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我々が知っていること
そろそろ年末年始の長い休暇をゆっくりと過ごす時間が必要だと思っていた矢先、IWCは今朝早く、私たちを眠りから覚ましてくれるような発表を行った。我々が注目しているのは、新しいビッグ・パイロット...それも、ひねりが加えられたモデルだ。IWCのアイコン的存在であるパイロットのためのツールウォッチに、初めてクロノグラフ機能が搭載されたのだ。ビッグ・パイロット・ウォッチ・モノプッシャー “プティ・プランス”と名付けられたこのモデルは、500本の限定生産モデルである。
登場したのは、46mm超の大型のビッグ・パイロットケースに大型のモノプッシャークロノグラフを収めた1本。プティ・プランス(星の王子さま)に着想を得たブルーの文字盤には、ヴィンテージ風のはっきりとしたアラビア数字が配されている。サブレジスターは縦に並んでおり、3時位置には日付表示窓がある。
モノプッシャークロノの仕組みをご存知の方ならおわかりだと思うが、まだご存じないという方のためにこのモデルの仕組みをご説明しよう。実際のクロノグラフ機能は、リューズ内のプッシュボタンで制御される。このボタンを1回押すと、計時機構が作動し(クロノグラフ秒針が動きだす)、2回目には計時が停止する。3回目を押すと、クロノグラフがゼロに戻る。これらすべての操作は、ひとつのプッシャー(モノプッシャー)で行われるのである。文字盤には、12時位置の積算計に1時間までの時間経過が表示される。
パイロット・ウォッチやクロノグラフで知られるブランドが、これまで両者を融合させようと考えたことがなかったというのは興味深いことだ。まぁ、おそらく今が一番いい時期なのだと私は推測している。
IWCのクリエイティブ・ディレクターであるクリスチャン・クヌープ氏は、プレスリリースのなかでこの試みについて次のように述べている。「私たちは以前から、クロノグラフ機能を搭載した『ビッグ・パイロット・ウォッチ』を発表するというアイデアを持っていました。しかし、大型のケースと円錐形のリューズ、そしてケースサイドに配されたふたつのクロノグラフ・プッシャーというまごうことなきデザインからは想像もつきませんでした。そして、モノプッシャークロノグラフを搭載するという驚くべき、そして同時に論理的なアイデアを思いついたのです」。
我々が思うこと
私は、オニオンリューズと巨大なプッシャーを備えたビッグ・パイロットの登場には、かなりワイルドだと好意的に思う。しかし、時計の世界ではほかにもいろいろなことが起こっている。とはいえ、今日私たちが手にしているのは、ビッグ・パイロットの基本的なデザインを崩すことなく、しかも新しい複雑機構を導入した作品である。
今年はIWC ビッグ・パイロットの年になりそうだ。つまり、2021年は "小さな "ビッグ・パイロットが登場した年として永遠に語り継がれるだろう(数週間前に弊誌のコール・ペニントンが素晴らしいレビュー記事「IWC ビッグ・パイロット・ウォッチ 43を1週間レビュー」を執筆した)。そして春には、永久カレンダーを搭載したビッグ・パイロットを通常の生産モデルにすることを発表。ビッグ・パイロットの文字盤がどれほど複雑になるか、その前例を作ったのはこの時計だった。今回発表された新しいモノプッシャーは、ふたつのサブレジスターを備えているものの、QP(永久カレンダー)の複雑さには及ばない。
このモデルに搭載されているのは、IWCが製造する3つのクロノグラフムーブメントのうちのひとつで、唯一の手巻き式であるCal. 59365だ。同社によると、リューズを70回まわすだけで、8日間のパワーリザーブが得られるとのこと。ディスプレイケースバックからは、パワーリザーブ表示が確認できる。
この時計は、ほかのビッグ・パイロットモデルとは見た目が異なる。ひとつは、モノプッシャー機能が非常にレトロな複雑機構であること。一般的にこの機構は、ヴィンテージの美学を表現するような時計に搭載される。このモデルも例外ではなく、アラビア数字のインデックスを見れば一目瞭然。明らかにアーリーセンチュリー的な雰囲気を醸し出している。
しかし、この時計はデザインのインスピレーションを得るために過去を振り返るだけではない。オールドスクールなスタイルに加えて、IWCはこのモデルをサブコレクション「プティ・プランス」の一部とし、特定のダークブルーの文字盤を採用した。この文字盤の色と全体的なデザインは、ほかのモデルとは異なり、IWCにとって初めてのリリースとなるこのモデルをより特別なものにしているのだ。
基本情報
ブランド: IWC
モデル名: ビッグ・パイロット・ウォッチ・モノプッシャー “プティ・プランス”(Big Pilot’s Watch Monopusher Edition "Le Petit Prince")
型番: IW515202
直径: 46.2mm
厚さ: 14.6mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルー
インデックス: アラビア数字
夜光: あり
防水性能: 60m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: 59365
機能: 時、分、秒、クロノグラフ
パワーリザーブ: 8日間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 4Hz
石数: 36
クロノメーター認定: なし
追加情報: エキシビションケースバックからパワーリザーブインジケーターを確認できる
価格 & 発売時期
価格: 191万4000円(税込)
発売時期: 今すぐ
限定: あり、500本
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この時計の詳細については、IWCの公式サイトをご覧ください。
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