trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ロレックスがロレゾール仕様の41mm オイスター パーペチュアル(Ref.134303)でオイスター誕生100周年を祝う

1世紀が経った今も、現代の腕時計の原点は依然としてオイスターにある。


ADVERTISEMENT

ここから語り始めるのがふさわしいだろう。現代において我々が理解する腕時計は、オイスターから始まったのだから。

 では、100周年という節目の重みをいかにプロダクトとして表現するのか。その答えは、自らのブランド全体を最も的確に体現するモデルに立ち返ることにある。ロレックスにとってそれはオイスター パーペチュアルである。同コレクションこそ、同社が生み出すすべての基盤となる存在だからだ。

 オイスター パーペチュアル(OP)は、ロレックスのカタログのなかでも最もそぎ落とされたモデルである。表示は時・分・秒のみ。日付表示もなければ、ムーブメントの複雑さに頼る余地もない。さらには遊び心としてのフルーテッドベゼルすら備えていない。あるのは、ステンレススティール製のケースに収められた、純粋でミニマルな“時を刻む”という機能のみである。その構成要素はきわめてシンプルだが、ロレックスの本質はすべてここに凝縮されている。オイスターケース、パーペチュアルローター、視認性に優れたクリーンなダイヤル、そして堅牢なブレスレット。あらゆる要素が機能性を突き詰めたかたちへと削ぎ落とされているのである。

Rolex OP 41 lifestyle image
イエローロレゾール仕様のオイスター パーペチュアル 41

 新作のオイスター パーペチュアル 41は、ツートーンのロレゾール仕様で登場。ケースおよびブレスレットにはオイスタースチールを採用しつつ、ベゼルとリューズには18Kイエローゴールドを組み合わせている。この構成は、従来のロレゾールに見られるようなブレスレット中央リンクにまでゴールドを配するスタイルとは異なり、あえて控えめなアプローチを取っている(その発想の一端は、1950年代のRef.6582 “ゼファー”に通じるものがある)。

 これは小さな変化ではあるが、意図があって意味のある逸脱だと思う。ダイヤルには、オイスター パーペチュアルとしては新色となるスレートグレーを採用。サンレイ仕上げが施され、インダストリアルな無機質さと内省的な落ち着きをあわせ持つ絶妙なトーンに仕上がっている。ミニッツスケールにはグリーンのマーカーが走り、YG色の針とインデックスが温かみのある輝きを添える。6時位置には“Swiss Made”に代わって“100 Years”の文字が配され、リューズには控えめながら“100”の刻印が施されている。オイスター パーペチュアルにゴールドが取り入れられたことは、このモデルにとって大きな転換点である。少なくともここ20年、SSによって定義されてきたこの時計が、いまやまったく異なる重み、すなわちより存在感のあるゴールドという重厚さをまとい始めたのである。

Rolex OP 41 100 years celebration watch

Ref.6582 “ゼファー”。

 少し俯瞰してみよう。OPはロレックスにおけるSS製エントリーモデルである。だが、その控えめで抑制の効いた立ち位置とは裏腹に、このラインはこの会社の最も大胆な試みのいくつかを受け止めてきた存在でもある。

 2020年、ロレックスはOPのカタログにカラフルなダイヤル群を投入した。そこには、燃えるようなコーラル、黄身を思わせる鮮やかなイエロー、いかにもロレックスらしいグリーン、地中海を連想させるターコイズ(いわゆるティファニーブルー)、そして柔らかなキャンディピンクといった、深く鮮烈なカラーが並んでいた。比較的シンプルな変化でありながら、その結果OPは実直なエントリーレベルのスポーティデザインから、何年にもわたってウェイティングリストが続く、ひと味違う表情を備えたアクセサリーへと変貌を遂げたのである。

 さらに2023年に登場したセレブレーションダイヤルでは、色とりどりのバブルをコラージュした意匠によって、ロレックスの型破りは一段と推し進められた。そして今年のジュビリーダイヤルは、幻惑的とすら言いたくなる色使いによって、これまでで最もマキシマリストなOPとなっている。

