Introducing タグ・ホイヤー　モナコ クロノグラフ レーシングブルー限定モデルが登場

　1960年代、モータースポーツ界で企業スポンサーが広まる以前のレーシングカーはナショナルカラーで区別されており、イギリスのレーシンググリーン、イタリアのレッド、ドイツのホワイト、そしてシルバー、アメリカはホワイトにブルーのストライプといった風に国ごとに配色がされていた。その当時、フランスはレーシングブルー（Bleu de France）と呼ばれる、深みのある鮮やかな青だったのだ（興味のある方はHEX#318CE7で検索）。フランスにおいて、この色は王朝から由来している。（フランス革命前まで）フランスの紋章に描かれていたフルール・ド・リスは常にアジュール（明るく鮮やかな紺）で描かれていたのだ。

　そして今、ブルー・ド・フランスがタグ・ホイヤーのモナコにやってきた。インダイヤルとパンチング加工されたレーシングストラップはともにアジュールカラーで統一され、クロノグラフ秒針にはとても目立つ鮮やかなイエローライムのアクセントを添えている。グレード2のチタンケースは直径39mm（ラグからラグまでは47.4mm）、厚さは14.3mm。モナコは、デュボア・デプラ社のクロノグラフモジュールを採用したタグ・ホイヤーの自動巻きCal.11を搭載している。つまりモナコのオリジナルレイアウトを忠実に再現しているのである。最も注目すべきポイントはリューズが9時位置に配されていること。クライアントやオーナーに自動巻きであることを伝えるためであり、毎日手でクロノグラフを巻き上げる必要はない。

　タグ・ホイヤー　モナコレーシング ブルー リミテッドエディションの希望小売価格は115万5000円（税込）で、2023年7月よりタグ・ホイヤーのブティックやオンラインショップ、またはそのほかの小売店にて手に入れることができる。1000本の限定生産で、各裏蓋には“ONE OF 1000”というエングレービングが施されている。

　このような背景から、タグ・ホイヤーがモナコをプラットフォームにして新しい革新的なことに挑戦し続けることは理にかなっている。例えば今年のOnly Watchで同ブランドは、モナコ初の見て楽しめる機械式スプリットセコンログラフを搭載した。スケルトナイズされた新しいモナコと、このチタンでできたレーシングブルーの限定モデルはタグ・ホイヤーがモナコをフレッシュかつコンテンポラリーなデザインを保ちながら、このモデル本来の精神を忠実に守っているという好例である。

　Cal.11を搭載したレギュラーモデルのスティール製モナコの希望小売価格は97万3500円（税込）で、チタン製は8150ドル（日本円で約113万2000円）。どちらも中古であればそれ以下で手に入る。塗装を一新した限定版のモナコが115万5000円（税込）に値上げしたことを正当化する主張はないが、少なくともタグ・ホイヤーのカタログに掲載されている限定版以外の選択肢のなかでは見栄えがよく、特に際立っている。

ブランド: タグ・ホイヤー（TAG Heuer）
モデル名: モナコレーシング ブルー（Monaco Racing Blue）
型番: CAW218C.FC6548

直径: 39mm
厚さ: 14.3mm
ラグからラグまで: 47.4mm
ケース素材: グレード2チタン
文字盤: シルバーサンレイ、ブルーオパラインサブダイヤル
インデックス: ロジウムプレートのアプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブルーパンチングカーフスキン、チタン製フォールディングクラスプ

キャリバー: 11
機能: 時・分・スモールセコンド、日付表示、クロノグラフ（30分計）
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 59
追加情報: セリタのSW-300をベースにした、デュボア・デプラ社のクロノグラフモジュール

価格: 115万5000円（税込）
発売時期: 2023年7月
限定: あり、1000本限定

詳しくはタグ・ホイヤーをご覧ください。