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ノルケインは、新しい自社製(まぁまぁ、落ち着いて)ムーブメントNN20/1を搭載した時計を作り続けている。アドベンチャー ネベレストは、最近発売されたアドベンチャー ネベレスト GMTと共にアドベンチャーコレクションに加わった、3針ノーデイトのダイバースタイルウォッチだ。
昨年、このブランドはNN20/1を初めて世界に向けて発表し、事実上、インターネットの時計界隈をパンクさせた。デジタル上で群集が集まった理由は、ノルケインのムーブメントがチューダーの自社製キャリバーを製造しているのとまったく同じ会社によって作られたという事実からだ。
これを機に、自社製キャリバーとマニュファクチュールキャリバーの違いについて、古くからの論争が始まった。ノルケインは、NN20/1をまだマニュファクチュールキャリバーと呼んでいるのだろうか? 実際その通りだ。そして今、このキャリバーを手に入れることができる製品ラインナップを拡大している。
新しいネベレストには、なんと3つのバリエーションがある。氷のような雪山のようなダイヤルとグレーのベゼル(「グレーシャー」と呼ばれている)、フォレストグリーンのダイヤルとブラックのベゼル、そして限定版としてグレーのダイヤルを備えたバイカラー(スティールとローズゴールド)がある。それぞれのダイヤルには、盛り上がったテクスチャーのパターンが施されている。ストラップは、スティールブレスレット、ファブリック、ラバーのいずれかを選ぶことができる。
これらの時計は、例えばエベレストに登頂するような、冒険的な活動を実現することを目的としている。実際、ジェームズ(・ステイシー)が最初の紹介記事「ノルケイン アドベンチャー ネベレスト コレクション登場」で述べたようにネベレストコレクションの売上の一部は、バタフライ ヘルプ プロジェクト (Butterfly HelpProject)に寄付され、ヒマラヤで亡くなったシェルパの家族を支援したり、彼らの子供たちに教育を受けさせたりするのに役立てられる。
デザインは大きく分けて2つのバリエーションがあり、限定モデルがそのうちの1つをアレンジしたものとして提供される。通常の生産モデルはステンレススティール製で、グリーンの文字盤にブラックのベゼルと、ホワイトの文字盤にグレーのベゼルのものがある。前者はより植物の多い山を、後者は雪のある山をイメージしている。
しかし、これは200m防水のダイバーズウォッチなのだ。つまり、ベゼル12時位置の発光する夜光プロット、クリック感のある逆回転防止ベゼル、そして文字盤に直接プリントされた水深表示がある。他のスタイルの時計と見間違うことはないのだが、その名前は水深ではなく地上の高さを連想させる。私は実際、地上の高さを示してくれる時計があれば嬉しいのだが、まぁ余計なことかもしれない。
外観の美しさとデザインの話に戻そう。グリーンの文字盤には、全方向に直線的な長方形のパターンが浮かび上がっている。ホワイトの文字盤は、凍って固まった雪のような樹皮のような模様だ。見ているだけで足が冷たくなってきそうだが、2つのスタイルのなかでは、こちらの方が圧倒的に印象的で、視覚的にも美しいと言えるだろう。
限定モデルでは、草木や雪の結晶を取り除き、よりリュクスな雰囲気を演出している。ベゼルの数字から文字盤のテキストまで、すべてがローズゴールド色で彩られている。このモデルは、グリーンモデルと同じビジュアルのダイヤルパターンを採用。ローズゴールドとスティールのツートンカラーのベゼルには、グリーンモデルと同じブラックセラミック製のベゼルインサートが備えられている。文字盤はグレーだが、光の状態によってはブラウンと見間違うこともあるだろう。
アドベンチャー ネベレストに共通する要素は、アプライドマーカーが配置されている点、大きな赤い秒針とクロノメーター規格を示す同様の赤い文字が配されている点だ。
もちろん、ムーブメントも忘れてはいけない。この記事を読むと、昔からある「自社製とは何か」という議論が再燃しそうだが、私にはどうすることもできない。ノルケインがムーブメントメーカーのケニッシ社と提携しているということは、冒頭で述べたようにチューダー(そしてシャネル)のクロノメーター認定自動巻きキャリバーを製造しているのと同じサプライヤーからムーブメントを調達しているということになる。しかし、ジャック(・フォースター)が以前、この同じ議論に拍車をかけた記事のコメント欄で言ったように、「『自社製』という言葉は、チューダーがアメリカに再上陸するずっと前から存在している」。この記事で私がマニュファクチュールムーブメントやインハウスムーブメントという言葉を使うときは、厳密には、ブランドがムーブメントをどう呼ぶかという用語として使っている。
NN20/1はノンデイトでクロノメーター規格に準拠したムーブメントであり、昨年の限定版インディペンデンス21の発表時に、ノルケインの自社製キャリバーとしてデビューした。このムーブメントは、チューダーのノースフラッグに搭載されているチューダー MT5621と、ヒゲゼンマイ(チューダーはシリコン製、ノルケインはニヴァロックスタイプのヒゲゼンマイを採用)を除いて、デザインと構造のほとんどを共有している。70時間のパワーリザーブを備えており、チューダーが最近になって新作に採用し始めたエキシビションケースバックから見ることができる。
全体的に、これらの時計はその目的を果たしていると思う。どんなに重厚なデザインであっても、見た目にも雰囲気にも冒険心が感じられるのだ。一つを選べと言われたら、ホワイトダイヤルのバリエーションだろうか。最もデザインに特徴があると感じる。市場にはグリーンのモデルが溢れているが、このようなデザインの時計はあまりない。
ノルケインの新作は確かに注目されているが、それはどのブランドでも同じだ。新しいブランドであり、ムーブメント製造にこれだけの力を持っているのだから、決して軽視できない。後付けになるが、これらのモデルは私の個人的好みではないかもしれないが、楽しくて有能な、他とは違う3種のデイリーウォッチだと思う。
ノルケイン アドベンチャー ネベレスト。40×12.55mm SS製ケース。100本限定のツートンカラーのベゼルエディション。200m防水。サファイアクリスタル製ケースバック。ムーブメント NN20/1(ケニッシ社製)、28石、振動数2万8800振動/時、パワーリザーブ70時間。文字盤にはアプライドマーカーと "Old Radium" スーパールミノバを採用。ファブリックエラスティック、ラバーストラップ、またはSS製ブレスレット。価格は、グレーシャー 40万1500円(ラバーまたはファブリック)、42万9000円(スティールブレスレット)/ グリーンダイヤルのスティールモデル 39万6000円(ラバーまたはファブリック)、42万3500円(スティールブレスレット)/スティールゴールド 57万7500円(すべて税込)
Photos, Kasia Milton
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