 新作のOP 41は、素材面における変化としてはややクラシックなアプローチとも言える。確かに従来から逸脱してはいるものの、その表現はロレックスらしい文脈にしっかりと根ざしたものだ。オイスター パーペチュアルにYGを導入するという試みは、理論上は大胆な一手だ。しかし、実際はあくまで抑制的で、ゴールドはリューズとベゼルに限定されている。これは、いわゆるバブルバック愛好家に向けたような全面的にゴールドをまとったOPではない。そうした表現は、すでに新たに登場したサテンゴールドなど、カタログの別の場所で展開されているわけだ。

 ここではゴールドはあくまで控えめで、時計全体の親しみやすさが保たれているのである。こうしたディテールは、単なる100周年を祝う装飾的な演出として受け取ることもできるだろう。しかし、OPコレクション全体におけるゴールドの新たな取り入れ方を見ると、そこにはより明確な意図が感じられる。ロレックスは、オイスター パーペチュアルという存在の可能性、その境界線を静かに押し広げようとしているのである。

Dial macro shot Rolex OP 41
Rolex OP 41
オイスター100年の歩みをひも解く

 究極にロレックスらしい時計を挙げよと言われれば、多くの人はデイトナやサブマリーナーの名を即座に思い浮かべるだろう。だが、OPこそがこのグリーンとゴールドの巨人の本質を最も純粋なかたちで体現した存在である。オイスターは、単にカタログに追加された新しいケースではなかった。それはすべての起点であり、この先に生まれるあらゆるモデルの礎となる存在だったのである。そして多くの意味において、それは現代の腕時計そのものの基盤でもあった。

 20世紀初頭の数十年間において、腕時計はまだ完成された存在ではなかった。第1次世界大戦が終結したばかりで人々の嗜好は懐中時計から腕時計へと移り始めていたものの、この新しいフォーマットには多くの妥協が伴っていた。

 当時のケースはホコリや湿気に対して脆弱であり、防水性を確保しようとする初期の試みもいまだ不完全なものに過ぎなかった。そうした従来の防水ケースにおける最大の弱点は常にリューズにあった。単純な引き出し式のリューズでは十分な密閉性を確保することができず、“ハーメティック”ケース(ケース全体を密閉構造にすることで防水性を高めたもの)のような別のアイデアも提案されたが、日常使用においては不便さが目立つものだったのである。

1922年製、ハーメティックケースを備えたロレックス サブマリーナー。

Wrist shot OP 41
Rolex OP bracelet
Rolex op 41

 1926年、ロレックスはベゼル、ケースバック、そしてリューズがミドルケースにねじ込まれる構造のケースを発表し、完全に密閉された環境を実現した。決定的なブレークスルーとなったのはリューズである。既存のねじ込み式リューズの特許を取得したうえでそれを改良し、ロレックスは従来の防水設計における最大の弱点だったリューズを、むしろ防水性を支える要へと変えたのである。その5年後の1931年、パーペチュアルローターがこのシステムを完成へと導いた。この自動巻き機構によって、時計は手首の自然な動きによって駆動するようになり、定期的にリューズをねじ戻して巻き上げる必要がなくなった。ケースは閉じたままにしておくことができ、内部の機構の完全性も維持されるようになったのである。防水性と自動巻き、このふたつが連携することで、時計製造の進む方向は大きく変わった。ロレックスは現代の時計製造の設計図となる組み合わせ、すなわち、ねじ込み式リューズによって実現された防水性と、360°回転するパーペチュアルローターを備えた機構を確立したのである。

 そこから生まれたのは新たな基準だ。いわば正確で、外的環境から守られ、なおかつ自律的に作動する時計だ。そうした意味において、オイスターは単一の製品というより、むしろT型フォード(フォードが1908年に発表したクルマ)が登場した瞬間に近い存在として振る舞っている。最初のひとつではなかったが、そのフォーマットを決定づけた時計だったのである。自動車にとってのステアリングホイールとペダル、時計にとっての防水性、自動巻き、そして信頼性あるケース。その後、多くが追随することになるシステムであった。

 OP 41
Rolex clasp OP 41

 防水性、自動巻き、そして信頼性。この組み合わせは、やがて時計製造における黄金のスタンダードとなった。今日では、その基準はほとんど意識されることがない。多くの時計が少なくとも30mの防水性能を備え、自動巻き機構も当然のものとして受け入れられているからである。こうした前提はいまやカテゴリーそのものに組み込まれているが、その起点、あるいは広く普及させた存在こそがオイスターであった。

