セリカがリネンに着想を得たふたつのモデルでパレードコレクションを拡大

我々が知っていること

New York Watch Weekの一環として、セリカはパレードコレクション初の拡張モデル、1174 “リネン”を発表した。これまでのパレードモデルに続き、この新作はセリカのスポーティな異形ケースのドレスウォッチに、それぞれフレッシュなダイヤルテクスチャーを導入。クロス織りの布地からインスピレーションを得た新しいパレードモデルは、スレートとタバコの2色から選択可能だ。

　これらの新しいモデルは基本的に新しいダイヤルを備えたものにすぎず、リネンパレードモデルは、先行モデルと同じ物理的なフォルムを提供している。サイズは幅35mm×縦41mm×厚さ8.2mmで、ラグがなくSS製の“スタジアム型”ケース形状が特徴だ。そのスリムなフォルムにもかかわらず、Ref.1174は100mの防水性能を誇る。これはネジがケース全体を貫通し、ベゼルの裏側と接続するデザインによって実現されたものだ。ベゼルにはバーティカルサテン仕上げを施し、両方のダイヤル（タバコはブラウン、スレートはブルー）はほとんど文字情報がなく、小さな円筒形のアワーマーカーがセットされている。

　パレードコレクションのほかのモデルと同様に、リネンモデルはコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたスイス製の自動巻きムーブメント、ソプロード製M100を搭載している。このムーブメントは時・分のみを表示し、デイト機能や秒針もないためその縦長の開口部は雑然としていない。パワーリザーブは42時間、2万8800振動/時（4Hz）で時を刻む。全スペックは以下に記載している。

　セリカ Ref.1174 パレード “リネン”の価格は1790ドル（日本円で約27万円）で、セリカのウェブサイトおよび一部の小売パートナーを通じて現在発売中だ。各カラーには、それぞれにマッチしたアリゲーター型押しカーフストラップと、セリカのパレード用ピンバックルが付属する。

我々の考え

そのサイズ感、スペック、そしてパレードのオリジナルデザインのファンとして、このリネンダイヤルが持つ、わずかにカジュアルな魅力に異議を唱えるのは難しいだろう（リネンダイヤルを持つデイトジャストのオーナーとしてそう言っておこう）。この特徴的なケースはパレードのダイヤルにとっての額縁のように機能するが、ほとんどのブランドが、この関係性を利用しようとするだろう。だがセリカのようなディテールと洗練された製品ラインナップには及ばないと僕は思う。

　1800ドル（日本円で約27万円）弱という価格と、スイス製の自動巻きムーブメントを考えれば、価格設定はセリカに期待されるものと完全に一致している。そしてこれらのモデルはきわめて人気を博すだろう。また、昨年の11月に発表されたオリジナルモデルに対する、少しだけドレッシーではない選択肢として特別感を保ちながら、その役割をうまく果たすだろうと僕は考えている。

基本情報

ブランド: セリカ（Serica）
モデル名: 1174 リネン（1174 Linen）

直径: 幅35mm×縦41mm
厚さ: 8.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: スレートブルーまたはタバコグリーン
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: カーフレザーストラップ

ムーブメント情報

キャリバー: ソプロード製M100
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25石

価格＆発売時期

価格: 1790ドル（日本円で約27万円）

詳しくはこちらをご覧ください。

introducing

Serica

2025年新作

Introducing セリカがリネンに着想を得たふたつのモデルでパレードコレクションを拡大

ブルーまたはブラウンのテクスチャーが、ブランドの特徴的なドレスウォッチにひねりを加える。

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