現代の時計業界では30万円以下という価格帯が“ファーストウォッチ”のひとつの目安になっており、各社が力を入れているせいか良作もかなり多い。機能とデザインの両方で満足度の高いラインナップが揃う「ダイバーズ」はもちろんのこと、ブランドの世界観を楽しめる「個性派」モデルや「機械式時計」だって、十分に予算範囲内になるだろう。今回は、タカシマヤ サマーウォッチウィークで買える時計から、その3つのカテゴリにおいてHODINKEE編集部のエディター3名がそれぞれピックアップした時計をオススメ。本ダイジェスト記事では、エディター和田がセレクトした3本の時計を掲載する。
ロンジンは復刻モデルが得意なブランドですが、レジェンドダイバーは1950年代末〜60年代モデルを丁寧に再現しており、ルーツに対するリスペクトを感じます。復刻する際にはデイト表示を加えられ、ビジネスシーンでの使いやすさも高まりました。配置のバランスもよいので好感がもてます。ブランドの中でもとびぬけた個性がありますし、洗練されたデザインも含めて図抜けた存在ではないでしょうか。
ロンジン レジェンドダイバー
インナー式の逆回転防止ベゼルにして、スマートなルックスに仕上げた1950年代末〜1960年代のダイバーズウォッチの復刻モデル。レトロな顔つきだが防水性能はしっかりと300m。シリコン製のヒゲゼンマイを使用するなど技術は最先端だ。
SPEC Ref.:L3.774.4.90.2 ケース径:42mm ケース&ブレスレット素材:ステンレススチール&レザーストラップ ムーブメント:自動巻き パワーリザーブ:72時間 価格:31万4600円
取扱店舗:髙島屋日本橋店、新宿店、玉川店、横浜店、柏店、大阪店、京都店、タカシマヤ オンラインストア
セイコー プロスペックスは着用シーンをイメージさせ、自分のライフスタイルを強調させる“ステイトメントウォッチ”です。とくにこのフィールドマスター メカニカルは、カーキやベージュなどミリタリーっぽい色使いが特徴で、ベゼルに方位表示が入っているのも他にはない個性です。タフなシーンに似合う時計ですが、ケース厚が11.7㎜しかないので着用感も良好。キャンプやアウトドアが好きな人にとってはパーフェクトな時計でしょう。
セイコー プロスペックス フィールドマスター メカニカル
1976年にデビューし、海外では「タートル」の愛称で呼ばれてきた人気ダイバーズを現代的に進化させた。アースカラーの配色はファッションとの馴染みもよく、42.4㎜というケースサイズながら11.7mmという厚みのためさらりと使える。
SPEC Ref.:SBDY099ケース径:42.4mm ケース&ブレスレット素材:ステンレススチール&ポリエステル ムーブメント:自動巻き パワーリザーブ:約41時間 価格:6万1600円
取扱店舗:髙島屋日本橋店、新宿店、玉川店、横浜店、柏店、高崎店、大阪店、堺店、泉北店、京都店、岐阜店、岡山店、タカシマヤ オンラインストア
キャプテンクック ブロンズ バーガンディは、一見すると華やかですが、全体の色のトーンを整えているので派手になり過ぎない。ブロンズケースにエイジングがかかり、渋みを増していく過程も楽しみたいですね。しかも最大300m防水でムーブメントは最大80時間パワーリザーブと、時計自体の能力もかなり高い。視認性を考慮してカレンダーディスクを白にしつつ、数字を赤にするなど、かなり細かいところにもこだわっている点にも好感が持てます。
ラドー キャプテンクック ブロンズ バーガンディ
1962年にデビューしたレトロダイバーズに、ブロンズケースを組み合わせた。ダイヤルやストラップには人気色のバーガンディを取り入れ、セラミックベゼルの発色も素晴らしい。機能も充実で、全方位的にハイレベルな時計だ。
SPEC Ref.:R32504407ケース径:42mm ケース&ブレスレット素材:ブロンズ&ファブリックムーブメント:自動巻き パワーリザーブ:80時間 価格:28万6000円
取扱店舗:髙島屋日本橋店、大阪店、タカシマヤ オンラインストア
タカシマヤ サマーウォッチウィークは各店およびオンラインストアにて、6月23日〜7月27日の期間で実施中。
フルバージョンの記事は、タカシマヤ サマーウォッチウィーク公式サイトでご覧ください。
Photos:Tetsuya Nikura(SIGNO) Styled:Eiji Ishikawa(TRS) Words:Tetsuo Shinoda