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Introducing ラドーセラミックウォッチの誕生40周年を記念したインテグラルを発表

ブランドのセラミック技術を象徴するモデルが現代に蘇る。

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我々が知っていること

ラドーはセラミックの代名詞とも言えるブランドだ。ブランドのカタログを思い浮かべると、光沢のある黒と白のユニークで個性的なフォルムが、比喩的にも文字どおりにも、ひときわ際立っている。これはラドーというブランドの40年にも及ぶセラミック素材との長い歴史、そして1万ドル(日本円で約160万円)以下の価格帯におけるセラミックウォッチ市場での一定の存在感を物語っている。

rado ceramics on polishing beads

 ラドーは、スウォッチ グループのなかでも異色の存在だ。同価格帯の他ブランドに比べ、アメリカでは話題に上る機会が少ない。その背景には、同国がラドーにとって最大市場ではない事実がある。“インドのロレックス”というニックネームは、ラドーのビジネスの42%がインド、中東、アフリカで行われていることから、確かに説得力がある。世界で最も人口の多いインドでは、1000から3700スイスフラン(日本円で約20万から75万円)の価格帯の時計市場において、ラドーは実に50%のシェアを占めている(同ブランド調べ)。

 今年はラドーにとって大きな節目となる年で、セラミック素材を採用した初の腕時計、インテグラルのデビューから40周年を迎える。そんな記念すべき年に発表されたのが、インテグラル40周年記念モデルだ。80年代の雰囲気を色濃く残しつつ、オリジナルモデルを忠実に再現したモデルは光沢のあるブラックとゴールドを纏い、オリジナルのレクタンギュラーケースをそのままに、横28mm×縦39.8mmとわずかにサイズアップしている。

Rado Integral 40 soldier comparison

新作のインテグラル 40周年記念モデル(左)とオリジナル(右)。

Rado Integral 40 Side
Rado Integral 40 Caseback

 内部に搭載されたクォーツムーブメント Cal.R279のおかげで、時計の厚さはわずか7.3mmと、きわめてスリムに仕上がっている。ベゼルとブレスレットの中央リンクにはブラックセラミックが使用され、ケースやブレスレットの残りの部分、ダイヤルのインデックス、そして日付表示窓にはPVDコーティングが施され、イエローゴールドとのコントラストが際立っている。端から端までカーブを描くサファイアクリスタル風防は、ゴールドのメタリック加工が施された長方形の枠によって二重に縁取られ、全体をまとめ上げている。

 新作のラドー インテグラル 40周年記念モデルの価格は、38万1700円(税込)だ。


我々の考え

セラミック素材は、明らかにラドーのブランドアイデンティティの重要な一部だ。ラドーの時計は必ずしも万人受けするものではないものの、常にニッチな市場に特化しているが、その点こそ、私が同ブランドのラインナップで最も高く評価しているところだ。

 先日、ラドー(およびスウォッチグループ傘下の他ブランド)向けのセラミックが製造されているコマデュール工場を訪れる機会があった。この体験をフォトレポートとしてお届けしたいと思っていたが、残念ながら工場内では写真撮影が禁止されていた。しかし粉末から最終的な研磨製品へと変化していく過程を見るのは、実に興味深いものだった。

Injection moldiner ceramic

射出成形中のケース。

Ceramics powder
Rado Integral 40 sintering

脱脂と焼結の工程。

 ラドーは、セラミック製ケースの成形にふたつの工程を採用している。ひとつはプレス成形で、セラミック粉末を超高圧でプレスして初期形状を作り、その後きわめて高い温度で焼結するものだ。しかしより複雑な形状の場合は射出成形が用いられる。一体どうやればセラミックを射出成形可能なのか想像もつかなかったため、その製造過程は目を見張るものだった。

 実際には、セラミック粉末はキャリア剤として機能するプラスチック化合物と混合され、スラリー(泥状の混合物)となり、きわめて高い圧力(約1000バール)で金型に射出される。金型内の成形品が冷却されたあと、脱脂工程が行われ、プラスチック化合物がほぼ溶解し、残った純粋なセラミック片が焼結される。もちろんこの工程では大きな収縮が発生するため、金型などはサイズ縮小に対応できるように設計する必要がある。

Rado Integral 40 Slanted

 ブランドの主眼であったインテグラル 40周年記念モデルについて言えば、これはまるでタイムマシンからそのまま出てきたかのような印象を受ける。デザインは時代を感じさせるものだが、それこそが狙いなのかもしれない。

 この価格帯でセラミックを採用しているのは確かにユニークだが、イエローPVD仕上げのパーツとのあいだで耐久性に差がある。結局のところ、本作の発表はラドーの歴史における異色の断面にすぎないが、セラミックによるウォッチメイキングの歩みを、そのモデル単体を超えるスケールで示していると言える。


基本情報

ブランド: ラドー(Rado)
モデル名: インテグラル(Integral)
型番: R20258162

寸法: 横28mm、縦39.8mm
厚さ: 7.3mm
ケース素材: イエローゴールドカラーのPVDコーティングを施したステンレススティール
文字盤色: サテン仕上げのブラック
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: PVDコーティングを施したSS製とブラックセラミック製のブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: R279
機能: 時・分表示、日付表示
巻き上げ方式: クォーツ


価格&発売時期

価格: 38万1700円(税込)
発売: 発売中
限定: なし

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