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第93回アカデミー賞の授賞式は、先日、ロサンゼルスのユニオン駅から生中継され、「ノマドランド」が最優秀作品賞を受賞した。我々は、誰がどの時計を身に着けているのか、テレビ画面に釘付けになった。COVIDの影響で例年よりも参加者が少なかったこともあり、控えめなイベントとなったが、手元を飾る時計には事欠かなかった。我々が確認したものは以下の通りだ。他にも何か見つけた方はコメントで教えて欲しい。
ダニエル・カルーヤ、カルティエ サントス ドゥ カルティエ スケルトン
映画『Judas and the Black Messiah(原題)』でイリノイ州で黒人解放運動を展開した政治組織「ブラックパンサー党」の指導者フレッド・ハンプトンを演じたダニエル・カルーヤ氏が、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。母親と妹と一緒に出席した32歳のカルーヤ氏のアカデミー賞での手首には、「サントス ドゥ カルティエ スケルトン」が装着されていた。ムーブメントの構造を利用してローマ数字を描いたモダンなスケルトン仕様の手巻きのサントスは、クラシックな選択でありながら、ちょっとした工夫が施されている。カルーヤにとっては初のオスカー受賞、2度めのノミネートとなった。前回のオスカーではIWCを着用していた。
リズ・アーメッド 、ジラール・ペルゴ ロレアート スケルトン
別のカテゴリーでは、また違うスケルトンウォッチが見られた。主演男優賞にノミネートされたリズ・アーメッド氏は、次第に聴覚を失っていくロックバンドのドラマーを描いた映画『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』で力強い演技を見せ、高い評価を得た。そんなアーメッド氏が、全身ブラックのコーディネートに合わせて選んだのが、ジラール・ペルゴのロレアート スケルトンだ。このモデルは、八角形のベゼルと一体化したブレスレットというスポーツウォッチの理想を追求した楽しいモデルで、アカデミー賞にふさわしいモデルだ。
チャールズ・D・キング、ピアジェ ポロ
『Judas and the Black Messiah(原題)』の監督であるチャールズ・D・キング氏は、クッション型のピアジェを身に着けていたが、我々の目にはポロ エンペラドール スケルトン トゥールビヨンのように見えた。ピアジェといえば極薄の時計を思い浮かべる人が多いと思うが、ジュエリーやジェム(宝石)セッティングにおける長年のノウハウは、文字盤側からマイクロローターが見えるスケルトンタイプの自動巻トゥールビヨンにも表れている。このモデルは、レッドカーペットに相応しい、真の意味での驚きをもたらす時計だ。
レスリー・オドム・Jr、オメガ コンステレーション
レスリー・オドム・Jr.氏は、ブロードウェイで大ヒットしたミュージカル『ハミルトン』での主人公アーロン・バー役で知られている。そして今回、彼はオスカーにノミネートされたのだ。昨晩の型破りなイベントで、オドム・Jr.はレッドカーペットショーでオリジナルソング賞にノミネートされた映画『あの夜、マイアミで』の「Speak Now」を披露。イエローゴールドのオメガ コンステレーション メンズ41mmを、非常に素晴らしい(そして同様にゴールドの)ダブルブレストのスーツに合わせていた。このモデルは、ブラック文字盤にブラックのレザーストラップを組み合わせたもの。一目でそれと分かるローマ数字のベゼルと、オメガのコーアクシャル マスター クロノメーターCal.8901が搭載されている。
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