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我々が知っていること
今週初め、H.モーザーはエンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨンの最新作を発表した。18Kレッドゴールドまたはチタンの40mmケースに、ハンマー仕上げのグラン・フー エナメルのアクアブルー文字盤が特徴的なニューモデルだ。ワンミニッツ フライング・トゥールビヨンとミニッツリピーターを搭載したこのエンデバーは、前モデルに比べるとやや小ぶりだが、モーザーのユニークな魅力は欠けていない。
この時計は、2019年に43mmホワイトゴールドケースで発表、2021年には同サイズのチタン製が登場し、今回はレッドゴールドまたはチタン製の40mmのオプションがラインナップされている。いずれも20本限定だ。この新しいケースには、新型ムーブメントであるHMC 904(43mmバージョンの903に対して)が搭載されており、前モデルと同じく、90時間のパワーリザーブ、3Hzで駆動する手巻きムーブメントで、手仕上げで美しい装飾が施されているのが特徴だ。
エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨンの文字盤は、モーザーがパーシャル・スケルトン・ムーブメントと呼ぶ方式で、中央に浮かび、トゥールビヨンとミニッツリピーターのハンマー、そしてリピーターのゴングが囲むように配置されている。また、ミニッツリピーターの作動用スライダー部分(9時位置のケースサイドにセット)にはテフロン製のランナーが使用され、スムーズな動作を可能にしている。
我々が思うこと
H.モーザーの特徴であるミニマリズムを生かしつつ、これだけの複雑機構をフルに発揮させるには、かなりの配慮が必要だろう。文字盤には一切の文字やマーカーがないため、複雑機構のための舞台となる。僕は実物を見たことはないが、画像から判断すると、最終的には美しいバランスを保ちつつ、見ごたえも十分なものになっている。
さらに、伝統的なもの(レッドゴールド)と斬新なもの(チタン)の両方を備えるという決断は、モーザーの時計デザインに対する若々しくモダンな視点を物語っている。このような時計は貴金属製でなければ嫌だという人もいれば、チタンのスポーティで控えめな性質(このような時計が控え目になれるなら)に喜びを感じる人もいるだろう。
エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨンの価格はどちらも4895万円(税込)で、モーザーが考えるコンプリケーション、ブランド、そしてさまざまなサイズや機能に合わせて拡張できる時計デザインのあり方を示すフラッグシップモデルとなっている。
43mmは現在のトレンドからすると大きい方だが、この40mmのペアは、身につけやすいパッケージのなかに本格的でエレガントな時計作りを求めるモーザー愛好家にとって、非常に理にかなっている。もし、あなたがこの時計を所有する幸運に恵まれたら、ぜひともその音色を隣の人に聞かせてあげて欲しい。
基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser)
モデル名: エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン アクアブルー(Endeavour Concept Minute Repeater Tourbillon Aqua Blue)
型番:1904-0400 (18Kレッドゴールド)、1904-0500 (チタン)
直径: 40mm
厚さ: 13.5mm
ケース素材: チタンまたはレッドゴールド
文字盤色:アクアブルー
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:ケースとマッチしたピンバックル付きアリゲーターストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: HMC 904
機構: 時・分表示、1分間フライングトゥールビヨン、ミニッツリピーター
直径: 33mm
厚さ: 9.62mm
パワーリザーブ: 90時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600 振動/時
石数:35
追加情報:手仕上げ、一部スケルトン
価格 & 発売時期
価格:両モデルとも4895万円(税込)
発売時期: 年内発売予定
限定:各 20本
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詳しくはH.モーザーのホームページをご覧ください。