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我々が知っていること
信じられないかもしれないが、H.モーザーはこれまで一度もセラミックウォッチを作ったことがなかった。そう、あのチーズを含む、とんでもない素材への挑戦で知られるブランドであるにもかかわらずだ。しかしベゼルのインサートに1、2回使用されたのを除けば、どういうわけかセラミックが選択肢として登場することはなかった。それが今回、新作のストリームライナー・トゥールビヨン コンセプト セラミックによって変わるのだ。モーザーのコンセプトシリーズに属するほかの時計と同様、新しいストリームライナーのダイヤルはおなじみのシルエットのなかで極限まで削ぎ落とされている。インデックスもロゴも、強烈なレッドフュメのグラン・フー エナメルダイヤルを邪魔することはなく、ホワイトゴールド製のベースに施された槌目模様が美しく透けて見える。中央には先端に立体的なグロボライトを配したモーザー特有の針が備わっており、視認性は十分に確保されている。しかしミニッツトラックがない以上、視認性は機能的な優先事項ではないのかもしれない。
レッドエナメルダイヤルのアクセントとなっているのは、予想どおり6時位置の開口部から姿を覗かせるフライングトゥールビヨンだ。これは60秒で1回転する。搭載されているのは、3日間のパワーリザーブとダブルヘアスプリングを備えた自社製の自動巻きムーブメント Cal.HMC 805である。このムーブメントはモーザー傘下のプレシジョン・エンジニアリング社(Precision Engineering AG)によって製造されており、裏蓋からは最新世代の自社製キャリバーに見られるスケルトン加工されたブリッジやアンスラサイト仕上げなど、ムーブメントの隅々まで鑑賞することができる。
これらすべてがストリームライナーらしいフォルムで、アンスラサイトグレーの新たに採用されたセラミック製のケースに収まっている。直径は40mm、厚さは12.8mmだ(風防を含む)。ブランドにとっての新素材でありながら、ブレスレットのバーティカルサテン仕上げ、ケースとブレスレットのサイドに施されたポリッシュ仕上げの面取り、そして全面ポリッシュ仕上げのセラミック製の裏蓋など、ストリームライナーらしい仕上げは健在だ。
H.モーザー ストリームライナー・トゥールビヨン コンセプト セラミックの価格は、1840万3000円(税込)となっている。
我々の考え
モーザーがこれまでセラミック製のケースやブレスレットを手がけてこなかったというのは、今考えてもなかなかおもしろいことだ。しかし今回、本作をカタログに追加するのには納得感がある。ストリームライナーというコレクションがブランドにおいて成熟した今、クラシックなモデルに新たなひねりを加える絶好の機会だ。当初、懐疑的な人々はストリームライナーを一体型ブレスレットのトレンドに乗っただけと切り捨てたが、このコレクションは同ブランドの楽しい時計を生み出すプラットフォームとして、確かな存在感があることを証明してきた。今作もその例に漏れない。斬新さという点では画期的な時計ではないかもしれないが、ブラック(失礼、アンスラサイトだった)とレッドエナメルの組み合わせは、全体としてとても満足感が高い。モーザー初のセラミック製の腕時計として強烈な印象を与える外観であり、市場にセラミック製のケースを持つフライングトゥールビヨンウォッチがそう多くないことを考えれば、ストリームライナーはこのカテゴリーを探している人々にとって有力な候補になるだろう。
基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: ストリームライナー・トゥールビヨン コンセプト セラミック(Streamliner Tourbillon Concept Ceramic)
型番: 6805-2100
直径: 40mm
厚さ: 12.8mm(風防なしで11mm)
ケース素材: アンスラサイトグレー セラミック
文字盤: レッドフュメ、グラン・フー エナメル
インデックス: なし
夜光: グロボライト(針に使用)
防水性能: 12気圧
ストラップ/ブレスレット: アンスラサイトグレー セラミック製の一体型ブレスレット、両開きDバックル付き
ムーブメント情報
キャリバー: HMC 805
機能: 時・分表示、60秒フライングトゥールビヨン
直径: 32mm
厚さ: 5.5mm
パワーリザーブ: 3日間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
クロノメーター認定: なし
追加情報: プレシジョン・エンジニアリング社製のダブルヘアスプリング
価格&発売時期
価格: 1840万3000円(税込)
発売時期: 2026年4月頃入荷予定
限定: なし
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