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今夜ロンドンで、世界に1本ずつしか存在しないロレックス コスモグラフ デイトナ4本がオークションにかけられ、総額3730万英ポンド(約77億円)で落札されました(編注;日本時間で29日未明)。今年のWatches & Wondersで噂が広まり、今月初めに正式発表されたこのオークションはフィリップスとの共同開催で、競売人はオーレル・バックス氏が務めました。フィリップスは、ロレックスにとって初のチャリティオークションと位置づけています。収益は、ロレックス テスティモニーにゆかりのある2つの団体、ロジャー・フェデラーが設立したフェデラー財団と、レオナルド・ディカプリオが共同設立したRe:wildに寄付され、ロレックスのパーペチュアル プラネット イニシアチヴを支援します。
左:“スプリング” デイトナ。ホワイトゴールド製で、クリソプレーズダイヤルとレピドライトカウンターを備えている。右:“サマー” デイトナ。エバーローズゴールド製で、ターコイズダイヤルとルビーカウンターを備えている。
4本はいずれも貴金属製ケースに収められ、天然石ダイヤルと宝石を備えています。“ウィンター” デイトナは、プラチナ製のケースにブルーオパールダイヤルとラピスラズリのインダイヤルを備え、1000万英ポンド(約20億8000万円)で落札。“オータム” デイトナは、イエローゴールド製のケースにムーカイトダイヤルとクリソプレーズのインダイヤルを組み合わせ、1020万英ポンド(約21億円)で落札されました。“スプリング” デイトナは、ホワイトゴールド製のケースにクリソプレーズダイヤルとレピドライトのインダイヤルを備え、680万英ポンド(約14億円)で落札。“サマー” デイトナは、エバーローズゴールド製のケースにターコイズダイヤルとルビーのインダイヤルを組み合わせ、1030万英ポンド(約21億円)で落札されました。
ポール・ニューマンのポール・ニューマン デイトナは、2017年にデイトナ市場、ひいては時計市場全体を一変させました。
英語には“Things come in threes(物事は3つ続けて起こる)”という言い回しがありますが、今夜のオークションは、過去10年間を代表する3つの重要な競売のひとつと位置づけられるかもしれません。
約9年前、ニューヨークでポール・ニューマン本人が所有していたデイトナがフィリップスで1775万ドル(当時のレートで約20億円)で落札され、時計業界の新たな基準となりました。そして約5年前の2021年12月には、ティファニーブルーのパテック フィリップ ノーチラス 5711が650万3000ドル(当時のレートで約7億3830万円)で落札されました。
このティファニーブルーの5711は、2021年に再び状況を変えました。
今回の結果は、時計市場全体にどのような影響をもたらすのでしょうか? まず、タイミングは申し分ありません。フィリップスは今年5月、ジュネーブでの時計オークションにおいて、総落札額7480万スイスフラン(当時のレートで約150億円)という史上最高記録を樹立しました。そして6週間も経たないうちに、再びジュネーブでのオークションシーズンが始まります。11月7日と8日にフィリップスとアンティコルム、8日にサザビーズ、9日にクリスティーズが続き、年内には香港とニューヨークでの開催も控えています。今夜記録された3730万英ポンド(約77億円)という落札総額は、次のオークションシーズンに向けて、間違いなく最大の話題となるでしょう。ポール・ニューマンのデイトナは市場が比較の基準とする数字を打ち立て、ティファニーブルーのノーチラスも同様の役割を果たしました。そして11月7日を迎える頃には、この4本が新たな比較の基準として語られているはずです。
“ウィンター” デイトナ。プラチナ製で、ブルーオパールダイヤルとラピスラズリカウンターを備えている。
ロレックスにとって、今年は実に多くの動きがあった1年です。幕開けとなったのは、オイスターケースの誕生100周年でした。ブランドはWatches & Wondersで、100周年を記念するロレゾール仕様のオイスター パーペチュアル 41を発表し、この節目を祝いました。そして2週間前には、ロレックスとしては珍しくオフシーズンに新作発表を行い、ミラノでパーペチュアル パデローネを披露しました。今夜のオークションもまた、例年とはまったく異なるロレックスの1年を象徴する、最新の取り組みです。
新作発表にとどまらず、ロレックスはパーペチュアル プラネット イニシアチヴにも積極的に投資しています。6月には、ワシントンD.C.で再開館したナショナル ジオグラフィック探検博物館に1億ドル(当時のレートで約160億円)を寄付。さらに先週、ニューヨークで開催されたクライメート・ウィークNYCの期間中には、アレックス・オノルド(Alex Honnold)氏がホストを務めるポッドキャスト『Planet Visionaries』のシーズン6のプレミアを行いました。今回のオークションはハイエンドの時計製造、環境保全への取り組み、そしてテスティモニーといったロレックスの取り組みをひとつにつなぐ、ブランドにとって直接的な機会となっています。
“オータム” デイトナ。イエローゴールド製で、ムーカイトダイヤルとクリソプレーズカウンターを備えている。
今年初めに開催されたWatches & Wondersで、ロレックスは新作コスモグラフ デイトナ Ref.126502を発表しました。ロレジウム仕様のケースに、ホワイトのグラン・フー エナメルダイヤルを組み合わせたモデルで、今年のWatches & Wondersで最も印象に残った時計のひとつとして挙げる人も少なくありませんでした。ブランドから数々の大作が発表された今年、デイトナは少し影に隠れていたかもしれません。しかし実は、今年はデイトナにとっても大きな1年であり、今夜のオークションを経て、その存在感はもはや見過ごせないものとなりました。
この注目すべきオークションについて、ロレックスの公式情報はこちらをご覧ください。
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