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ロンジンといえば馬関連のスポンサードをしているイメージが強いが、実はスキーともつながりが深く、国際スキー連盟(FIS)のオフィシャルパートナーであり、アルペンスキーワールドカップのオフィシャルタイムキーパーでもある。僕も今回この事実を初めて知り、スイスをはじめヨーロッパでのスキーというスポーツの浸透具合を思い起こして妙に納得をした。僕自身、スキーにはそんなに馴染みがないのだが、ありがたいことに2月22日に開催されたアルペンスキーワールドカップを観戦する機会をいただくことができた。
4年に一度のワールドカップ、今回の開催地は前回大会に続いて新潟県は苗場スキー場である。二大会連続の開催となった理由には、皆川賢太郎さんの尽力によるところが大きいそうだ。日本でスキー競技というと、モーグルなどのフリースタイルやジャンプの方がメジャーであるが、アルペンスキーは実は雪上のF1とも呼ばれ、世界的な注目を集める種目。そんな競技を日本にも根付かせ、ゆくゆくは強い選手を育成するために皆川氏はこうした大きな大会の誘致を行なっているのだそうだ。
彼が現役時代に活躍したのは、男子・回転、スラロームとも呼ばれる花形競技である。フラッグが立てられた急斜面のコースを滑り降りる競技で、高速ターンを繰り返すことからスキー競技の中でも高い技術が求められるという。また、急な環境の変化にも対応しなければならないのがこの競技の大変なところでもある。急斜面のコースが故に突風などの影響も受けやすく、これらをケアしながらテクニックとスピードを競うのだから恐れ入る。
選手にとっても過酷な環境であることを痛感しつつ、計時を行う時計にとってもこの場は易しくないだろうと想像した。何しろ多くのクォーツ時計はその精度に温度変化の影響を受ける。わざわざこのような過酷な現場での公式計時に臨むことは、ロンジンの企業姿勢を表しているともいえるだろう。コースの麓に設置されたロンジンブースに飾られたコンクエスト V.H.P.を見て、このブランドは過酷なことなど百も承知なのだと、僕は密かにその想いを感じ取った。
さて大会はというと、大回転では中盤以降に滑走したクロアチアのフィリップ・ズブチッチ選手が他を寄せ付けない記録を叩き出してそのまま優勝(2位はスイスのマルコ・オデルマット選手、3位はアメリカのトミー・フォード選手)。回転(スラローム)は、ギリギリまで協議されたものの悪天候のため中止という結果になってしまった。
文字通り、その身ひとつで滑走するアルペンスキーヤーたちは、滑り終えるまでの3分弱の時間をどのように感じているのだろう。競技自体を初めて間近で見た大回転であるが、おそらく極限の時間を生きる彼らへの興味と尊敬の念を感じずにはいられなかった。
大回転ではクロアチアのフィリップ・ズブチッチ選手が優勝。
驚異的なタイムを叩き出したフィリップ・ズブチッチ選手。
会場に設置されたロンジンのブース。ワールドカップと同じコースを体験できるシミュレーターが用意されていた。
僕が当日ハンズオンさせていただいた、コンクエスト V.H.P.。精悍な白ダイヤルがゲレンデに見事に映えていた。GPDシステムにより、衝撃や磁気からも時計が守られるためリスクのある環境下での使用でも心強い。
モデルのNikiさん。『テラスハウス』出演で著名に。
モデルの浅利琳太郎さん。