 オイスターケースの誕生は単にロレックスの製品ラインを拡張したにとどまらない。それはロレックスという存在が成し得る世界そのものを押し広げたのである。防水性を備えた“ドレスウォッチ”から、ダイバーや探検家のためのツールウォッチ、さらには計測を目的としたクロノグラフに至るまで、そのすべての基盤となったのがオイスターケースだった。現在存在するあらゆるモデル(ル・マン デイトナからヨットマスター IIのレガッタクロノグラフに至るまで)は、このオリジナルの外装から枝分かれしたものと言える。15のコレクションにまたがっても、その根幹となる構造は一貫している。技術的に言えば、それらはすべてオイスター パーペチュアルに分類される時計である。モデルは多様化を遂げたが、その構造自体は変わることがなかったのだから。

Rolex Group Shots

 ロレックスは世界そのものを実験の場として捉えていた。探検家や科学者、冒険家たちは、オイスター搭載の時計を高地から深海に至る過酷な環境で着用し、その実体験が開発へとフィードバックされていったのである。そうした実地での使用に応じてシステムは進化を続け、やがて耐圧性能や耐磁性能の向上、回転ベゼルの開発、クロノグラフ機能の統合、さらには複数のタイムゾーンを追跡する機能の実現へとつながっていった。この原初のマトリクスから多様な時計群が派生し、さらにそれぞれが各分野におけるベンチマークとしての地位を確立していったのである。

 精度、防水性、そして自動巻き。この三大要素は、およそ1世紀にわたってロレックスの方向性を形づくってきた。そして2026年、その枠組みはさらに拡張されつつある。ロレックスは高精度クロノメーター認定の基準を見直し、従来の精度、防水性、自動巻き性能、そして自律性に加え、耐磁性能、耐久性、さらにはサステナビリティを新たに組み込んでいる。これらの基準は、もはや製造工程の最終段階でチェックされる項目ではない。耐久性や耐磁性能は開発段階から設計に組み込まれ、サステナビリティについても素材選定や製造プロセス全体を通じて継続的に考慮される要素として位置づけられているのである。

Rolex OP 41 clasp

 輝かしい、栄光の100年を経たロレックスだが、その節目を祝うにあたって、過去を振り返る姿勢は見せていない。ほかの多くのブランドが懐古的な復刻モデルに傾倒するのとは異なり、過去をなぞるようなアプローチは採られていないのである。その代わりに焦点が当てられているのは、あくまで根底にある思想だ。あらゆる環境下で機能するよう設計された、実用的で信頼性が高く、自律的に動作するプロダクト。その理念は維持されたまま、ほんのわずかに新しいかたちへと進化を遂げているのである。

 オイスターは、私たちが知る商業的に成立する時計製造の設計図を生み出した。そして1世紀を経た今なお、その本質はまったく変わっていないのだ。

インタビュアー: これまでに手がけてみたかった時計はありますか?

ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta): オイスターをデザインできなかったことが心残りだ。私にとって、それはウォッチメイキングにおける最大の成功例だからである。今日においても、スタイル上の革新という観点で、オイスターに真っ向から対抗し得る時計はひとつとして存在しない。

– ジェラルド・ジェンタ, 2009, veryimportantwatches.com
Vintage Perpetual Rotor

1940年代製、ロレックス パーペチュアル キャリバー。


基本情報

ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: オイスター パーペチュアル 41(Oyster Perpetual 41)
型番: 134303

直径: 41mm
厚さ: 11.6mm
ケース素材: オイスタースチール×18Kイエローゴールド(イエローロレゾール)
文字盤: スレートグレー、サンレイ仕上げ
インデックス: 18YGのクロマライト付きアプライド
夜光: クロマライト(ブルー夜光、針およびインデックス)
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: オイスタースチール製ブレスレット(3列リンク、イージーリンク エクステンション機構付きフォールディングオイスタークラスプ)


ムーブメント情報

キャリバー: 3230
機能: 時・分表示、センターセコンド、ストップセコンド機構
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き(双方向巻き上げ)
振動数: 2万8800振動/時(4 Hz)
石数: 31
クロノメーター: あり、高精度クロノメーター(日差−2~+2秒、ケーシング後)
追加情報: クロナジー エスケープメント、常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング、ロレックス オーバーコイル、高性能パラフレックス ショック・アブソーバ、耐磁性コンポーネント


価格 & 発売時期

価格: 142万8900円(税込)

詳しくはこちらをご覧ください。