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Introducing パテック フィリップ、キュビタスで初の永久カレンダーモデルRef.5840P-001を発表

永久カレンダー搭載Cal.240をベースにした改良により、キュビタスのラインとしては初のシェイプドムーブメントが実現した。

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我々が知っていること

本日から開始されるWatches & Wondersにおいて、パテック フィリップはキュビタスコレクション初のグランドコンプリケーションモデルを発表した。しかも、そこにはまるで“ブラインド”のような意匠まで備わっている。2024年のデビュー時に登場したプラチナ製キュビタス第1弾が、ビッグデイト、ムーンフェイズ、曜日表示を組み合わせていたのに続き、今回のRef.5840P-001もまた、プラチナケースと複雑機構という組み合わせをこのラインに持ち込む1本となった。そして何より興味深いのは、ノーチラスとキュビタスを象徴するリブ模様のダイヤルが、レーザーカットによって部分的に取り払われている点である。それによって見えてくるのは、いくつかの新要素だ。すなわち、キュビタス初のスケルトンダイヤル、そしてついに実現した、キュビタスで初となるケース形状に合わせたシェイプドムーブメントである。

Cubitus QP Soldier

 ケース径はほかの大型モデルと同じ45mmのままだ。内部により複雑なキャリバーを収めながらも、厚みはプラチナ仕様の先行モデルに対してごくわずかしか増えておらず、9.6mmから10mmまでと十分魅力的なサイズに抑えられている。さらに、プラチナケースのパテック フィリップにおけるおなじみの伝統として、ダイヤモンドもあしらわれた。キュビタスではそれが、6時位置のベゼルにひとつだけ、さりげなくセットされたバゲットカットダイヤモンドというかたちで表現されている。

Cubitus QP Dial Macro
Cubitus QP Case Side
Cubitus QP Skeleton Caseback

 ケース自体はおおむね従来どおりであり、新たに咀嚼すべき要素の大半はダイヤルとムーブメントにある。最初のプラチナ製キュビタスが持っていたブルーとプラチナのモチーフはそのままに、ダイヤルは永久カレンダー表示のための3つのサブダイヤルを伴い、左右対称の構成を持つに至った。9時位置のサブダイヤルは曜日表示と24時間表示、3時位置のサブダイヤルは月表示と閏年表示を担う。6時位置のサブダイヤルにはデイト表示とムーンフェイズが組み合わされており、このムーンフェイズは実は、パテック フィリップの通常コレクションとしては初めてという程にひと回り大きな表示を採用している。これは、ブランド創業175周年を記念して製作されたワールドタイムの限定モデル、Ref.5575GとRef.7175Rに着想を得たものだ。

 一般的なふたつの月を用いる方式ではなく、この大型ムーンフェイズ表示はひとつの月だけを使い、それが月の満ち欠け1周期ごとに1回転する仕組みとなっている。月はフォトリアルな表現で描かれ、ブラックメタライゼーションとレーザー刻印によってその効果が生み出されている。

 表側からはこの桟状の開口部越しに、内部に収められたスケルトン仕様かつケースに合わせた形状のCal.28-28 Q SQUを垣間見ることができる。従来のキュビタスはすべてラウンド型のムーブメントを採用しており、その点は多くの人に議論を呼んでいた。しかし今回の初のシェイプドキャリバーも、まったくの新設計ムーブメントではない。ベースとなっているのは、クラシックなCal.240 Qの発展形であり、とりわけRef.5140Gやノーチラス 永久カレンダー Ref.5740で知られる系譜のムーブメントである。パワーリザーブは48時間、振動数は毎時2万1600振動/時。ジャイロマックス テンプとスピロマックス製ヒゲゼンマイを備える。もちろん、それに合わせた改修も施されている。ブリッジはキュビタスのシルエットに沿うよう再設計され、あの印象的なリブ模様(あるいは、その“欠落”と言うべきか)は、サファイアケースバック越しに見るとさらに鮮明だ。ケース側面の埋め込み式コレクターからキャリバーへとつながる機構も、スクエアケースにおける新たな配置に対応するため調整が加えられている。言うまでもなく、ムーンフェイズ機構にもアップデートが施された。

Cubitus QP

 このキャリバーは、ロジウムメッキによるモノクロームの色調で仕上げられ、焼き入れによって青く染められたネジがその表情にコントラストを添える。さらに、マイクロローターにはカラトラバ十字のモチーフが手彫りで施され、ブルーのニス仕上げも手作業で行われている。巧妙な工夫として、軸受けのルビーは透明なサファイアに置き換えられており、モノクロームの印象はいっそう徹底されたものとなった。ブリッジの桟状構造は、アングラージュを施すための十分な面積も確保している。

 新しいパテック フィリップ キュビタス 永久カレンダー スケルトン Ref.5840P-001の価格は、3053万円(税込)である。


我々の考え

キュビタスに永久カレンダーモデルが加わること自体は、確実のいずれそうなるだろうと予想できた話である。だが多くの人が同意するだろうと思うのは、スケルトン化そのもの、そして本当に意外だったのはその見せ方である。もちろん、Cal.240をベースにした改良によって、ようやくシェイプドムーブメントが実現したのは歓迎すべきことだ。とはいえ、せっかくなら、最初のプラチナ製キュビタスで打ち出されたビッグデイトのモチーフを引き継ぐかたちで、まったく新しい永久カレンダー搭載ムーブメントを投入して欲しかったという思いも残る。もともとキュビタスというコレクション自体が賛否を呼ぶ存在だったが、今回のスケルトンダイヤルはそれ以上に意見の分かれるものになりそうだ。裏側に見えるムーブメントブリッジのスケルトン意匠は非常に魅力的だと感じる一方で、それが表側に現れたときにどう受け止めるべきかについては、まだ判断がつかない。もっとも、今週中に実機を見る機会があれば、また印象も変わってくるはずである。今回のモデルに加え、会場で発表されたほかのパテック フィリップの新作についても引き続き注目していきたい。


基本情報

ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: キュビタス 永久カレンダー スケルトン
型番: 5840P-001

直径: 45mm
厚さ: 10mm
ケース素材: プラチナ
文字盤色: ブルー
インデックス: ホワイトゴールドのアプライド
夜光: あり
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: テキスタイル調のモチーフを備えたコーデュラコンポジットストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 28-28 Q SQU
機能: 時・分表示、永久カレンダー、ムーンフェイズ表示
直径: 28.5mm
厚さ: 5.04mm
パワーリザーブ: 48時間
巻き上げ方式: マイクロローター式自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 27
クロノメーター認定: なし


価格 & 発売時期

価格: 3053万円(税込)
発売時期: 発売中
限定: なし 

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