンのベゼルインサートが一体となり、単なるブラックダイヤルの時計とは一味違う、繊細な時計に仕上がっている。

 僕がまだ若かったころ、初めて買ったアナログ時計のひとつが、スティール製の固定ベゼルと真っ白な文字盤(インディグロ付き!)のタイメックス サファリだった。その後、エクスプローラー IIを購入するまで、10年以上この時計が僕のお気に入りだったのだ。タイメックス×ハックベリー ナビ XLは、3時位置のサイクロップレンズの日付表示と24時間表示を備え、手頃な価格帯で確かなスタイルを持つ優れたデイリーウォッチとなるに違いない。白は服装に合わせやすく、一般的な職場環境でも違和感を感じさせないはずだ。

 外観もいいし、機械式ムーブメント搭載で、地に足の着いた価格設定。チェック、チェック、チェックだ!

The Timex Navi XL sitting on its side.

なぜ手頃な価格なのか:タイメックスの製品だから。手頃な価格設定をする会社なのだ。また、自動巻きムーブメントを搭載しているが、ハンドクラフトや時計学の記念碑的なものではなく、実用的なものだ。シンプルな仕上げだし、全体的なクオリティもまあまあのレベルだろう。しかし、これは高級時計ではないのだ。それは100mの防水性やベゼルに夜光目盛りがないこと、およびブレスレットに使用されるロールエンドリンクなど細部の要素を見れば明らかだろう

 つまり、279ドルという価格は、十分な機能を持つ日常時計として完全にお買い得で魅力的だと言える。ただ、決して投資用ではないが。


贅沢な方
The modern 226570 Explorer II on someone's wrist.

時計: ロレックス エクスプローラーII 226570

この時計がクールな理由:ロレックスのエクスプローラーIIだということ。僕は肩入れしていることを認めるが、エクスプローラーIIの大ファンなのだ。その変わった洞窟探検のルーツや、世界で最も高い山々の頂上での歴史、そして完全にフォーカスされた機能が好きなのだ。もし米国版HODINKEE マガジンのVol.8をまだチェックしていないなら、僕は型破りなロレックスの全歴史を網羅した18ページのReference Pointsを書いているので、ぜひ読んで欲しい。

 70年代に誕生したエクスプローラーIIは、洞窟など昼間の光で時刻を確認できない場所でもひと目でAM/PMを確認できるようにデザインされたモデルだが、後世代モデルではGMTを搭載したアドベンチャーウォッチとして確立されることになる。

 現在、ロレックス エクスプローラーIIは第5世代に突入している。2021年4月に発売されRef.226570は、2011年の216570を若返らせたモデルだ。過去数世代のモデルに続き、現代のエクスプローラーIIは、ホワイトまたはブラックの文字盤を備え、最近ではセカンドタイムゾーンを示すオレンジ色の大きな針を使用しているが、これはオリジナルのエクスプローラーII、リファレンス1655に見られる針のデザインにちなんだものだ。

A dial macro of the 226570 Explorer II.

 ロレックスのプロフェッショナル・ラインナップのなかでも異彩を放つこのモデルは、長年にわたってそれほど変化しておらず、現行モデルも明るい視認性とローカルジャンピングアワーGMTコンプリケーションを搭載し、旅行にも使える操作性のよいツールウォッチとして提供されている。初期のエクスプローラーIIは「ザ・スティーブ・マックイーン」として知られているが、彼が着用したという具体的な証拠はない。しかし、ラインホルト・メスナー、エド・ベスターズ、ジャン・フランソワ・ペルネットなど、冒険好きな人々の手首に装着された歴史がある。洞窟で生まれたエクスプローラーIIは、高所での使用にも耐えることができるのだ。

 ロレックスの多くのスポーツモデルと同様、エクスプローラーIIがクールなのは、非常によくできていて、厳しい環境下で使用されてきた素晴らしい歴史があるからだ。そして現代のモデルにも、50年を超える歴史を支えてきた同じ精神がうまく調和しているからなのだ。

 なぜ高価なのか:まあひとつは、それがロレックスであることだ。高価なものを作るのが彼らだ。非常に少数の人々しか定価の 104万9400円でさえも買えないのだが、これを無視するとしても、エクスプローラーIIは、ダイヤル上にあるブランド名、品質と洗練、および相当なベブレン効果(高価な商品を社会的威信をうるために消費するような現象)のために高価だと言える。

The Explorer II sitting on its side.

 エクスプローラーIIの定価で34本(!)のタイメックスが買えるというのに、今回の2種の時計のうち片方だけにウェイティングリストがある。エクスプローラーIIの需要は間違いなくかつてないほど高いのだ。高級時計は確かに高価だが、ロレックスの場合は少々複雑だ。確かに購入も大量生産も難しいが、このブランドは品質維持のために人手が足りなくなっている。そのため、その製品は......最高級品とさえ表現できるかもしれない。

 真のGMTコンプリケーションを搭載した自社製ムーブメント3285、高級ブレスレット(イージーリンクエクステンション付き)、ロレックスのクロノジー脱進機、パラクロムヒゲゼンマイ、COSC認定などの目に見えるメリットもあるが、ロレックスであることのすべてが価格に含まれており、歴史を振り返ると、決して悪いお金の使い方とは言えないだろう。


決断の仕方

 論理的に言えば、タイメックスを買うか、両方買うか、だろう。このような極端な価格差(特に226570の市場価格を考慮すると)、個人のキャッシュフローの厳しい現実からタイメックス派になるか(僕のように)、もしくはタイメックスは欲しいと思わないロレックス派になるかのどちらかだと思う。

Both versions of the current gen 226570 Rolex Explorer II

 もっと言えば、ロレックスを買う余裕があり、手に入れられる力があるなら、そうしなさい! ということだ。僕はファイナンシャルアドバイザーではないが(インターネット上でもやってない)、あなたのお金を預金口座に眠らせるより、手首のロレックスにした方がいい場合があることは確かだ。エクスプローラーIIは、実生活の機能を備えた素晴らしいデザインで、多彩で豊かな歴史も素敵だが、ラインホルト・メスナーのコスプレをするには高くつくだろう(そっくりな髪型もした方がいいし)。

 GMTコンプリケーションがないことを考えると、タイメックス ナビ XLはロレックスの代替品ではなく、同じような外観でより現実的な選択肢として機能し、全体的なスタイルにこだわる人たちにアピールするものと思われる。扇動広告から離れた現実的な予算にこだわりながら、全体的に雰囲気があるものが欲しい? ハンサムでつけやすく、しかも安価なタイメックスをどうぞ。世界の果てを冒険するような、一生に一度しか買えない時計をお探しなら、エクスプローラーIIはいかがだろう。

Shop This Story

HODINKEEはタイメックスの正規販売店です。コレクションはこちら。
HODINKEE Pre-Ownedでは、ロレックス エクスプローラーIIの過去の名作から、お好きなリファレンスをお探しいただけます。