フィレンツェを拠点とし、年に2回開催されるメンズウェアの聖地、ピッティ・ウオモは第109回を迎え、記録的な動員数とともに自信に満ちた足取りで幕を開けた。1万9000人を超えるデザイナー、バイヤー、ジャーナリスト、そしてインフルエンサーたちのなかには多くの時計愛好家の姿もあった。ピッティにおいてヴィンテージウォッチは以前から市民権を得ているが、新しい参加者たちのあいだではヴィンテージファッションもまた主流となっているようだ。着古したバブアーやウエスタンウェア、そしてヘビーな金具が特徴的なフェイ(Fay)のジャケットはカルティエやIWC、オメガといった小型で、時に華奢な時計と対照的な調和を見せていた。また、テレメーターを備えたエベラールや、シェルパたちが愛用したエニカ、そしてジャンボサイズのパネライなど、不確かな未来を見据えてタフな過去に目を向けている参加者もいるようだ。
テレメーターダイヤルを備えた1940年代のエベラールのクロノグラフ。
パテック フィリップはそのエレガンスによって何度も主役の座を奪ったが、その優美な形状の頂点にあったのはカルティエ アルカードだった。楕円形のフォルムを持ち、このメゾンのヴァンドーム広場にあるブティックの窓からインスピレーションを得たモデルだ。
今月初めに開催されたピッティ・ウオモで披露された時計とスタイリングを楽しんで欲しい。
カルティエ アルカード。ヴァンドーム広場の窓から着想を得た、イエローゴールドとホワイトゴールドのツートン仕様のケースとベゼルの組み合わせが特徴的だ。
ダニー・ボランスキー(Danny Boransky)氏の初めてのヴィンテージウォッチは、日本語と英語のユニークなカレンダー仕様に魅了され選んだというセイコーだ。
ザック・ワイス(Zach Weiss)氏はターコイズカラーのヴィンテージディテールが印象的だ。
フィレンツェのスカイラインを背にするアノマ A1。
@bentvanlooy氏は雨には弱いがクラシックな1960年代のIWCに、型破りなカラーを合わせている。
モダンなモノトーンスタイルに、60年代のヴィンテージオメガ シーマスターを合わせた@thecreativegentleman氏。
@lucaarcangeli氏と、彼の60年代製エニカ シェルパ。
エニカ シェルパのケースバック。
エレガンスゆえに愛用しているが、@sartoriaripenses氏のジャガー・ルクルトは時刻合わせがほぼ不可能であるようだ。
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