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ロンジンがヘリテージシリーズの新作を発表した。ロンジン レジェンドダイバー 36mm。この時計は、特にレディス向けに作られたものだが(やっときた!)、HODINKEEの同僚たちと少し言葉を交わしてみて、男性にも申し分なくフィットすると意見が一致した(ジェンダー・ニュートラルのご時世だし、わたしはまさにその中で生きている)。今だから言えるが、わたしがこれまでに実際に自身で着けようと考えたことのあるダイバーズウォッチは、ロレックスのサブマリーナーだけだったのが、このロンジン レジェンドダイバー 36mmを見てからは、目の中に入れても痛くないお気に入りのツールウォッチがひとつ増えた状況だ。
レジェンドダイバー 36mm。
レジェンドダイバー 36mmはSS製で、直径はもうお分かりの通り36mm。ムーブメントはCal. L595で、ETA2000がベースになっている。この時計は基本的に、わたしたちがA Week on The Wristで詳細に取り上げた、ロンジン レジェンドダイバーの小型版で、ケースサイズが小さくなったもの。マーケティング的にいえば女性をターゲットとしているが、しかし36mmは、ほぼ誰に対しても訴求力をもつクラシックなヴィンテージサイズだ。メンズウォッチやレディスウォッチの理想的なサイズについては常々激しく議論されているが、すべてはここに行き着くとわたしは思う。ダイヤルは、わたしたちが好ましく感じる、42㎜バージョンのあのブラックのものと同じで、夜光が6時、9時、12時の位置に入っているのも、回転ベゼルが内側にあるのも同じだ。
ひとつ注目すべきなのは、この時計がベースとしているヴィンテージのオリジナルモデルRef. 7042も、ケース径が42mmであるということ。つまり、ロンジンが女性購買層にリーチすべくこの小さなサイズを実際に作ったのは、非常に興味深い動きだ。わたしはいいと思う。
バーガンディカラーもある。
特徴的なクロスハッチ模様を入れたリューズ。
レジェンドダイバーがエングレーブされたソリッドな裏蓋。
ダイヤルにはさらに、3時位置に信頼できるデイトウィンドウがついている。わたしの基準では非常にうまくまとめられているため、デイトはあっても構わない。そしてもっと重要なのは、ダイヤルには異なる5色が用意されていること。ブラック、パープルフュメ(パープルスモーク)、ティールフュメ(ティールスモーク)、バーガンディフュメ(バーガンディスモーク)、そしてホワイトだ(実際にはMOP)。どの色も素晴らしく、女性購買層を間違いなく引き付けると思う。その中でもわたしの個人的な好みは、ブラックとMOPのバージョン。そしてMOPはわたしがこれまで目にした中で最上品質とはいえないものの、25万4000円(税抜)〜のプライスを考えると満足感は高い(大きいサイズのバージョンも同じ)。
5色のダイヤルの選択肢のひとつ、パープルフュメ。
腕に着けると、非常にしっくりくる。スポーティで心地よく、威圧感が全くない。平均的な36mmの時計(例えばわたしの持つロレックス デイデイトなど)よりも、やや小さめにすら感じる。着けた感じが本当に小ぶりで、わたしが好む35mmの感覚だ。回転ベゼルが内部にあることや、光の当たり具合などでそう感じるのだと思う。最初に言ったように、この時計ならどんな腕にもしっくりくる。レディスと謳ってはいるけれど、男性も遠慮無用です!
腕に着けると実にしっくりきて、基本的に誰にでも合う。
MOPバージョンが個人的には好み。
レジェンドダイバー36mmの小売価格は、選ぶダイヤルとストラップにより、25万4000円から28万6000円(税抜)までの幅がある。この時計を始めとする新たなコレクションについての詳細は、ロンジンの公式サイトへ。
※ダイヤルカラーにより日本未展開。