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我々が知っていること
夏の終わりの楽しみとして、タイメックスは本日4本の新作モデルを発表した。まずは最新作となるQ TIMEX リイシュー 1975 エニグマから紹介しよう。以前にそのコンセプトを取り上げたことがあるので(詳しいスペックはそちらの記事を参照いただきたい)、ここではおさらいを兼ねて説明する。このモデルは“ミステリースタイル”デザインの廉価版であり、針の大部分がダイヤルの色と同化して見えることで、あたかも針が宙に浮いているように見えるのが特徴だ。針の先端部分だけが色づけされ、今回のモデルではブラックのダイヤルに対してホワイトの針がコントラストを描いている。浮遊するクリスタルディスクを用いた超高級なミステリーダイヤルほどの優雅さはないが、手ごろな価格で楽しめる選択肢であることに変わりはない。ケース径37mmのゴールドトーンのリサイクルステンレススティール製ケース、ブラックダイヤル、クォーツムーブメントを搭載し、レザーとファブリックのストラップが付属して239ドル(日本円で約3万5000円)という価格設定だ。
Q TIMEX 1975 エニグマ。
続いて登場するのは、Q TIMEX 1972 “タイムマシン” リイシューの新作2本である。ブレスレットを備えたゴールドトーンと通常のSS仕様で、いかにも1970年代らしいドーム型ケースを採用し、ケース径は40mm、防水性能は50mを備えている。スタンダードなSS版はブルーのサンバーストダイヤルにシルバーのアプライドインデックスを配し、デイト表示にはホワイトの枠が設けられている。このモデルの価格は249ドル(日本円で約3万6000円)と非常にお買い得に感じられるが、さらに“価値ある選択肢”を求めるなら、ゴールドトーンのインデックスを備えたゴールドトーン版が用意されており、こちらには本物のタイガーアイダイヤルが採用されている。それでいて価格はわずか5000円高い、279ドル(日本円で約4万1000円)に設定されている。
Q TIMEX 1972 タイムマシン リイシュー。
Q TIMEX 1972 タイムマシン リイシュー。
最後に紹介するのは、世界で最も有名なビーグル犬(とその仲間たち)のファンに向けたモデルだ。タイメックスは『ピーナッツ』の75周年を記念して、新作のタイメックス マーリンを発表した。ダイヤルにはピーナッツ75周年のロゴがあしらわれている。リサイクルSS製ケースに自動巻きムーブメントを搭載し、ケース径は40mm、リサイクルSSブレスレットが組み合わされている。ブランドによれば特別仕様のシースルーバックも備えられているというが、写真は公開されておらず、購入者へのサプライズとなりそうだ。ほかの40mm径マーリンと同じムーブメントであれば、約40時間のパワーリザーブを持つミヨタ8215である可能性が高い。この新しいタイメックス×ピーナッツの価格は359ドル(日本円で約5万2000円)である。
タイメックス×ピーナッツ マーリン オートマチック 75周年記念モデル。
これらの新作について詳しく知りたい方は、タイメックス公式サイトを訪れて欲しい。
我々の考え
タイメックスは多くのコレクターにとって特別な存在である。おそらく多くの人が、最初に手にした時計はタイメックスかG-SHOCK、あるいはセイコーだったのではないだろうか。ただし、人々はしばしば(よりよく見える)高級ブランドへと早々に移ってしまう。しかし今回の新作は、価格以上の満足感を提供してくれるモデルだ。個人的にはブランドロゴ入りのダイヤルはあまり好まないのだが、4本のなかで最も日常的に使いやすそうなのはマーリンだと感じている。一方で、1970年代のタイメックスのヴィンテージデザインに熱狂的なファンは多いが、それらは希少で高額になりがちだ。だからこそ、楽しいデザインを手に取りやすい価格で提供することは、時計業界にとって必要なことだと思う。
価格&発売時期
価格: 239ドル〜359ドル(日本円で約3万5000~5万2000円)
発売時期: 発売中
限定: なし
詳しくはタイメックス公式サイトをご覧ください。
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